最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・
そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・
というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・
・・・2021年4月分 5月分 6月分 7月分 8月分 9月分
2022.1.30. 監視カメラ
①世界各国の監視カメラがとらえた映像が、TVをにぎわせている。事故の瞬間や意表を突く成り行きなど、朝のひと時をなごませている。しかし、手放しで楽しんでいてよいのだろうか。ほとんどが中国の監視カメラとアメリカの警官の装備カメラである。
②昭和63年ころ、天皇の容体が不安視されていたとき、過激派の動向を理由に、急速に監視カメラが設置された。もちろん監視社会を不安視する世論もあったが、政府はなし崩しに強行した。今となっては「防犯」に大いに役立っていることから、問題視されることは少なくなったが、それでよいのであろうか。
③中国は完全監視社会を目指していて、国民の一挙手一投足が政府の手の内にある。アメリカは警官による暴行の監視と、裁判時の証拠のためと思われる。いずれにしても歓迎すべき社会動向ではない。
④今のところ日本では「監視」の領域に踏み込んではいないと思うが、スマフォの位置情報とマイナンバーが結び付けられるようになると、「実質」中国と同じ環境になる。運転免許は「常時携帯」となるし、健康保険証は「健康状況」の把握につながり、銀行口座は「資産」の管理につながる。
⑤便利になるのはよいが、権力に縛られない「保証」が必要になるのではないか。
2022.1.29. ウイズコロナ
①イギリスがコロナでの制限を解除するという。
②感染者が増えれば、変異株が生まれる。一般的には、感染力が上がり弱毒化するというが、何の根拠もない。もし感染力が増して強毒化したら。
③アルファ株が生まれたのは、イギリスであるし、ベータ株は南アフリカ、デルタ株はインド、オミクロン株も南アフリカ。いずれも爆発的に感染が増えた地域である。
④変異は常に起こっていて、たまたま他人へ感染し、さらに広まったのが変異株。感染者が多ければ確率は増える。世界的に、ある程度感染が収まるまでは、油断できない。
2022.1.29. ウイルスの寿命
①ウイルスがプラスチックや金属に付着した場合、どれくらい生き延びることかできるか。そのような話題が時々ニュースになる。この件についてのかねてからの疑問を指摘したい。
②実験をする科学者の立場に立てば、様々な条件の中での実験結果を発表していると思うが、その条件が付着物に関するものがほとんどで、他の条件を聞かない。
③まず、生存時間。おそらく、最も長く生存した記録を述べているのではないだろうか。100時間とか200時間という時間を聞くと、生き物の体内でしか生存できないウイルスとしては、信じがたい。徐々に減っていくのだが、完全に死滅するまでの時間ではないか。放射線などと同じで、「半減期」のようなものが知りたい。指数関数的に減少すると思われるので、半減期は短い。
④次に、ウイルス量。唾液が「べたり」とついた状態から、飛沫、エアロゾルの状態までの付着で大きく異なる。当初、バスやトイレの手すりやトングなど、咳を覆った手から感染したと思うが、現在の状況を考えると、飛沫やエアロゾル程度の量がテーブル上に付着した状態が最も考えられる状況だと思う。
⑤そして、一体何個のウイルスが手指についたとき、感染の可能性が生じるのであろうか。1000個くらいでは感染しそうにないと、私は想定している。
⑥以上を総合すると、ほぼ全員がマスクをしている状況では、マスクを通過する飛沫の大きさを考えると「間接的な」接触感染の可能性は相当低く、可能性のあるケースは限られる。気を緩めてはいけないが、そういう視点で防御した方が良いように思われる。
⑦私は、「ドアノブ」「つり革」「握り棒」「トング」かな?と思う。その際、指先で触れないように注意し、接触後は目鼻口に触れる前に手洗いを意識することでよい。その程度なら、十分実行可能だと思う。
2022.1.26. 検査キット
①コロナの抗原検査キットが不足している
②ネットで見ると、たくさんのキットが販売されている 買占め・・・?
