松本電鉄・島々線③

 

島々線・上高地線を走った電車①

筑摩鐡道島々線(現在のアルピコ交通上高地線)は、大正10(1921)年の開業時より直流600V で電化されていました。当初は1両当たりの定員が42名の小さな電車が使われましたが、島々までの全線が開業した大正11年(1922)年以降は、より定員の多い車両が導入されました。写真のホデハ1は、大正12(1923)年に製造されたもので定員は121名でした。

 

 

島々線・上高地線を走った電車②

昭和30(1955)年より、島々線は現在の名称である「上高地線」を名乗るようになりました。この時期に導入されたのが10型電車です。この電車は大正から昭和初期にかけて製造された電車を近代化したもので、車体は木造から金属に、塗装はそれまでのぶどう色一色からグレーとオレンジのツートンカラーに改められ”山ゆき電車”上高地線のイメージを一新しました。

 

 

急行「こまくさ」号の乗り入れ

登山ブームが続くなか、昭和42(1967)年7月には、国鉄からの直通列車「こまくさ」号の運行が始まりました。この列車は、始発の名古屋を前日の夜に出発。松本から上高線に乗り入れ、新島々には早朝4時台に到着し、上高地ゆきバスに接続しました。国鉄からの直通列車はその後「上高地」へと名前を変え昭和48(1973)年まで運行されました。

 

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