はやぶさ2

 

「はやぶさ2」がリュウグウに接地し、弾丸を打ち、表面の岩石が飛び散る様子が、動画として送られてきました。短時間の映像なのですが、なんとなく違和感をおぼえました。

そもそも、なぜ3億キロも離れた小惑星へ、わざわざ何年もかけてゆくのだろうか?という疑問がありました。
ひとつの答えとして、接地後の離脱が容易であることでしょう。月であれば、たとえ重力が地球の8分の1とはいえ、月面から打ち上げるには相応のエネルギーが必要です。リュウグウのような直径900メートルの岩の塊であれば、重力は無視できるでしょう。

本題に戻って、弾丸を撃ち込まれた岩の破片ですが、空気抵抗もありませんし重力も無視できますから、「地面」に落ちることはなく、宇宙空間に飛散してしまうでしょう。私のおぼえた違和感は破片の軌道が直線的で、地上での放物線を描く軌道と大きく異なっていることによるものだったようです。では、接地した探査機の筒状の「回収器」の中の破片は、どうやってかき集めるのでしょう。吸引するわけでもなく、重力で片方によるわけでもなく???
そのような疑問を抱きながら見ているのも楽しいのですが、それらを予測して対応しているJAXAのチームは、もっと楽しいのでしょうね。

ちなみに、リュウグウには重力がほとんどありませんから、探査機はリュウグウを廻る周回軌道に入ることはできないので、リュウグウと同じ速度と軌道で太陽の周りを「公転」しているはずです。
次回のミッションではリュウグウにミサイル?を撃ち込んで、クレーターを作り、地下の岩石を採集するそうですが、飛び散る岩石を避けるため、リュウグウの反対側へ隠れるそうです。片道15分かかる遠隔操作でメートル単位で探査機を操縦するわけです。たのしみです。

(付録)むかし読んだSF小説で、月の植民地が独立を宣言して、地球と戦争をする場面がありました。地球の重力が圧倒的に強いため、ミサイルの打ち合いでは勝負にならなかったと記憶しています。大気の有無はどう影響したのでしょうか?
それにしても人類は戦争が好きなようで。

2019.3.8.記(67才)

(追記)たとえば、宇宙ステーションで、宇宙遊泳しているとき、持っているものから手を離すとどうなるか。少しでも運動エネルギーを与えれば、その方向に「まっすぐ」離れていくと思われる。そっと、手を離せば、しばらくは近くに漂っているだろう。このような現象がリュウグウでも起こっていれば、撃ち込んだミサイルの弾丸の振動で、振動した小石は宇宙空間に散らばっていくだろう。
逆に考えると、リュウグウにある「小石」や「砂」などはどうしてリュウグウの上に留まっていられるのだろうか。専門家に尋ねなければ解決しそうにありません。
どなたか、助けてください。

2019.4.11.記

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