そのうちに 2021.4

2021年4月分です

 

2021.4.28. 風向

①天気予報で、風は、高気圧からは時計と同じ向きに回転する方向で噴き出す。低気圧は、逆向きに吸い込まれる。

②地球がじっとしていれば、風は高気圧から低気圧に向けて、まっすぐ進むはずである。
しかし、地球が自転しているため、風の向きは右にそれる。その角度は約60度。等圧線に対して30度になる。
ちなみに、南半球では左にそれます。(お風呂や洗濯機の排水が渦を巻くのも同じ原理。)

③自転の影響を理解するには、すこし想像力が必要だが、理解してもらう努力をしても良いのではないか。天気図を見る目が変わると思う。

④それにしても「風見どり」はどっちにそれるのか。上下に反れる可能性もあるのかな。政治の風向きは、むずかしい。

2021.4.26. ワクチンの集中接種(+追記)→ ワクチン接種作戦・顛末へ統合

2021.4.25. 要請ベース

①緊急事態宣言に関連して、その2
②記者会見の中で「要請ベース」に触れたとき、ロックダウンのような強制力を持った法体系の必要性に触れ、今後に備えた法整備の必要性を強調した。
③その時の、菅総理の目が輝いていて、いつになく雄弁で、説得力を示そうとしていたことが気になってならない。このような人に「全権」を任せておいてよいのだろうか。どんな使われ方をされるのか、心配でならない。
④現在の国状をみると、保証さえきちんと示せばロックダウンは可能とおもう。国民を守ることを何も考えないで「要請」ばかり繰り返しているのが現状。信頼を失った権力者が、責任を転嫁し、「法」を盾に権力を示そうとしているのは、最悪である。「甘えるんじゃあない」というのが私の想いである。

2021.4.25. GOTO

①緊急事態宣言に関連して、その1
②重要なポイントとして、第一に「飲食と酒」特に飲酒、第二に「人流」、「東京に来ないでください」に始まる、県境をまたいでの移動の自粛、でした。
③GOTO キャンペーンのことは忘れてしまったのか。いや、ほとぼりが冷めたら、またやるよってことか。一度はっきり謝って、その予算をたとえばPCR検査に回すとか、休業補償に宛てるとかしないのか。
④昨年の緊急事態に、まったく逆向きの政策を押し通して大混乱を招いておきながら、口を拭っておしまいにはできないでしょう。きちんとけりをつける気持ちがないのなら、次の選挙はどうなっても知りませんよ。まったく!!

2021.4.21. 白馬岳

①読みは「しろうまだけ」。高山植物や動物には「しろうま」を関したものが多い。一方、最寄り駅は「はくば」、登山口の町は「はくば町」、公共施設は「はくば」が多い。もっとも、駅名は、元は「信濃松川駅」。スキー客が増えたころ「白馬駅」に変えた。駅名が「はくば」となったことで、一気に「はくば」の読みが広まった。
②「しろうま」の始まりは、「代掻き馬」。春に田植えの準備として、水を張った田んぼを耕す、その時に働くのが「代掻き馬」である。ちょうどその頃、山に「馬の雪形」が現れる。これが山名の由来です。思えば、季節の変化は、毎年微妙な違いがあり、最も適切な田植えの時期を知ることは大切なことであり、その指標として「雪形」を利用するのは理にかなっている。このような「雪形」は各地に存在する(詳しくは、田淵行男「雪形」(学研)に全国の雪形が写真とともにあるが、田淵行男の著作の中で最も入手困難な本である)。残念なことに、雪が融けた岩の部分が馬の形になるので、黒い「代馬」が実際である。
③むかしむかし、のどかな田園で、ふと山に目を移すと、馬の雪形が見える。これが山名として定着するまでに、どれだけの時間がすぎたのか。このような時間の流れによって、文化というものが生まれてゆくことを想うと、現代の変化は急激であり、薄っぺらいものと思われてしかたがない。齢をとったものである。

2021.4.19. 病床拡大要請

①厚労省がコロナ病床の拡大要請を、たびたび出しているようだが、無責任極まりない。

②そもそも、医師免許・看護師免許の所持者の数は限られており、一人のコロナ患者に必要な医療当事者の必要数は決まっている。いまさら、通達を出して解決する問題ではない。この意味で、厚労省は自身の責任を果たしてなく、無責任であるとのそしりは免れない。あらかじめ、医療従事者の、県をまたいでの移動計画を立案すべきである。