③「研究用」の表示のあるものは、いかがわしい・未承認キット
④そんな中で、国は、自己検査して「判断せよ」という
⑤これで良いのでしょうか
2022.1.26. 情報
①子供のころ、産業構造を考えるとき、生産(農業・漁業など)・加工(製造業など)・流通(運輸・通信など)のように分類することを教わった。
②当時は、情報は「足で稼ぐもの」という雰囲気で、そのための努力が「働くこと」のような認識であった。ところが21世紀に入るとともに、情報を扱う産業が主流を占めるようになった。古い時代に育った私など、ついていけない。
③心配事が二つある。まず、必要な情報を集めきれるか、ということ。たとえば、自動運転を考えるとき、制限速度や右折禁止など、現在あるルールを常に最新のものにしておかねばならない。ドローンなどを使うとそれは3次元の展開になる。マイナンバーカードは、個人情報を常に最新のものにしておかねばならない。私のような愚図な人間は、生きてゆけそうもない。
④次に心配なのは、そのために多くの労働力が必要になる。そのため生産・加工・流通などに向けられる労働力が減少する。もちろん最新技術で省力化は可能であろうが、最少限の労働力は必要だろう。不足分は輸入に頼ることになるが、輸入先はあるのだろうか。現在の状況を見ると、情報関連の業界は好調で、生産部門が遅れている。一方、海外からの輸入が少し滞っただけで、混乱が生じている。
⑤安全保障は、いまや戦車やロケットで陣取り合戦をやっている時代ではない。世界規模で、お互いが安心して生活できる方法を模索するときが来ているように思う。
⑥ある天文学者が、宇宙人の存在を問われて、「イエス」。なぜ地球に来ないのかと問われて、「文明は進めば進むほど不安定になる」。「地球に来られるようになる前に、その文明は崩壊するのではないか。」・・・・
2022.1.21. MAXIMUM
①例えば、退院までに7日かかるとして、1000人が入院することとすれば、7000人の病床を用意できれば「回せる」。現在、東京のキャパシティはどれくらいでしょうね。
②重傷者が回復するのに1か月かかるとしたら。そんな数値をはじき出すのも、一考。
③「感染力が強い」「重症化率が低い」など「定性的な表現」でごまかすのは、科学的でない。「私は文系」は理由にならない。
2022.1.21. 若い人は診察せず・・・
①50歳以下は、症状だけで判定?わけのわからないことを分科会が言い出した。風邪かコロナか診察だけで判定が難しいことから、当たりはずれを覚悟で、診断しようと。これ、医療ですか?と問いたい。
②PCR検査すれば判定が可能であるにもかかわらず、だ。
③理由は、
50歳以下は症状が軽症が多いから自宅療養で良い。
PCRで陽性なら保健所が担当(2類相当)だが、人手が足りない。病状観察も保健所の仕事。さらに、病院の斡旋も保健所。ホテル隔離も保健所。
③そもそも、検査で病名を確定しない理由を「忙しいから」で良いのか。感染がはっきりすれば、患者も行動を慎重にするだろうが、風邪かもしれないなら、「短時間、買い物くらい」「ちょっとそこまで」「試験が近いから」「急ぎの仕事があるから」「今日はかったるいから??」。そのうちに感染が広まる。2年前、37度以上の熱が3日続いたら、検査します。と言っていたのと同じ、全く進歩無し。2年間何をしていたのか。
④診察が大変だから、しない。2類相当は回らないから5類。ワクチンが足りないから配らない。患者が増えると経済が回らないから検査しない。分科会の人、大丈夫ですか。言葉は悪いが、どこか狂っている。自浄作用ができないのですか。それが言えない組織なのですか。
