| 変異種について （2021年2月6日）
（A）変異について
そもそも感染者の体内では数億個（もっと桁が違うかもしれませんが、とりあえず）のウイルスが増殖している。その中で起こるRNAのコピーミスが変異です。膨大な変異のほとんどは増殖能力も無く、それで終わりますが、中に増殖能力を持つ変異が奇跡的な確率で起こる。それでも宿主が完治すれば、もしくは他人に感染させねば、それで終わりです。変異はあらゆる場所で膨大な数が発生しているが、感染が広がる可能性はほとんどないはずです。
（蛇足）サナダムシの生態を考えると、生物はどのような困難も乗り越えるものです。
（B）感染について
変異種が広域に拡散するのは、前項で述べたように奇跡的に最初の感染者が出た時です。拡散する条件としては、a)感染力が強いこと、b)宿主が発症しにくい、または死亡させない、ことです。逆に言うと、症状が軽くて感染力が強いことが条件です。確率的には非常に少ないですが、症状が重くて、感染力が強い変異種が広まると、脅威です。
（C）感染防止について
現在いくつかの変異種が原種を押しのけて広まっている状況ですが、水際対策・クラスター対策を厳格に行うことしか、対策はありません。歴史的に、水際対策が成功した例は無いそうです。
一方で、変異の起こり方を考えると、国内に感染者が増えれば増えるほど日本発の変異種が発生する可能性は高まります。どこで起こるか予測はできません。ですから、国内発の変異種を抑えるには、患者数を減らすということ以外に方法はないのです。イギリス・南アフリカ・ブラジル・アメリカ？・インド？？に続かないように。
戻る
|