2052

book-14  1970年7月、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームにローマ・クラブは「地球環境の問題に総合的に取り組み、問題点を指摘すること」を趣旨とする研究の依頼がもたらされた。その結果は
「成長の限界(The Limits to Grouth)」
1972 (邦訳 ダイヤモンド社)
として発表され、世界で900万部を売り上げ。
20年の後、同じメンバーで再度検証されたのが
「限界を超えて(Beyond the Limits)」
1992(邦訳 ダイヤモンド社)
である。
さらに20年後の2012年に、メンバーの一人、ヨルゲン・ランダースがこの後の40年に世界がどのような問題に遭遇するか、それぞれの専門家の意見をまとめたものである。 解説の竹中平蔵が、「地球社会への最後の警告」という書評を載せているのが、なんとも。

2013 62才

   20才のころ出会った 「成長の限界」を取り上げるべきなのだが手元にない。

「成長の限界」は当時のコンピュータを駆使して、システム・ダイナミクスという手法で人口・食糧・環境などいくつかの要素をとりあげ、21世紀を念頭にその後の世界を予測したものである。当時国連の、ウ・タント事務総長が「人類は今後10年のうちに有効な手を打たなければ取り返しがつかない結果となる」と述べていたことが記憶に残る。

内容は、「21世紀の初頭に人類は大きな破局を迎える」。この破局を避け、ソフトランディングするためには・・・として、さまざまな提案を述べている。

その後、スーパーコンピュータやプログラミング技術の開発も進み、あらためて同じ課題に取り組んだ結果が「限界を超えて」である。破局は避けられない。限界を超えたとき、その影響を最小限にするための方策を例示している。

本書 「2052」 は予測という視点から距離をおいて、それぞれの専門家が「今後なにが起こりうるか」という視点から、現在の延長線上(40年後)の景観を描いている。どうしても悲観的にならざるを得ないのだが、その状況を避けるためには自分たちのこととして考え、行動しなければならないという立場である。

2013.12.5. 記

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