⑤きちんと診断すれば、「自宅で様子を見てください」も「仕方ないね」を受け入れるのが、日本の良いところ。政治家の一部が、この機会を利用して「命令」を出せるようにしようなどという状況は「危険」。「命令」では収まらないのは、欧米の国々で証明済み。日本は「お願いペース」でもなんとかなる。政治に信用があれば。
2022.1.20. 人流抑制
①混乱が起こっている。こういう時は原則に立ち返ることが大切。
②ウイルスは人から人へ感染する。このウイルスの接触感染は、現実的には少ない。ほとんどが飛沫感染もしくはエアロゾル感染であることが分かってきた。それも2メートル以内の感染であろう。
③具体的には、換気の悪いカラオケボックス。酒の勢いでの大声での会話。医療・介護の現場での密着。などなど。このように述べていくと「どうすればよいのか」が自ずと判ってくる。パーティションはどのくらいの高さが必要か。会話の際に配慮すること。換気はどの程度必要か。
④専門家が基本的な「モノサシ」を提示して、皆が努力をすることが大切。
⑤尾身さんに一言。GOTOの時、「移動するだけなら感染しない、新幹線の中では感染は広がらない」と発言した。菅さんがこれを利用してGOTOを実行。結果、旅行先に感染を広めた。今回は、「渋谷の交差点では感染しない」と発言。
人は自分に都合の良いように解釈する。「渋谷に行ってもいいんだ」と。渋谷のカラオケに行こう、お茶にしよう、軽く一杯やるか、・・・。相手がどのように受け取るかに配慮して発言して欲しい。
⑥不思議なのは、大企業の中でクラスターが起こったという話を聞かない。「宴会禁止」「飲み会禁止」が利いているのなら、そうすればよい。
また、居酒屋の従業員が感染した話も少ない。私の周囲でも、そこで働いている人たちは、非常に厳しく感染防止に配慮している。この努力にも報いなければならない。
2022.1.18. オミクロン株
①心配でならない。
②これほど、広く・深く・大量に感染が広がれば、新しい変異株の発生は避けられない。
③人類に都合の良い方向に変異してくれれば良いが・・・。
④ウイルスは忖度してくれない。
2022.1.18. サンダーバード
①私の若いころからの持論です。トンガの被災に関連して提案しておきます。
②平和憲法を遵守し、世界平和に貢献する一つの方法です。
③日本版サンダーバードを作りませんか。もちろん人形劇のような空想の世界ではなく、現実に被災地や事故現場に駆けつけて人命救助や被災地復興に寄与する組織です。そして、組織そのものをセットにして基地の建設も含めて、希望する途上国などに無償供与する。もちろん組織の運営はその国の人たちが運用するが、軌道に乗るまでは人的援助も行う。配置後のメンテナンスや運営費も援助する。
④日本の国力をかけて技術力を傾ければ、日本の技術力は飛躍的に発展するだろうし、人形劇とまではいかなくても、それに近いものが作れるはず。技術開発も推進され、国内生産の需要は増大する。一石二鳥。新技術は、世界中の基地へ提供する。
⑤資金・人材は自衛隊を解体して充てる。
⑥想像して欲しい。被災した地域に、真っ白い機体に日の丸の入った飛行機が真っ先に物資を積んで駆けつける。私は「日の丸」には疑念を持つが、このような使われ方をして、世界にその信頼を広げるなら、強いアピール力を持つマークだと思う。その機体が日本から提供されたものであり、操縦しているスタッフが自国の国民であるなら、大きな支持を得られるであろう。そのような国と戦禍を交えようとは思わないであろう。
⑦日本という国は狭い。東京に近い原発にミサイルを一発撃ちこめば、日本は崩壊する。防ぎようもない。軍備による、古典的な専守防衛や敵基地攻撃能力など、無意味である。
⑧自衛隊の迷彩服を脱ぎ捨てて、サンダーバードのようなスマートな制服を作れば、若者も競って応募するであろう。夢物語と思うかどうかは、皆さんの想像力にかかっている。何よりも「安上がり」である。
2022.1.16. 空振?
