永原幹夫写真展 上高地 2009
朝日を浴びて
そっと 降り積もった雪が 小枝が 朝を迎える
(838-10)
穂 高
水底のような大気の厚み 不動の山塊 太古の静寂
(743-7)
朝 光
静かな朝
あずさの流れ 山への誘い 一日の始まり
(594-7)
倒 影
湖面の揺らぎが 朝靄が 無限遠の焦点
(743-19)
鳥 影
動くもの ひとつ しじまを破る おおらかな飛翔
(752-24)
明 神 橋
川音をBGMに 朝陽のきらめきが 交響曲を奏でる
(821-9)
明 神 岳
蝉時雨が 響き渡る 夏のひととき 木陰の涼
(821-27)
秋の一日
ヒロハカツラ 落葉と樹影 下山する者ひとり
(504-3)
焼 岳
散り往く黄葉 新生の芽吹き ちいさな輪廻 青い空
(800-6)