そのうちに 2022.10.~

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

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2022.10.2. 麻生さんが

①「若者が並んだ」「強制無くても並んだ」。どういう流れの中の発言か知らないが・・・
強制してでも盛り上げる、どこかの国と同じにしないでほしい。

②「強制しても並ばない」。これが私の感触。

③状況を理解して、あえて、反対する国民と、言い方は悪いが、英国の国葬を見て、「そうするもんだ」として並んだ人たちが半々。少し、日本国民を見直した心境。

④もちろん、安倍さんの政策に心から心酔している人もいるだろう。でも、半数とは思えない。

⑤思いや想像で語るのはこの辺にしておこう。次の選挙に向けて。

2022.10.2. マニュアル

①むかし、アメリカの労働者が手にするマニュアルは詳細で、初心者でも書いてある通りの行動ができれば職務を完遂することができると聞いた。多言語国家で、知識も人によって様々な国で「さもありなん」と合点した。

②海の行事で事故が起こった。予想もしない事故だった。しかし、学校はその原因を詳細に分析し、翌年に備えた。その学校では、水泳部の卒業生が助手としてスタッフに加わるのだが、そのために詳細なマニュアルが作られ、勉強会や訓練も行われた。そこで、予想もしない事態が起こった。

③それまでは「(生徒を)見よ、感じ取れ」という、昔ながらの「緊張感」を軸とした指導をしていた。ところが始まってみると、マニュアルが詳細すぎて学習・実践することにエネルギーを消費して「余裕」がなくなった。マニュアルに漏れているかもしれない事態が起こっても、対応できるか?という問題が起こった。

④「国葬」の基準を作ろうという流れが起こっている。しかし、どのような基準を作っても例外は生ずるし抜け道を模索するだろう。2022.9.13.にも述べたが、「規則にない」場合は「なにをやってもいい」のではなく「慎重にやらねばならない」という認識が大切である。

⑤憲法は「基本理念」を表現する「基本法」であるので、一つ一つの具体的な事案は最高裁が判断することにより、長い時間をかけて「線引き」をするものである。だからこそ、最高裁判事は時の政策に左右されてはいけないし、その選出は公正でなければならない。一方、自民党の改正草案は、その意味で自民党の「党是」が直接的に表現されていて、草案としての資格がない。

2022.9.30. 帰ってきたウルトラマン

①昨夜、眠れないでいるとラジオから「帰ってきたウルトラマン」の主題歌が流れてきた。「世界の正義と平和を守るため」という歌詞にアンテナが反応して、さらに眠れなくなった。

②そもそも、いずことも知れない宇宙の果てから、突然現れた「怪獣」が地球(なぜか日本)で暴れる。それを退治するのが、これも宇宙の彼方のウルトラの星?から来たウルトラマン。結果は、もちろん、水戸黄門と同じ勧善懲悪。「怪獣」に罪はないのに、と思うのは大人になってしまった私。

③アンテナが反応したのは、「正義と平和」。怪獣にしてみれば「正義」など、なんのことかわからない。突然、異星に投げ込まれて不本意ながら「平和」を乱しているだけ。やっつけられて、喝さいを浴びるのは迷惑な話。ここで「国土と国民を守る」という誰かさんの常とう句と結びついたのが、完全に眠れなくなった原因。

④「怪獣」は言葉が通じないから、力づくもありうる。まして「正義」とか「平和」のような抽象概念は理解させることは、ほぼ不可能。それに対して、「国土と国民」は地球上の一国家の話で、言葉も通じる世界にわれわれは住んでいる。抽象概念ではない。逆に、具体的な概念であるからこそ、その概念の本質を考えずに行動・判断に移行しているように思う。
迎撃ミサイルを整備することも必要悪かとも思うが、それ以前にすることはいくらもあると思う。政府・自民党は戦後70年の間、憲法9条を廃棄して「防衛軍」を明記することに躍起になっていて、本来の努力を忘れていたのではないか。

⑤よく、「9条で国が守れるのか」という逆の問題提起を受けるが、ならば、「ミサイルで防衛ができるか」という疑問に答えてほしい。あえて、「アメリカは守ってくれるのか」とも問いかけたい。いまどき「国土を広げる」目的の戦争は時代遅れ。デジタルの時代に「逆行」している。プーチンのような前世紀の遺物をなくすこと、国の力とは何かを真剣に考えること、いや、考えなければならない時代に入っている。