①トンガの海底火山の爆発が「空振」を起こすことにより、津波のような現象を起こしたという。
②例えば、人間は8000mを超えると酸素なしには生きていけない。しかし、トンガとの距離は8000㎞だという。比率を考えると、大気の厚さは限りなく「薄い」。その大気の中を爆風が振動を伴って、海に波を起こしながら世界中に広がった。十数時間で伝わったとすると、時速500~600㎞という速さである。音速に近い。気圧も、2ヘクトパスカルの変化が日本やアメリカで観測された。天気図の等圧線1本分の変化である。
③幸い、津波とは違って「大きな波」だったので、海上の被害がほとんどで済んだ。(津波は、海底の隆起からの海水の移動で起こる:かがくのページ参照)今後は、噴煙が太陽の光を遮る効果による気象変動と、航空機が噴煙を吸い込む危険が考えられる。
④トンガは、このHPを始めたころ、サーバーを依頼していた国だ。世界は狭くなったものだ。
当時のアドレスが、nagahara.oc.to だった。
2022.1.14. ワクチン接種計画
①国は同じ失敗を繰り返そうとしている。今までの過ちを列挙しておく。
②接種の順番を自治体に指示しているが、「前倒し」の掛け声で、順序に混乱を起こす懸念がある。まして、2回の接種記録が正確に記録されているとも思えない。
③大規模接種場や職域接種を進めれば、国民全員に接種券が必要になる。自治体は接種の順番通りに接種券を印刷している。自治体の印刷・発送が間に合わない。
さらに、自治体が準備した接種会場を利用する人数が自治体ではつかめなくなる。
④ワクチンを配る時期も量も明確にしていないので、自治体は準備の仕様がない。少ない量でも確実に届けられる日時を示すことが必要。国民は文句を言うだろうが、無い袖は振れぬ。日本に到着している量と、到着予定の量、日時未定の輸入量を公表すべき。
⑤登録システムは改善されたのであろうか。十分時間はあった。
⑥3回目の接種が1%と進まないのは「該当者を選んで」接種券を発送しているため。順番や接種間隔を指示したため、余計な手間がかかっている。
⑦もたもたしていると、感染者の爆発で、接種要員が確保できなくなる。(もう、そうなっているが)
2022.1.11. なるほど
①風邪とインフル:TVで、ある医師が、幸い風邪やインフルが流行していないので、「風邪かな」と思ったらすぐ検査をしてほしい。
なるほど、風邪の症状とコロナの症状が似ていることから、「しばらく様子を見て」と言ってるうちに周囲に移してしまい、飲み薬の有効期間を過ぎてしまう。いまインフルが流行っていないので、「風邪の症状があったらコロナを疑うべきだ」。積極的な検査を勧めていました。
②事業計画の検討を:小池知事が、「事業者は感染急拡大に備えて、事業計画の見直しを検討してほしい」と発言。
なるほど、先手を打つことを学習しましたね。1割ないし2割が欠勤しても、事業が続けられる準備を呼びかけていました。逆算すると、感染者が、13000000人の1割としても1300000人、数十万人の感染を想定しているとしたら、さすが知事。
2022.1.11. インフルエンザ並み
①「インフルエンザ並み」という言葉を耳にするが、あまりにも・・・という思いである。まして医療従事者が明瞭に否定しないときは、残念に思う。
②確かに「個人」という尺度で見れば、症状の軽さはインフルエンザ並みかもしれない。しかし、これは「自分だけ良ければよい」という、とても狭い視野での判断だと思う。
③まず、感染数が多ければ必ず重傷者・死者の数は増加する。医療圧迫につながる。
④次に、検査・隔離の手を緩めれば、野放図に感染は広がる。
⑤さらに、第6波の特徴は広くエッセンシャルワーカーに広がり、医療・運送・警察・消防などの仕事が停滞していることである。自身の首を絞めることになる。