③いまさらではあるが、しろうとが考えられる対応策を記しておきたい。ただ、間に合わないものも多い。遅ればせながら次の5次に備えて準備しておくべきことである。
(その1)患者を1か所に集中して、治療の集約化を図る。大阪は準備していたようだが、医療に携わる人員が集めきれなかったようである。
(その2)感染者の少ない地方から、医療従事者を移動する準備をしておく。これは政府にしかできないことである。
(その3)クラスターの追跡も必要だが、PCR検査等を充実して、無症状の感染者を発見すること。これは、国の、まったくの無策である。
(その4)感染者の濃厚接触者の追跡。保健所だけでは間に合わないのは、2次の時に明確になっている。全国的に指示を出すのが、国の責任。
(その5)あくまで国に最終権限を遺して、地方自治体を統制下に置いて置こうとする姿勢がみえみえである。自治体は動きようがない。
(・・・)キリがない

④いずれにしても、頭の固さに辟易する政治・官僚である。「海の都の物語」塩野七海、でも読んでみたら?

2021.4.17. 余剰ワクチン

①余ったワクチンが廃棄されたことが話題になっている。

②言い訳に、公平性だとかなんとか言っているらしいが、要は「判断力の欠如」であろう。募集の段階から、早い者勝ちという、弱者にとって著しく不公平な姿勢であったから、「さもありなん」である。その自治体では、介護施設関係者優先の提案に、他の自治体の人がいるからなどと、判断に苦情が出そうなことを極力避けたそうである。
「判断力の欠如」といえば、アイヒマンが戦後の裁判で、「私は上司の命令に従っただけだ。その意味では国家に忠実な優秀な公務員だった。」と述べたことが思い出される。

③菅内閣が人事権を握って、反対意見をもつ官僚を遠ざけていることも遠因であろう。当の菅総理も、自分自身で判断ができないので、都合の良い発言をする人たちと「会食」しながら、一方で「専門家」に責任を押し付けるような言動が絶えない。

④以前にも触れたが、都立高校では卒業式の「日の丸・君が代」に反対しただけで、減給・停職処分がなされ、最高裁もこの制度を追認している。教育委員会は話し合いに応じないどころか、職員会議の議決権を奪い、賛否を諮ることまで禁止している。このような現状の高校を卒業すれば、「ワクチンを配れ」と指示されても、今回のような結果は、まあ仕方ないか。

⑤半分は教育の責任であるから、せめてもの償いと思い、本稿を書いている。ごめんなさい。愚痴も、歳に免じて、お許しください。

2021.4.16. 指数関数

「まだだいじょうぶ、まだだいじょうぶ」と言いながら、「はっと、気づいたら」もう間に合わない。それが「指数関数的増加」です。

②有名なたとえですが、100匹のカエルが生きられる池がある。101匹を越えた時、悲劇が起こるという。指数関数的に、2匹、4匹、8匹、16匹、32匹、64匹、128匹・・・、と増えていくと、7年目に悲劇が起こる。さあ、このカエルたちは6年目に、気づくだろうか?
「今まで大丈夫だったから」、「まだ余裕があるから」・・・。これと同じことが、株価でも起こる。経済成長率2%でも36年で2倍になる。人口爆発も、環境問題も、地球温暖化も、この関数が支配している。

③肝要なのは、「まだ、だいじょうぶ」というときに手を打っておかないといけない、ということです。

④逆に「指数関数的減少」の例は、放射能の半減期など。コロナの第3波が、東京でピークを越えた時、新規感染者が毎週3割ずつの減少が続いた。2週で、0.7✖0.7=0.49 だから、約半減。このまま我慢すればよかったのだが、だんだん減り幅が少なくなって、「もうだいじょうぶ、もうだいじょうぶ」といいながら気を許したら、第4波に突入した。
もうそろそろ、学習しても良いころなのだが・・・。