⑥というわけで、眠れないまま10月を迎えそうだ。

2022.9.27. 国葬・当日

①昨日も書いたとおり、今回の「国葬」は違憲・違法であると思う。二度と繰り返されないように「肝に銘じておく」ことが必要。

②一方で、安倍さんを静かに弔いたいという声が多い。全くその通りだと思う。一番悲しんでいるのは、家族であろう。私自身としては、政治的には意見が異なるし、法的に疑わしい点はそのままだが、葬儀の時くらいは静かにお送りしたいと思う。

③しかし、安倍さんの政治家としての評価は後世の判断に待つしかないし、モリカケを始め統一教会の問題など真実は追及されねばならない。どうも日本人は「水に流す」傾向が強い。今回の「国葬」がそのために利用されたのではないかが心配である。
費用のことが前面に扱われているが、正しいプロセスを経て行われるなら、費用は「問題外」と思う。必要なものは必要なのである。そこに無駄遣いや「癒着」がなければよい。

④安倍さんと統一教会の関係が明らかでないが、そのあたりが震源で銃撃事件が発生し、選挙にも影響し、多くの人たちが苦しんでいるとしたら「国葬」どころではない。自民党は党の全力を傾けて安倍さんの「濡れ衣」を晴らさなければならない。それが残された自民党の人たちの責任でもあろう。

⑤ついでにこんなことを書くのは不謹慎だが、東京オリンピックの理事さんが理事職を嘱望されたときの会話が気になる。
「今までの理事は、オリンピックの後でみんな逮捕されている」として、断ったところ
「私が、絶対そのようにはさせない。私が守るから」と言われて、受け入れた
その「守り」が失われて、大騒ぎになっているという「事実」。これも「寝れ衣」を晴らさねばならない。

2022.9.27. 小惑星ディファルモス

NASAが小惑星に人工衛星を衝突させて、小惑星の軌道を変える実験に成功した。将来、地球に衝突する可能性のある小惑星が出現した時、軌道を変えて、「地球を救う」ためだという。

②いつものことだが、映像を見ていると小惑星の表面に小石がゴロゴロ散らばっているように見える。この小石が、なぜ小惑星の上に止まっていられるのか、不思議でならない。
小惑星は小石を止めておけるほどの「重力」は無いはずである。何らかの「力」で表面に止まっているのか、「張り付いて」いるのか。

③ま、「国葬」のことを考えているより、よほど「健全」?かな。
どなたか、教えていただけませんか。

2022.9.26. 明日・国葬

①国葬の是非はさておいても、一番いけないことは、「手続き」を踏まなかったこと。自民党が多数を占めているのだから、「多数」で押し切ることもできた。それすらも「無視」して強行したことは、民主主義の根幹にかかわる大罪だと思う。大罪という大げさな表現を使ったのは、今回のことが「確信犯」であるから。

②前日まで、おそらく当日も「反対デモ」は行われるであろう。為政者が二度とこのような振る舞いをしようと思わないぐらい、徹底的に反対すべきだと思う。ワルはワルなりに学習するから、今回のような失敗は二度としないだろう。そうなることを切に願う。でも、このことが世界中に喧伝されると思うと、日本人として恥ずかしい。

③普通のお葬式でも、社葬でも、自民党葬でも、内閣葬でも、集まるのは「仲間」である。たとえ義理であっても、個人を悼む気持ちは同じ。エリザベス女王の国葬では、国家を二分するような問題を孕む国でも、国民が一致して女王の死を悼んだ。それができない日本が「哀しい」。「手続き」を踏んで、「内閣葬」を行えば、反対することは「大人げない」しぐさとなったであろう。安倍さんも、後輩の教育を間違えたのか。

④それにしても、「ストップ」を言う側近はいなかったのか。裸の・・・とまではいかなくても、この人たちに「戦力」を預けることは、「恐怖」である。いま、プーチンがやっていることと同じことが日本でも起こりかねない。このことに気づいて、日本の政界の立て直しを望むばかりである。

2022.9.19. 数独

①腰椎骨折で入院した時、友人がお見舞いに来てくれた。その時、「数独」をお見舞いに頂いた。私の性格などを配慮した心づくしがうれしかった。

②さて、病状も回復し、退屈な日々に、数問解いてみた。ここで、私の性格が頭をもたげた。「この問題はどうやって作るのだろう。難易度はどうやって決めるのだろう」か。
(A)9×9=81のマスに条件を満たすよう数字を入れる方法は何通りあるのか。
(B)その一部分を隠して問題を作るのだが、その過程は?
(C)最後に「難易度」はどのように決めるのか。

