co- の付く単語
ことの起こりは、ゴルフ中継でした。トップを走るプレイヤーを「leader」と呼ぶのは自然ですが、並んだプレイヤーを「co-leader」と呼んでいたのです。この違いは何か。3人だったらどうなるのか。答えてくれる人が身の回りに居ず、調べようともしないで、そのままになっていました。
数年が経過して、上高地へのバスの中、英語のアナウンスで「co-existence」という単語が耳に入りました。「共生」という意味で使われているようでした。それまでの私の感覚では、「co-」は何かに対して対立する何かであり、そこには優劣もしくは立場の相違があるものと理解していました。さらに数年たって。 ある日、頭の中で「コサイン」という単語が上述の「co-」とつながりました。 ∠C が直角である三角形ABCの、それぞれの角の対辺をそれぞれ a,b,c とすると sinA=a/c cosB=a/c つまり、「コサインB」とは「∠B の補角である ∠A」の「サインA」なのです。 ∠A と ∠B が補角の関係にあり、∠A+∠B=90° という「補いあう関係」にあることを、「co-」で表現しているようです。 このことを、友人のモト英語教師に尋ねたら、 名詞だと、 動詞だと、 という親切な回答をいただきました。人生で友とすべき人、英語教師、ですか。 それにつけても、高校時代にこのことを知っていたら、私の人生も変わっていたでしょうに・・・。 2018.6.30.記(67才) |