平均寿命

長野県が男女とも日本一となった。長野を、第二のふるさとと思っている私にとっては すなおにうれしい。食育の成果だとか 教育県だからとか ここぞとばかりの論調が飛び交う。反対に、首位を奪われた沖縄は ・・・・・・。

平均寿命は 正確には 0歳児の平均余命 のこと。その年の それぞれの年代の生存率をつなげて0歳児の寿命の平均を求めたもの。還暦をすぎた私は これまで運よく生き延びれた実績分が加算されるから プラス数年のおまけがつくはず。ただ この歳になって おまけがついていても少しさみしい。

  平均寿命がぐんぐん伸びたここ30年を考えよう。生存率を決定するのは、その年の生活ではなく、それまでの生活だからである。沖縄の人たちの 戦後からの食生活の変化 が問題視されているのもその影響が出始めるタイミングだからである。だが これは 沖縄だけの問題ではない。思い当たることはいっぱいある。それらが次の30年にどのような影響を及ぼすのか。なにごともないことを祈るしかない。

暗くなるから? やめよう。

    なにを心配しているのか。

「癒し」という言葉が、日常的に使われている。 「ストレス」 もあるのがあたりまえ。無いといえば、虚勢を張っているように思われる、そんな時代である。 雇用の不安定、 ケイタイ や ゲーム にともなう孤立化・ひきこもり、 コミュニケーション力の低下 など心配事はたくさんある。表面的には経済面・健康面への問題が危惧されるが、こころの問題 へと波及しそうな勢いである。今のうちに、しっかり取り組んでおかないと収拾がつかなくなる。

「沈黙の春」という本があったが、まったく別の意味で 「こころの沈黙」 が心配される。

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2013.3.30.  記
4. 3.  改訂