そのうちに 2022.3.

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

・・・2021年4月分 5月分 6月分 7月分 8月分 9月分

・・・・・・・10月分 11月分   12月分 はこちら

・・・2022年1月分 2月分 はこちら

 

2022.3.30. 何もしない時間

①詩人の谷川俊太郎さんが、「言葉」は仕事柄、その意味を考えてしまうが、「音楽」は素直に心に響く、というようなことを話していた。朝のまどろみの時間で、記憶は定かではないが・・・。

②「表現」と言うことを考えると、ピアノの音も、バイオリンの音も、「自然界に無い音」である。その音で、喜びや悲しみ、光や影、風景から運命まで!を表現できる。谷川さんは「言葉」で表現することが仕事であるので、「言葉の意味」を使いこなさねばならないという。

③思えば「写真」は「真(まこと)」を「写(うつ)す」と書くように、シャッターを押すと、映像が固定される。写真展をやっていると、いつ、どこで、から始まって、カメラやフィルムに話題が発展する。「何を表現しようとしたか」を聞かれることは、まず、無い。私の未熟さを、しみじみ感じる。

④絵画の世界では「抽象画」と銘打って、「なんの抽象でもない造形」で心象を表現している。彫刻など、その最たるもの???

⑤人生も「何をしたか」が話題になり、「何もしない時間」の大切さが理解されていない。谷川さんは「何もしない時間」を「平気ですごせる」ようなことを話していた。達人の域と思う。

⑥時間を大切にして、ゆっくり味わいたいものである。それが「幸せ」。

2022.3.29. ウクライナ侵攻

①第2次世界大戦が終わった後、強制収容所が解放され、その現実が白日の下に晒された。

②周辺の住人は、「知らなかった」「気づかなかった」と言った。

③連合軍は「強制的に」「義務として」住民が「収容所の現実を見る」ことを強いた。

④現在のロシア国民は、「本当に知らない」のかもしれない。でも・・・

追記: 私たち日本人も、現実をしっかり理解しておく必要がある。将来のために。

2022.3.29. 戦争ということ・その2

①銃撃戦の映像が伝えられる。当然のことながら、双方の兵士は互いを知らない。互いに恨みや憎しみはない。しかし、上官の命令のもと、対峙する兵士を狙って撃ち合っている。
それぞれの兵士には家族がある。家に帰れば平和で穏やかな生活が待っている。撃った弾が命中すれば、どちらかの家庭が破壊される。見ず知らずの二人が、お互いの家族の平穏を賭けて撃ち合う。
政治家は「国民を」「国土を」「平和を」守るためと言い、「家族を守るため、銃を取れ」という。しかし、銃口の先は「殺し合い」である。壮大な「矛盾」である。

②戦争はいけない。平和な世界でありたい。ここまでは誰でも、100%賛成であろう。そこに「国を守る]」「攻めてこられたら、どうする」「誰が守る」という論理になる。
そこで話は一変する。「理想論では国は守れない」。「理想論」という一語で、平和な世界への議論は「消し去られる」。

③軍備となれば「負けることは許されない」。中途半端な軍備は役にたたない。安全・安心が求められる。
軍需産業には特徴がある。未使用の「新品」であっても「最新」でなければ、「買い替え」てくれることである。常に「最新」「最強」であることが求められる。これほど「儲かる商売」はない。兵器を輸出産業にすれば、外貨を稼げる。

今日は、ここまで。

追記: 改めて「憲法9条」を振り返ってみたい
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

2022.3.28. 戦争ということ・その1

①現在の日本では、交通事故であっても火事であっても、事件性の有無にかかわらず全国ニュースになる。

②ウクライナ紛争では、死傷者の数が日ごとに増え、被害の惨状が刻々と伝えられている。リアルタイムでの実況に近い形の報道は、遠い日本にあっても目を覆うばかりのものである。
しかし、日が経つにつれて「被害」の状況が「数や量」の多さで測られるような感覚に陥る自分が怖い。

③恐ろしいことに、次第に、死者の数に関心が移り、その中でも幼児や老人・女性の被害がニュースの焦点となりがちである。その中で、兵士の死傷者が軽く扱われていくように思えてならない。

