厳冬1

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秋の終わり

静かな一夜が明け 霜の朝
冬へ向けての季節の変化は 日一日と進んでいく
まもなく 深い雪に覆われる田代湿原
(886-12)

野うさぎが

点々と続く足跡
水を飲みに来たのであろうか
冬の準備は万全
(608-13)

厳寒の朝

まさに自然の芸術
霜の結晶が規則正しく仲良く並ぶ
冬の上高地
(773-20)

霧氷

川面からの水蒸気が
枝の一本一本に飾り付けられる
朝日に解けるまでのわずかな時間
(623-4)

ジャンダルム黎明

西穂へ続く稜線は最大の難所
雪と岩の世界
ヒマラヤを目指して訓練中
そういう人もいる

(615-6)

凍てつく大正池

氷と水のせめぎあい
雪が積もり、朝日に輝く
具象と抽象の調和
(615-27)

フロストフラワー

氷面に咲く、氷の花
水蒸気が一晩かかって成長する
氷の結晶

(810-1)

荒れる焼岳

上空は「すさまじい」?風
雲がちぎれるように
通り過ぎてゆく

(607-28)

雪  原

ゆっくりとゆっくりと
夜が明けてゆく
光の差し込む音が聞こえてくるよう

(859-32)

西穂黎明

穏やかなモルゲンロート
寒さを忘れそう
幸せをしみじみと想う

(678-19)