2021.4.15. 汚染水

①福島原発の汚染水問題について。前回の東京オリンピックの時代、墨田川や東京湾が悪臭を放っていたころの話。
当時、排出基準の2倍の濃度の物質 A、B を含む2種類の廃液を、同量ずつ混ぜあわせて排出すれば、許容基準の範囲に入る。そんな新聞記事を読んだことがある。現在は、総量規制ということで、問題は処理・解決?されている。現代の、トリチウムを薄めて排出することと、似ているような似ていないような。役人は学習していないようです。

②そもそも、大洋に排出すれば、一瞬のうちに何千倍にも希釈される。問題とされるのは、濃縮・蓄積の可能性だと思う。この点は、トリチウム水は水と同じ物理的性質を持つものだから、可能性は低いと思われる。もし、濃縮されることがあるなら、原子炉で使う重水の分離にも応用可能であるはずだ。

③問題は放射線量である。放射線量は低いということで、半減期が12年くらいというから、他の放射性物質と比べて、自然界に与える影響は少ないものと思われる。

④最も重大な障害は、政府の信頼性と風評被害であろう。この10年間の「つけ」が来たようなものである。「日頃の行い」である。情報公開をしっかり行い、信頼を取り戻す努力をする以外に、打つ手立てはない。

トリチウム:通常水素は陽子1個と電子1個からなり、水素2個と酸素1個から「水」が構成される。たまに、陽子1個・中性子1個と電子1個からなる水素があり、これを含む水は「重水」と言って、原子炉の冷却に使われる(比熱が大きい)。放射性はない。問題は、陽子1個・中性子2個と電子1個からなる水素を含む水は、放射性を持ち、トリチウムと呼ばれる。他の放射性物質は重いので、分離が容易であるが、トリチウムは通常の水と同じ性質を持つため、分離は非常に難しいとのことである。

2021.4.13. デジタル庁

①昨年の「特別定額給付金」について、トラブルの原因の究明をおろそかにしながら、一方で「デジタル庁」創設を急いでいるが、政権の「目玉商品」としての、焦りが心配である。

②給付金の手続きが遅れた理由について、そこには自民党が重視する「家族主義」と個人単位の「マイナンバー」の活用が、基本的に矛盾しているところにある。
当初、生計を共にする「家族にまとめて」給付する予定であった。そこにマイナンバーを使っては、という「思い付き」が横やりをいれた。そこで、「二重給付」を避けるため、「照合作業」が必要になる。これが難航した。マイナンバーの普及率が低い以上、家族単位に統一して実施すべきであることはだれでもわかる。

③今後、たとえば「夫婦別姓」や「住民票」「婚姻届け」「ジェンダー」など、さまざまな側面で混乱が予想される。個人的には(情報という観点からは)マイナンバーで情報を集約することが合理的と思うが、個人情報の管理への信頼性が、はなはだ低い。また、自民党に根強い「家族主義」重視の克服ができるかが、意外と大きな障害となるのではないか。

④ついでに、マイナンバーのシステムが「はなはだ、お粗末」なことに言及しておく。パスワードや有効期間の問題は、すでに指摘されているので、ここでは触れない。問題は、今回の照合作業で、名前や住所の入力ミスが多発したことである。普通、マイナンバーを打ち込んだ時点で、名前や住所は自動的に呼び出されるようにするものだ。利用者が必要最小限の入力で済むようにし、確認を求めるという配慮が欠けている。私は、個人的に郵便貯金をWEB上で利用しているが、はなはだ使い勝手が悪いこと、このうえない。昨年のGOTOキャンペーンも同様である。COCOAの失態などを見ると、そうとう「いいかげん」な企業にシステム作りを発注しているのではないか。しかも、高額で。癒着を勘ぐられても仕方ない状況である。デジタル庁が不安である。

2021.4.12. はんこ

①メリットとデメリットの検討を何もしないで、政権の「目玉商品」として、「脱・はんこ」を提案する態度には辟易している。

②それはともかく、視点を変えて、「サイン」を考えてみたい。切手を収集している関係から、19世紀の郵便物を見ることが多い。日本人の目で見ると、差出人の住所・名前を読み取ることが、至難である。ヨーロッパの人に見せると、なんとか読み取ってくれるのだが。まあ、外国人でも、最近の若者は筆記体の文字を、「おばあちゃんの字」だと言うそうで、デジタル化もここまで来たかと思う。数学の授業でも「サイン」「コサイン」を筆記体で書けなくなった。
話を戻して、「サイン」が読めないことについて、「サインとはそういうものだ」と外国人は言う。真似ができないことが重要だという。その人しか書けないから、本人証明になるという。

