18世紀の終わり、ポーランドは
プロシャ(ドイツ)・ロシア・オーストリアにより分割統治され
国家として消滅しました
その後ドイツとオーストリアの統治下となり
第一次世界大戦の結果、1919年ポーランドは独立しましたが
郵便事業は、地方都市からの復興でした
ドイツ統治地域は、
局名をドイツ名で表示していましたので
早急にポーランド名に変更する必要がありました
オーストリア地域は
局名にドイツ語表記とポーランド語表記が併用されていたため
独立後、併記のまま使用されたり
ドイツ語表記を削って、ポーランド語表記のみに改造して使用するなど
ポーランド語表記に移行するまでの過渡期がありました
今回のテーマは、図の旧オーストリア占領地域(③④の地域)です
ポーランド郵趣28号433頁より転載
消印のタイプ
ポーランド郵趣82号1294頁での
大戦間の消印のタイプ分類に基づいて解説します
タイプ 1 (バー印) |
タイプ 2 (枠印) |
タイプ 3 (楕円印) |
オーストリア国内で使用 | BRZEZANY局のみ | ドイツ鉄郵印を改造 |
タイプ 4 (単純単円印) |
タイプ 7 (単純二重丸印) |
タイプ 9 (バー付き二重丸印) |
一般的に使用 |
一般的に使用 削り印 |
一般的に使用 オーストリア軍事郵便を改造 削り印 |
タイプ 1・4・7 は以前よりオーストリア領であった地域
タイプ 9 はロシア領からオーストリア領となった地域
タイプ 3 は2局のみ確認
(製作中)