強制貼付・第Ⅰ-Ⅱ期

ポーランドでは、郵便物に強制的に切手を貼付させることにより
必要な資金を調達する方法がとられたことがあります
戦前に、失業者救済を理由に、2回
戦後に、ワルシャワ復興のために、1回
実施されました

第Ⅰ期・第Ⅱ期は、失業者救済の目的で、
郵便物に 1gr の切手を加貼することが義務付けられました
第 Ⅰ 期 1926年4月15日~8月31日
その後、第Ⅱ期では、5gr に値上げされました。
第 Ⅱ 期 1931年10月15日~32年4月14日
戦後、ワルシャワ再建のために
第 Ⅲ 期 1950年4月15日~1953年
にも強制貼付が実施されました
第Ⅲ期の詳細は こちら をご覧ください

第 Ⅰ 期

第Ⅰ期は、1925年風景シリーズの低額面1grが使用されました
ポーランド郵趣76号
から始まる風景シリーズの解説の中で詳述されています

#227
強制貼付の関係で、意外と多くの使用済みがあります

郵便料金表(ポーランド郵趣85号 1341頁より)

使 用 例


1926.6.30. KRAKOW2 局引受 15gr+1gr


1926.8.26. SIANKI-LWOW 鉄郵便 10gr+1gr


1926.9.1. WARSZAWA2 局引受 印刷物 5gr+1gr
(消印は、強制貼付が不要となる初日、前日投函?)

第 Ⅱ 期

1931年10月15日~32年4月14日
貼付額が 5gr となったため、
特別な切手は使用されず、
郵便料金と合わせて貼付された
料金表と合わせて判定する必要があります

使用例 省略

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