③81マスを埋めることは、数学的に、そんなに難しいことはないと思う。何通りあるのか興味あるところである。意外と少ないのではないか、でも、本当に少ないと「解答集」ができてしまう。少なくとも数千通りはあると思う。「難易度」は何らかのモノサシがあるのであろう。やってみて、難しかった、ではすまない。

④(2022.9.20.改訂)ここまで推理してきて、はたと思ったのは、現代社会の文化構造に似てはいないか。「与えられた問題」を解くことに専念して、「問題の在り処」に思いを寄せることを忘れてはいないか。「受け身」で精一杯になってはいないか。一方、「情報を発信」する方の立場に思いをいたすことは少ないのではないか。
「おいしいお店」と評判の店でも「当たりはずれ」がある。そのことを前提に利用しているのではあるが、それで良いのか。昔は(この言葉は使いたくないのだが)、いろいろな店を自分で確かめながら、年長者に教えてもらいながら、少しずつ手持ちの店を増やしたもの。スマフォの怪しい情報を頼りにするのは、「非効率」のように思えてならない。

⑤「憲法」なども、自民党草案(統一教会草案との噂もあるが)を批判するのもいいが、自分で憲法の理念を考えることを忘れてはならない。「反戦」なども、感情に左右された議論が多い。出発点は、体験→感情であっても、「平和」とは何かを真剣に考えて議論を進めなければならない。

2022.9.17. 男女別定員

①都立高校の男女別定員が問題となっている。都教委はこの制度を撤廃するそうだが、いつものことだが、「結果」への対応を考慮して対策を用意しているのだろうか。個人的には制度撤廃に賛成の立場だが、派生する問題に対して対策を考えているか、疑問である。

②都は、中学の卒業生の人数から私立高校の募集人数を差し引いて、都立高校の募集定員を決める。

③15歳のころの生育状況を考えると、一般的に女子のほうが成績は上位である。これは性差別ではなく、成長過程の違いである。

④一方、男女の人数に極端な差があると、体育の授業攻勢に影響が生じる。男女比が30:10であれば、扱える種目が限られてくる。
同様に芸術科目も、緩やかではあるが男女の「選択傾向」に違いがある。非常勤講師の予算に余裕を持たせる必要がある。

⑤「リケジョ」は、私としては歓迎だが、様々な対応が必要であろう。コース別クラス編成なども必要。

⑥何を言いたいか。「予算措置」である。行政は様々な課題を現場に下ろしてくるが、十分な予算措置をつけている場合はまれである。次から次へと課題を下ろしながら、「現場の努力」に頼るため「過重労働」につながる。男女別定数の撤廃は必要と思うが、十分なフォローが必要である。

⑦具体例をひとつ。「総合的な学習」をご存じだろうか。この科目を導入するにあたって、研究校が指定され、予算措置や人的手当もあった。しかしそれが全校に実施されたとき、予算はつかず、教員の持ち時数も増えなかった。研究校の成果も伝えられなかった。現状は知らないが、昔の「道徳」の授業のような「処理」がされていると思う。コンピュータの「情報」もハードの予算はついても人的予算は限られているようだ。

2022.9.17. ドル高・円安

①わたくしが間違っているのだろうか?

②コロナの初期、欧米各国の企業は人員削減を行い、国は休業補償を行った。失業による社会不安を収めるためである。しかし、コロナが落ち着いた現在、「労働力不足」が顕在化した。売り手市場のため、賃金は上昇し、物価に転嫁され,、異常なインフレが始まった。そして「高金利政策」である。

③一方、日本では人員削減を最小限にとどめたため、賃金の上昇もできない状況になった。物価に「安易に転嫁しない」日本人の勤勉さ?が災い?した?
日本はコロナ収束が遅れ、借金政策の結果「低金利政策」から脱出することができず、世界経済では後れを取ることになった。そこにウクライナ問題から派生したエネルギー高騰、食料の奪い合いが始まった。

④さて、どうすれば良いのでしょう。アメリカでインフレが起これば円高に振れるはずだが、「金利差」で円安が起こっている。アメリカの異常な高金利政策が落ち着いた時、反動の円高が起こるのではないか。その時の日本の経済力が問われる。とにかく、赤字財政を何とかしておかねばならない。

