涸沢・夏①

写真に軸足を移すようになってから、涸沢に滞在することが多く
登頂や縦走とは、縁遠くなりました
滞在中は、テラスでワインを傾け、シャッターチャンスを待ちます


朝陽に染まる時刻は、シャッターの音が絶えません
一日の仕事が終わるような、充実感のひとときです
(346-26)


涸沢のカールから、空へ伸びる道が穂高へ向かいます
日本のアルピニズムの歴史を想います
(347-27)


春に、雪の下から掘り起こされる山小屋
毎年、何人の登山者が、心をときめかせたでしょう
(875-34)


吹き流しをそよがせる風に
テラスでワインを傾ける、「満喫」とは、このこと
(785-23)


前穂に続く尾根は、涸沢の象徴
多くのクライマーがたどったルート
(830-30)


岩屑の斜面に、植物は徐々に版図を広げてゆく
やがては、お花畑に、這松の茂みに、いつの日か
(874-26)


奥穂にかかる下弦の月、今日の一日が始まる
吊り尾根の向こうは、上高地、始発のバスが着くころ
(829-28)


カールに差し込む朝陽に、虹がかかる
テン場は、出発の準備に忙しい
(754-20)

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