⑥続けて言えば、これほど蔓延すると次の変異株が生まれる確率が高まる。変異すると、感染力は高まるが弱毒化していくと思われているが、「ウイルス」は忖度しない。オミクロン株が変異すれば、感染力は維持すると予想できるが、もし強毒化したら・・・想像するだけで恐ろしくなる。先手、先手というなら、ここまで考えなければならない。
⑦さらに言えば、世界的規模でウイルスを押さえつけないと、どこかで強力な変異株が現れることは「必然」である。それが、「ウィズコロナ」を目指している国であってはならない。そのためには、国際協力が必要で、そのリーダーシップをとれれば、日本は信頼される国になれる。
2022.1.8. 指数関数的増加傾向
①日々の感染者数の報道で、「直近の週間平均」を検証することは、この2年間の学習であり気づきであると思う。曜日により増減の差があることから、適切な表現だと思う。
②最近は、「先週の同じ曜日」と比較することが多くなった。感染者数が順調に減少していたので、期待をもって見守ることができた。
③オミクロン株が急激な感染拡大を続けている現状では、新しい視点が必要になる。
④東京での増加傾向を見ると、ほぼ、前日の1.4倍になっている。指数関数的と呼ばれる変化の様子を如実に表している。
1.4倍が2日続くと、1.4×1.4=2 で約2倍になる(2の平方根)。もし、前日の1.2倍になっているとき、1.2×1.2=1.44 だから、4日続くと約4倍になる。逆に、30%減の時は、0.7×0.7=0.49 だから2日で半減となる。0.5×0.5=0.25 だから4日で4分の1になる。
報道的な表現では「2日で2倍」の速度での増加、とでも言うべきか。
⑤生物が絡む自然現象は「指数関数的変化」をたどるから、ごく当たり前の変化である。この状態が変化するのは、人間などによる環境の変化があった場合である。オミクロンに関しては今のところ「やりたい放題」の状況。さて、どうすればこの状況を脱することができるのか。マスクや三密、ワクチンなども、人それぞれに濃淡があって、自然現象の一環に組み込まれてしまったのか。新たな「手立て」は。
2022.1.6. オミクロン株②
①重症化しないとか風邪と同じだということをいう人たちがいるが…
②何度も述べたように、ウイルスは「意志」を持たない。やみくもに増殖し、「変異」というコピーミスを犯す。その中で生き延びたのがオミクロン株である。
③これほどの勢いで感染していると、増殖した個体数は今までの変異株とは比べ物にならない。当然その中に新しい変異株が生まれる。オミクロン株がベースであるから「感染力を保って」変異する可能性は高い。それが猛毒化したら、恐ろしいことになる。一般的には変異するときは弱毒化の傾向があるというが、それは一般論。
④今まで名付けられた変異株は、爆発的に感染が広がった地域で生まれていることに注意すべきである。アメリカをはじめとして、イギリスやフランスのように「ウイズコロナ」を掲げていると、「いま」は乗り切れるかもしれないが、変異種を生みやすい土壌を保っているように思える。
⑤祈るのみである。
2022.1.5. オミクロン株
①感染者の濃厚接触者を追跡していては、「間に合わない」ことがはっきりした
②後追いでだめなら、「先回り」が必要
③まず、個人的に、「危険性」のあるケースを避けること
④「気配」がある人を検査し、隔離すること
⑤PCR検査など、総動員して、発見に努める
⑥正確な情報を流す
⑦個人の国民はするだろうが、政治家は「状況を判断」している間に、手遅れ
2022.1.2. 表音文字
①明治初期または幕末の時期のものを見ると、当時の英語事情が見える。最近気づいたのだが、「サジチ」だったか?。「Sandwich」サンドウィッチである。当時、英和辞書もなく、耳で聞いたままをひらがなで書いている。お抱え外国人からは英語ないしドイツ語で漱石や鴎外は外国語を学んだはず。つまり、音から入って文字(スペル)と文法を学習している。