2022.9.16. 旗と歌

①イギリスでの国葬を見ていてつくづく思う。旗と歌の役割。私が関係している裁判とも大きな関連がある。

②沿道にユニオンジャックがびっしりと旗めき、棺はスコットランド国旗?で覆われ、教会ではパイプオルガンで荘厳なミサ曲がBGMとして流される。キリスト教と君主制の壮大な歴史が繰り広げられる。「国威発揚」の歴史を見るようだ。一方で、ナチスの歴史を見ると、鍵十字の「旗」・ハイルヒットラーに象徴される「挙手・動作」・映像と音楽、これらを見事に総合したものが「ナチス」であった。私も長年の教員生活の中で、校旗や校歌を用いて「団結」を鼓舞したことがある。最近ではTシャツも(制服かな?)仲間に入った。

③「両刃の剣」とはこのこと。「日の丸」は美しいデザインで、オーストラリアで新しい国旗のデザインを募集した時、優れた国旗として例示された。しかし、この旗に「武運長久」・「百人針」・「寄せ書き」などをして兵士を送り出したのも事実。朝鮮半島や中国大陸では攻め込むときの「旗印」であり、敬礼を強要した「占領者」の旗であった。「君が代」は言わずもがな、である。

④要は「はさみは使い様」。エリザべス女王を弔う演出としては絶大な効果をしているが、安倍さんを弔うには「したごころ」見え見え。「国葬令」の廃止は、政治家や軍人の「神格化」に使われたことへの反省に基づいているのに、突然、断りもなしに押し付け、言い逃れに「強要するものではない」。「半旗」や「黙禱」は個人の意思に任せる。弔意のかけらもない。安倍さんも後継者の育成に失敗したようだ。

⑤ちなみに、ニュースの中で報じられたイギリスで王室以外の「国葬」の例は、チャーチルとニュートンだそうだ。チャーチルはわからないでもないが、ニュートンはいつ頃だったのか。その時の議会の反応が知りたいものである。
追記 : イギリスは「国葬」の基準はないそうだが、(1)国王の命令、(2)議会の承認、が必要とのこと。議会の承認を得ず、国王代行が岸田さん。開いた口が塞がらない。いや、ふさいではいけない。

2022.9.13. 国葬②

①安倍さんの国葬について。早々に「内閣・自民党葬」として「国葬」の看板を下ろすべきという「私見」。

②「法律に定めがない」ことが、双方の理由付けに使われている。このような現象は、時々見られるように思う。理由は(1)「定めの基準」が難しいとき、または、(2)判断が「時代」に左右されるとき、である。
こういう「定めがない」状況は、「良識的な判断が求められる」場合ということ。その場合には、状況判断を慎重にするとか、多くの人の意見を聞くとか、筋を通す(国会の了承を得る)ことが求められる 。
なんでもかんでも法律に定めることはできないし、法律になければ、好きにやってもよいということでもない。しかし、岸田さんは「法律にないこと」を根拠に「好きにやって」しまった。

③エリザベス女王の国葬と間に10日もない。エリザベス女王の国葬は数十年も前から企画されており、コードネームも使われていた。予算も16億どころか桁が違うようで、ロンドンオリンピックの予算を超えるかもしれないという。その1週間後に日本で行われる国葬は、その気がなくとも・・・。日本の国力の凋落を世界に宣伝するようなものだ。弔問外交も、たぶん行われず、各国首脳の欠席はこれからも予想される。国連総会の最中ということもある(これは当初からわかっていたこと)。国会議員も何割かは欠席する模様。「礼砲19発?」など西欧の真似をしている時ではない、ヒロシマの「平和の鐘」を打って黙とうを求めるべきではないか。
追記 : 「日本の国力の凋落」は「政治の凋落」とすべきか。同時に「国民の・・・」かもしれない。

④イギリスの国民の哀悼の気持ちをニュースなどで報道した世界の記者が日本に来て、日本の国論を二分する中での安倍さんの国葬をどのように報道するか。日本の「安全な国」という世界の評判が、「銃撃事件」に関連した反対運動の渦巻く中、厳重な警備の様子が世界に報道され、その理由として、安倍さんの在任中の問題や旧統一教会の問題も報道される。安倍さんへの哀悼の気持ちは、儀式的な国葬で、表面的なものとして「軽く」報道されてしまう。