③小学生のころ、「字」というのは、マス目にきっちりと入る、誰にでも読みやすい字が「きれいな字」というように教育された。個性ある字は汚い字だと、矯正された。そのような国で、「サイン」が有効になり、個人を証明してくれるのであろうか。先日のアメリカ大統領選で、郵便投票の「サイン」の確認の状況が報道されていた。トランプがケチをつけた理由がわかる。
日本に定着するまでには、時間がかかると思う。

④ついでに、「脱・はんこ」というなら、役所が勝手にやればよい。もともと「印鑑登録」だ、「ハンコを持ってこい」だと言っていたのは役所だから。役所内の制度の変更に、さも「革新的」なような宣伝をしているように見えて仕方ない。役所が改革すれば、民間は自然にそれに倣うだろう。

2021.4.10. #教師のバトン

雨、あられのごとく
新しい企画、例えば「総合的な学習」が新しい「教科・科目」でありながら、突然、現場に降ろされる。「道徳」「数学一般」「現代社会」「理科総合」「英会話」?「情報」・・・。準備と研修がほとんどなされないまま。最近のコロナ禍で保健所が被っている状況と似たものがある。一般企業であれば、新しい業務を企画する時には、当然のことながら、予算とスタッフを補強する。それが無い。仕事量を増やすときは、それまでの仕事量を軽減することもしない。業務管理の意識が無い。新しい仕事が、雨あられと降ってくる。

余裕の時間
東京都には「研修日」という制度があった。週に1日、授業を持たない日があった。日曜日にクラブ活動の引率をしても、代休をとれた。その日に、保護者面談もできた(「休日」ではない)。試験問題を考えたり採点もできた。これが、「クッション」になっていた。週休2日の制度とともに、「研修日」は廃止された。しかし、休日のクラブ活動は1日増えた、授業の持ち時間もそのまま、学校運営に関わる仕事は、次々と増える。(ちなみに、勤務時間は8✖5=40時間。うち、16時間は授業。残りの時間で・・・・をする。)

上意下達
10.23通達がでた。表面上は卒業式等の運営に関わる通達であった。しかし、この通達を強引に実施する過程で、職員会議が事務連絡機関に格下げされた。挙手による賛否の表明は禁止された。最近の若い教師は、会議の仕方を知らない、まして対話をや。教頭は副校長と名を改め、教師に階層制がしかれた。給与にも較差がつくようになった。校長に意見を言うと、あとがこわい。

これが実態です。教員採用試験の倍率はぐんぐん下がってきている。これでは、#教師のバトンは・・・。
愚痴になってしまいました。すみません。でも、これが実態です。

2021.4.7. 聖火リレー 東京オリンピックを成功させるために、その1.

①海外からの選手団を迎える段取りの、詳細を提示し、世界中の意見を聞き、可能な限り修正すること。そして完全に、その約束を守ること。

②どうして、こんな提案をするかというと、聖火リレーを開始するにあたっての約束が守られていないことによる。密になったら、沿道での開催は中止する、と言いながら、その気配もない。このような姿勢で、本番のオリンピックに突入したらどうなるか考えるべきである。

③先日のオーストラリアでのテニス大会で、チャーター機に感染者が一人いただけで、同乗の選手全員の2週間の隔離を行ったり、ホテルの従業員が感染したことを理由に、無観客試合にしたり。このような処置が日本で可能か、非常に疑問である

④以上のような心配が大会開催中に現実に起こったとき、日本は世界中の信頼を失うことになる。

2021.4.6. 自我の確立

①先日、若いコメンテイターの「映画を早送りで見る」との発言に、おじさんが「間の取り方が・・・」と応じていた。現代の若者はどのようにして「自我」を形成しているのか、聞いてて、”おじさん”は心配になってきた。

②教師をやっていたころ、生徒に「年賀状を、最大、何人に書くことができるか」と、問いかけたことがある。高校生にとって、話したことのある大人は少ない。他人と接することにより、自我が形成されるからである。人と接しないならば、何冊、本を読んだか。どれだけ旅をしたか。様々な体験を通して、人間は成長していく。

