強制貼付・第Ⅲ期

戦後、ワルシャワ再建のために
第 Ⅲ 期 1950年4月15日~1953年
の期間、郵便物に 5gr の切手の強制貼付の期間があります

戦前にも、失業者救済の目的で、切手を加貼することが義務付けられました
第 Ⅰ 期 1926年4月15日~8月31日
その後、第Ⅱ期では、5gr に値上げされました。
第 Ⅱ 期 1931年10月15日~32年4月14日
戦前の詳細は こちら をご覧ください

第 Ⅲ 期

第Ⅲ期は、1950年に専用の5zlの「切手」が発行され、
その後、郵便料金の値上げとともに、15grの切手が発行されました
ポーランド郵趣53号 830頁
に詳細な記事があります

#471 #497

#471の発行
Ⅲa
    4月15日発行ですが、強制貼付のための「証紙」で
郵便料金としては使用できませんでした
Ⅲb 8月15日からは、「切手」として
郵便料金としても利用できるようになりました
Ⅲc 10月30日からは、通貨改革のため「groszy」加刷され
同時に、料金も3倍の 15gr になりました
12月16日 #497の発行
Ⅲd 1953年1月4日に郵便料金が改訂になり
強制貼付も 20gr になりました
この結果、郵便料金とあわせて貼付することができ
#497は次第に使用されなくなりました

「groszy」加刷のカバーは多く残っているのですが
特に、Ⅲa ・Ⅲbのカバーは見かけません
上記のポーランド郵趣の記事をご覧ください

使 用 例


1950.4.27.の使用例です
「切手」としての使用でない例です
カバーでないと説得力がないですね


1950.11.15. 引受 WARTZAWA宛 125gr+15gr
(郵便料金 45gr 書留料金 75gr 強制貼付 15gr)


1951.1.15. 引受 15gr
印刷物なので、強制貼付なし、「郵便切手」として利用している例

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