⑤招待状を各国に送った後の変更は、「面子」もあるだろうが、そのようなことにこだわっている時ではないと思うが、皆さん、いかがでしょう。

2022.9.11. 国葬

①エリザベス女王の国葬と安倍さんのそれを比較するような、子供じみたことはしない。
イギリスの「国王」と日本の「天皇」を比較して、しみじみと想うところがある。どちらが良いとか悪いとか、そういう意味ではないことをお断りしておく。

②まず、イギリスの「国王」は莫大な資産を持ち、比較的自由に使うことができることである。おそらく「国葬」と言っても、自前の伝統に基づいた行事が多いのではないか。それも1000年以上も前からの「慣行」が多いと思う。日本の「天皇」の場合は、神道による部分は天皇家の財政になり、警備や弔問者の接待が国費なのではないのかと推定する。
同じように見えるが、天皇家の資産は、管理人は宮内庁・内閣。息苦しさを感じる。

③後継者についても、一応決まりはあるが、「女性天皇」の問題はまたも先延ばしにされた。天皇家に決定権はない。眞子さんの件でも、天皇家としての意思を示すことが出来ず、財政的援助も「うやむや」である。イギリスの場合、いろいろスキャンダルはありながらも、国民へのメッセージを発信し、理解を得る努力をしている。国民との間に人間としての交流が成り立っている。

④自民党の憲法草案では、「日本国の象徴」から「国家元首」の変更するようだ。何らかの自由や権利が、新しく付与されるかが疑問だが、内閣としては「使いやすいように」変更するだろうことは明らか。大切なことは天皇家はそのことに「疑義」を唱えることもできない。選挙権すら持っていないのだから、当然と言えば当然。

⑤つまるところ、「人権」のあるなしの問題に帰着するのではないか。

2022.8.29. 憲法前文

自民党の憲法草案と現行憲法を併記し、私見を述べます。
自民草案はH24.4.27に自民党が公表したもので、現行との「違い」を下線で示しています。

現行憲法

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

自民党草案(全面書き換えです)

日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

私見(永原)

(A) 憲法の前文は、国家の将来像を描き、その理想に向かって必要な方向性を宣言するものである。したがって、その後に続く憲法の条文と呼応していなければならない。
現憲法は、戦後の混乱の中から独立国家を目指す指針を明確に示していると思う。確かに、戦後の混乱期の影響が色濃く、現代にはそぐわない点もある。しかし、目指すべき将来像や理想は現代でも全く色褪せることはない。
自民党草案は、それに比べて「小学生レベル」である。その理由を指摘してみたい。(採点するとすれば、10点でも20点でもなく、「差し戻し」「顔を洗って・・・」くらいの評価)

(B) まず、意味のない言葉が多すぎる。列挙すると、
「長い歴史と固有の文化を持ち」:(世界中のどの国家も「長い歴史と固有の文化」を持つ)
「天皇を戴く国家」:(「戴く」の意味が不明)
「先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し」:(大戦の反省もなく、また、災害を乗り越えたのは「国民」である)
「国と郷土を誇りと気概を持って」:(「誇り」を持つのは良いが、何を守ろうとしているのか)
「和を尊び」:(聖徳太子を担ぎ出すのか)
「家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する」:(国家とはそういうもの)
「美しい国土」:(草案を執筆者した人の「美意識」?)
「活力ある経済活動を通じて国を成長させる」:(国の成長とはなにか、経済活動ではない)
「良き伝統と我々の国家」:(我こそはその継承者?思い上がり)
「末永く子孫に継承するため」:(憲法を制定する理由?)

(C) 話題の「統一教会」との、「共通の単語」が多い。
「歴史」「文化」「統合」「平和」「友好」「」「家族」「教育」「成長」
偶然とは思うが、耳に心地よい言葉が並ぶ。

(D) 全体の基調として、「古き良き時代」「昔の事・物はみんな良かった」という「懐古趣味」が貫かれている。
Q「戻れるとしたら、どの時代ですか」と聞いてみたい。それぞれ大変な歴史を経てきていると思うのだが。

(E) 文章の末尾が、「統治される。」「貢献する。」「形成する。」「成長させる。」、現代進行形の表現で未来志向ではない。そうしなければ国家は崩壊する。
最初の「統治される。」に至っては主語が明確でない。こんな憲法を作られては、国民として不安でならない。