②その後、辞書が発行され、教科書が整備されるなど、一般人も外国語に触れる機会が増えた。この時、日本語の表音文字の意識が災いしたのではないかと思う。「Sandwich」をみれば、サンドウィッチと発音することは自然である。教える側も日本人であるから、試験も文字が主体だから、何の支障もない。大学に入っても、専門書を読んで文字で理解するのであるから原語の発音が入る余地はない。そもそも自国語で大学教育を受けられる国は欧米を除いて日本ぐらいのものであった。
③私の知人がポーランド切手の収集家で、多くの文献を読破し日本語で紹介している。私にとって不思議なのは、地名をカタカナで表記できることである。以前、地名の読み方を現地の人に聞いたとき、音とスペルがあまりにも異なっていたので、どうしてそう読めるのか聞いたら、「なんとなく」という返事だった。どうも「文字列」が表意文字になっているようである。
④耳から「音」が入って、それが「文字列」とつながることが大切で、日本語の特性を自覚しなければ外国語教育は難しいような気がする。まあ、現代のZ世代と呼ばれる人たちは、耳から英語が入ってきているような気がする。
⑤ついでながら、年寄りがスマフォやコンピュータを理解しようとするとき、カタカナが多いのは仕方ないとしても、文字から意味を理解することができない。本質は、文字から「作用」を理解しなければならないのに、それが可能になる手立てがない。
⑥鴎外だったと思うが、「日本語にすることによって、文化を受け入れることができる」と言って、目につくものをことごとく日本語表現に置き換えた。たとえば「西洋葵」などのように。数学も、初期の学者たちが、関数・集合・小数・円周率などの日本語を発明したところから始まる。最近はカタカナ・略語でごまかしている。これでは日本に根付かない。中国はあくまで(仕方なく)漢字表現をしているが・・・
2022.1.2. 漢字
①「漢字文化圏」が現代のように広がった理由を考えるとき、その「象形文字」としての性格が働いていると聞いたことがある。中央政府が命令を支配下の地域に伝えるとき、象形文字ならば、読みは現地語であっても意志は伝わる。それは現代の日本語の中にも反映している。中国や台湾を旅行するとき、読めなくても、「意味」は理解できる。逆に、中国語とひとくくりにしながら、北京語や広東語・台湾語などがあるのもそのせいかと(文字は同じで、読みや発音・四音が異なる)、素人は考える。
②日本語はもともと文字を持たなかったので、漢字が伝わった時「文字と音(音読み)」を受け入れた。さらに「漢文」を読み下す必要から「カタカナ」を、日本語を表現するために(訓読み)とひらがなを発明した。
以前、ポーランド人と文通した時、五十音表を伝えようとした、濁音(ば)・半濁音(ぱ)や拗音(小さい・ゃ)・促音(小さい・っ)などの一覧表を作ろうとして挫折したことがある。外国人が日本語の習得に苦労するはずである。
③中国語は全く知らないが、漢字だけで表現しようとするとき、文法や四音が必要になるのではないか。台湾には「ひらがな」のようなものがあり、児童はそれで漢字と読みを覚えるという。もしかして、表音文字で辞書が引けるのは日本語とハングルくらいしか無いのではないか。台湾でバスの時刻表を手に入れたが、索引が「画数順」であったことに驚いたことがある。英語もスペルを知らなければ辞書を引けない。
④聞いた話だが、エジプトのピラミッドなどで使われたヒエログリフは長い間「象形文字」と思われていたが、実は「表音文字」であったという発想の転換で解読可能となった由。驚きである。
追記 2022.2.15.
①北京オリンピックの開会式で、入場順がどうなるか注視していた。
②各国の中国語表示の、「画数順」だそうだ。
③中国語表記の一覧表を見たいと思う。同時に「台湾」は?