co-

co-  の付く単語

ことの起こりは、ゴルフ中継でした。トップを走るプレイヤーを「leader」と呼ぶのは自然ですが、並んだプレイヤーを「co-leader」と呼んでいたのです。この違いは何か。3人だったらどうなるのか。答えてくれる人が身の回りに居ず、調べようともしないで、そのままになっていました。

数年が経過して、上高地へのバスの中、英語のアナウンスで「co-existence」という単語が耳に入りました。「共生」という意味で使われているようでした。それまでの私の感覚では、「co-」は何かに対して対立する何かであり、そこには優劣もしくは立場の相違があるものと理解していました。さらに数年たって。

ある日、頭の中で「コサイン」という単語が上述の「co-」とつながりました。

∠C が直角である三角形ABCの、それぞれの角の対辺をそれぞれ a,b,c  とすると

sinA=a/c      cosB=a/c

つまり、「コサインB」とは「∠B の補角である ∠A」の「サインA」なのです。
この関係は、tanA=a/b   cotB=a/b  も同じです。

∠A  と ∠B が補角の関係にあり、∠A+∠B=90° という「補いあう関係」にあることを、「co-」で表現しているようです。

このことを、友人のモト英語教師に尋ねたら、

名詞だと、
coleader「共同代表」、co-star「共演者」、co-education「共学」、
co-worker「同僚」、cowriter「共同執筆者」

動詞だと、
co-chair   「共に司会をする」(2人で司会をするというイメージ)
co-develop   共同開発する(2社で開発というイメージ)
co-exist              共存する(これは2人とは限らない感じ)
co-host    共同開催する(当然2か国)
cooperate   協力する(2人とは限らない)
co-sign    連帯保証人になる(まあ、2人でしょう)

という親切な回答をいただきました。人生で友とすべき人、英語教師、ですか。

それにつけても、高校時代にこのことを知っていたら、私の人生も変わっていたでしょうに・・・。

2018.6.30.記(67才)

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