ここまで「添削」してきて、無力感が増してきている。ここまで。「全文差し戻し」が妥当。

2022.8.24.② 緊急事態

緊急事態条項は必要とも思えるが、性善説に基づいてはいけない。どのような政治家が現れても耐えうる憲法でなければならない。「閣議」決定が緊急事態宣言の要だが、野党や法律家も含めた組織とし、緊急事態後の「検証」に耐えうる組織でなければならない。
この草案を読むと、現自民党の「お手盛り条項」としか思えない。文章も「憲法」にふさわしくない。

現行憲法

なし

自民党草案

(緊急事態の宣言)

第98条 内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。

2 緊急事態の宣言は、法律の定めるところにより、事前又は事後に国会の承認を得なければならない。

3 内閣総理大臣は、前項の場合において、不承認の議決があったとき、国会が緊急事態の宣言を解除すべき旨を議決したとき、又は事態の推移により当該宣言を継続する必要がないと認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、当該宣言を速やかに解除しなければならない。また、百日を超えて緊急事態の宣言を継続しようとするときは、百日を超えるごとに、事前に国会の承認を得なければならない。

4 第2項及び前項後段の国会の承認については、第60条第2項の規定を準用する。この場合において、同項中「30日以内」とあるのは、「五日以内」と読み替えるものとする。

(緊急事態の宣言の効果)

第99条 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効果を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。

2 前項の政令の制定及び処分については、法律の定めるところにより、事後に国会の承認を得なければならない。

3 緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない。この場合においても、第14条、第18条、第19条、第21条その他の基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない。

4 緊急事態の宣言が発せられた場合においては、法律の定めるところにより、その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期及びその選挙期日の特例を設けることができる。

私見(永原)

(A) 添削してみました。(個人的には、この非常事態条項は必要ないと思っています。)

第98条 内閣総理大臣は、閣議にかけることにより緊急事態の宣言を発することができる。宣言するための要件は、あらかじめ法律で定める。
(武力攻撃、内乱・社会秩序の混乱、地震・大規模な自然災害その他のような表現は憲法には「似つかわしくない」)
(宣言のための要件は時代によって変化する。国会の審議が必要。)

2 緊急事態の宣言は、宣言後**日以内に国会の承認を得なければならない。
100日を超えて緊急事態の宣言を継続しようとするときは、100日を超えるごとに、事前に国会の承認を得なければならない。
(宣言の承認及び有効期限の表記)

3 内閣総理大臣は、宣言の承認・継続について国会の承認を得られないとき、又は事態の推移により当該宣言を継続する必要がないと認めるときは、閣議にかけて、当該宣言を速やかに解除しなければならない。

4 第2項及び前項後段の国会の承認については、第60条第2項の規定を準用する。この場合において、同項中「30日以内」とあるのは、「5日以内」と読み替えるものとする。
(予算案の議決に関する衆議院の優越)

(B) 相変わらず「法の定めるところにより」のオンパレードである。

(C) 99条の「その他の処分」の意味が不明確

(D) 99条第2項の「国会の承認」は、国会の外に「検証委員会」を設置するべきである。これは「非常事態宣言」の検証も併せて行うべき。

(E) 99条第3項の「国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置」は政治家の常套文句。「その他公の機関」の範囲は?。
基本的人権を「最大限尊重」とあるが、具体性が無ければ守られないことは、歴史から明らか。

2022.8.24. 憲法改正

①自民党の憲法草案と現行憲法を併記し、私見を述べます。
自民案はH24.4.27に自民党が公表したもので、現行との「違い」を下線で示しています。

現行憲法

第96条 この憲法の改正は、各議員の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

② 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、直ちに国民の名で、この憲法と一体をなすものとして、直ちにこれを交付する。

自民党草案

第100条 この憲法の改正は、衆議院又は参議院の議員の発議により、両議院のそれぞれの総議員の過半数の賛成で国会が議決し、国民に提案してその承認を得なければならない。この承認には、法律の定めるところにより行われる国民の投票において有効投票の過半数の賛成を必要とする。

2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、直ちに憲法改正を交付する。

私見(永原)

(A) この項のポイントは、国会決議の要件を「三分の二」から「過半数」に変更することである。以前、安倍さんが「たった三分の一の反対で憲法を改正できない」と発言したことが気になる。この言い方に倣えば、「過半数を取れば、憲法を発議できる」ことになる。選挙制度の変更で、与党にとっては「過半数」は容易である。というより、過半数の連立政権を作れば与党となり、憲法改正ができることになる。これは危険であり、国政の混乱を招く。
なお、「法律の定めるところにより」のフレーズがあるが、現行憲法にも「国民投票」の規定がない。その中に、「海外在住」や「オンライン」などの投票権を早急にけっていし、「国民の同意」を得るべきである。