③私が不安に思っているのは、社会は、知識や情報にはあふれてはいるが、自我の形成に役立っているのだろうか。「体験」したことは、意識の中で咀嚼し、固有の価値観に変化させることにより「経験」へと昇華されると思う。経験を通じて、人は判断し、行動する。早送りの情報からは、何も得られない。言い過ぎであろうか。

2021.4.4. 東京オリンピックについて

1964年: 当時中学1年で、中間テストの最中だった。社会科の教師は問題を作って、オリンピックを見に行った。聖火リレーも、もっと「一般人」が走っていたような気がします。1940年の幻の東京オリンピックと比較しながら「平和」を想ったものです。閉会式の招集がうまくいかなくて、選手団が混ざり合って入場したのは「けがの功名」、以降の大会にひきつがれました。今となっては、懐かしい思い出です。貧しいながら、真摯だったように思います。
借金をして新幹線を開通させ、首都高、下水道を拡張し、ごみ問題、し尿処理など、「どさくさ」に紛れて、日本は大きく変わりました。カラー放送が始まったのもこの時期でした。

②理念: 最近知ったことですが、誘致のとき、「日本の復興のあかし」以上に、日本が代表としての「アジアの復興のあかし」を強調したとか。そして、アジア各国での聖火リレーを提案した。直前に行われたアジア大会では、選手の移動に軍の護衛がついたというが、聖火リレーは「日の丸」で迎えられたという。その後、聖火リレーの行われた国々とは友好関係が増している。
当時、国交の無かった国では、残念ながら見送りとなった。断念した国々とはその後も・・・。
何年か後の日本万博では、発展途上国の参加を強力に推し進め、それまでの先進国の「国威発揚」の万博から、その趣旨を大きく変化させた。タイ?からだったと思うが、象の大部隊を招待した記憶がある。
今回はどうだろうか。コロナはさておくとしても、三陸沖地震の復興、福島原発の制御などの「復興」を掲げてはいたが・・・。
(注)この項は、私のおぼろな記憶を頼りにしているので、引用されるときは、事実の確認をお願いします。

③これから: たとえば、安心してオリンピック代表が出せるように、WHOを通じて「ワクチンを世界に」のキャンペーンはできないのか。ミャンマーに対しても、少なくとも9月までの休戦を働きかけてはどうか。
私案ですが、オリンピックで予定されている競技のすべてを分割して、これから2から3年かけて、日本で開催してはどうか。例えば、この夏は水泳のみの開催に留め、秋に陸上を、年末に・・・、来春には、パラリンピックもできるのではないだろうか。
何か、「知恵」が無ければ、乗り切れないと思います。

2021.4.3. 変異種について

変異の発生: 遺伝情報を伝える DNA のコピーミスが変異の発生です。ウイルスでも数千個の遺伝情報を持っているので、感染して何億回もの増殖を繰り返せば、必ず変異は起こります。そのほとんどは「失敗品」で、増殖することもなく消滅してしまいます。運よく増殖を繰り返すことのできる変異でも、感染者が完治してしまえば、何の問題もない。奇跡的なチャンスが連続して、感染させる能力を持ったとき、初めて「変異種」としてわれわれの目に触れることになる。
変異は、感染者の数に比例して発生するから、変異を抑えるには、感染者を減らすしかない。

感染力と重症度の関連: 重症度が高い変異であれば、早く発症し、隔離もしくは治療することにより、感染はそれ以上広がらない。軽症もしくは無症状であれば、無自覚のうちに、感染を広げることになる。感染力と症状の重さは、無関連であるが、結果的に、変異は感染力が強く、軽症化の方向に動く。そうでない変異は、「恐怖」であるが、起こらないことではない。
しかし、重症度が低いとしても、ある比率の人は重症になるので、感染が広まれば医療崩壊を招く。この場合、クラスターを追跡するのは難しい。無症状の感染者をいかに見つけるかが課題となる。

③結論: 昨年の今頃、広範なPCR検査の必要性を議論していたが、現在、変異種の調査が云々されている。体験が経験に昇華していない。
変異種は感染者の数に比例して発生する、また、無症状のうちに感染力を持つことが分かってきたのに、同じことの繰り返しである。
無症状の感染者を一人でも、早く、多く、見つけて、感染の連鎖を断ち切ることしか、このウイルスに打ち勝つ方法はない。今は。

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