(B) 私見だが、「国民投票の過半数」は妥当だろうか、昨今の欧米の国民投票の状況を見ていると、国民の意見が真っ二つに割れているとき、国民投票が僅少差でどちらかに決まることは危険ではないか。むしろ、国民投票こそ「三分の二」とするべきではないかと思う。

(C) 第2項で「国民の名で」が、削除されている。天皇は内閣の助言で国事行為を行うが、憲法は国政を縛る法律であるから、政権与党の思惑で行うものではない。天皇は日本国民の象徴であるから、「国民の名で」は必要と思う。

2022.8.20. 戦争の放棄

①自民党の憲法草案と現行憲法を併記し、私見を述べます。
自民案はH24.4.27に自民党が公表したもので、現行との「違い」を下線で示しています。

現行憲法

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

自民党草案

(平和主義)

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。

(国防軍)

第9条の2 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。

2 国防軍は前項の規定による任務を遂行する際は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。

3 国防軍は、第1項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。

4 前2項に定めるもののほか、国防軍の組織、統制及び機密の保持に関する事項は、法律で定める。

5 国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を起こした場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。この場合においては、被告人が裁判所へ上訴する権利は、保証されなければならない。

(領土の保全)

第9条の3 国は、主権と独立を守るため、国民と協力して、領土、領海及び領空を保全し、その資源を確保しなければならない。

私見(永原)

(A) 第9条の2、3、4、5にある「法律の定めるところにより」という文言は、憲法の主文としては何らの規定にならない。為政者は自由に「法律」を作ることができる。
つまり、憲法には何も定めていないことに等しい。逆に、法律を定めれば「何をしてもよい」と「お墨付き」を与えている。
たとえば、第9条2の第2項では、「国会の承認を必要としない事項」を法律で定めれば、何をしてもよいことになるのだから。
また、第3項の、「公の秩序を維持」や「国民の生命若しくは自由を守る」という文言は、かつて戦争を始めた為政者の常套文句である。

(B) 第9条の3などは、「蛇足」としか言いようがない。憲法に書くべき内容ではない。
この項は、為政者が戦争を始めるときの「理由付け」に使われることが関の山。

(C) 憲法は、為政者が暴走することを防止することが最大の目的である。そのことを、どのように表現するかが課題で、「法律で定める」は最悪な表現。玄関を開放して、「土足でどうぞ」と言っているに等しい。

2022.8.19. 信教の自由

①自民党の憲法草案と旧統一教会のそれとが似ているという。旧統一教会の草案が手に入らないので、自民党案と現行憲法を併記しておきます。
自民案はH24.4.27に自民党が公表したもので、現行との「違い」を下線で示しています。

自民党草案

(信教の自由)

第20条 信教の自由は、保証する。国は、いかなる宗教団体に対しても、特権を与えてはならない。

 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。

 国及び地方自治体その他の公共団体は、特定の宗教のための教育その他の宗教的活動をしてはならない。ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。

現行憲法

第20条 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。

② 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。

③ 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

私見(永原)

(A) 冒頭の「国は」と「宗教団体も」とあるように、主語が変化している。この違いがよく分からない。
追記:現行の「何人に対しても」は、宗教の自由を侵す団体が国でも宗教団体でも成り立つ。一方、自民党草案ではその点を「ぼやかし」第3項で例外規定を設けている。
追記:自民党草案では「宗教団体は政治上の権力を行使してはならない」が削除されている。その影響には、深~~い意味が???。(8/24)

(B) 第3項では、自民党案の、「 社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。」とあるが、その判定は国・為政者が行うことになる。
時の権力者の判断を「例外規定」で保障することは、憲法の理念に反する。憲法とは時代にや人によって左右されない恒久的な「理念」を宣言するものである。
例えば、「国旗掲揚」とか「靖国参拝」に対する考え方を為政者に保障することになる。また、第2項の「参加を強制されない」と自己矛盾をしている。

(C) この(信教の自由)にとどまらず、現在問題となっている事案を「自民党の都合の良いように」解釈することが出来るようになる。

(D) 第3項の「その他の公共団体」の範囲が不明。公共団体の意味する範囲は広く解釈される。

 

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