④兵士が戦争をするために組織されたものであり、戦闘が行われれば死傷者が出るのは「不可避」と感じてしまう。

⑤「戦争とは、そんなものだ」と思ってはいけない。しかし、戦争が過熱してくると、心が鈍化してくる。

今日は、ここまで。

追記: このような時にこのようなことを書くのはどうかと思うが。
黒部ダムの建設の話を読んでいたところ、建設予算に事故者の賠償金が計上されているという。そうだろうなと、当時納得していたが、戦争を起こす為政者は、考えているのだろうか。「不可避」ではすまされない。

2022.3.28. コロナ報道で

①最近、感染者数よりも重症者数に注目する報道が多いように思われる。

②確かに重症者数が減ってくれば、経済面でも規制緩和を求めたくなるのは自然である。

③しかし、科学的には「感染者数」が増加すれば、変異種の出現機会が増加することは明らかである。さらに、変異種は「弱毒化」するという神話がいつの間にかまかり通っている。
(強毒化した変異種が現れた時、その患者から他人に感染さえしなければ「セーフ」。規制緩和でその患者を放置すれば、その強毒化した変異種が他人に感染・増殖し、新たな「危機」が起こる可能性が生まれる。)
デルタ株でもオミクロンの株でも、最初は一人。その人を隔離できていれば、悔やまれる。

④感染症の対策の基本は、検査と隔離である。検査を増やして患者が増えれば、隔離が追いつかない。医療がひっ迫する。だから「検査しない」。この論理はどこか間違っていませんか。

⑤変異は「いつでも・どこでも」起こりうる。でも、「感染数を減らせば」変異の可能性は、「確実に減少」する。

2022.3.27. 駐日大使が・・・

①エマニュエル駐日大使が広島を訪れたという。70年経ったとはいえ、核爆弾を落とした国の大使が訪れ、バイデン大統領の訪問を示唆し、被爆者の核廃絶のを願いに耳を傾ける。

②一方で、ネオナチの仕業として新たな戦争が勃発し、70年前と同じ廃墟の景色が報道され、核兵器の使用が取りざたされている。

③ヨーロッパは数百年にわたって国家の存亡、国境線の画定、民族の独立の繰り返しであった。
ユーゴスラビアはソ連邦崩壊後7つの国家に分裂。チェコスロヴァキアはチェコとスロヴァキアにわかれた。ポーランドは一時消滅の時期を経て再建、第二次大戦後は国土が数百キロにわたって西に移動した。
海に囲まれた日本では想像もつかない歴史がある。

④最近、「国防」という言葉が、さまざまな「思惑」でもって語られている。「みよう」によってはとても不安定な環境に踏み込もうとしている。

⑤「戦争について」しばらく考えてみたいと思う。

2022.3.26. 東京「君が代」裁判

①我田引水ですが、昨日の項で、「特定の思想を権力で従わせる」という表現を使いましたが、私の関係している東京「君が代」裁判を念頭に置いていました。

②先日亡くなった石原慎太郎(元都知事)が始めた事件です。「国旗に向かって国歌を斉唱せよ」という職務命令が教職員に対して発出され、「従わないものは処分する」というものです。まもなく20年になりますが、最高裁も「優柔不断」の状況です。このHPでご紹介しておりますので、是非、ご覧ください。

③転がり始めた石は止められますが、加速がつくと人々を蹴散らします。ウクライナと重ね合わせて、憂慮しています。

2022.3.25. 真珠湾発言で    追記:3.26.

①ゼレンスキーさんの米国議会での真珠湾発言に、とやかく思っている人がいるようだ。戦時中の大統領の発言に、とやかく言うことはどうかとも思う。

②ロシアの公式放送では、「ネオナチ」の支配からロシア国民を救うとか、東ウクライナで大量虐殺があるとかの宣伝があり、都合の悪いニュースは「フェイクニュース」とする、被害状況は過少または過大に宣伝する。そのような中で、ロシア国民が真実を理解していないことに対して、日本国民の理解が少ないように思う。

③日本は戦時中、東南アジアを「植民地支配」から救う。戦争は列強のABCD包囲網のせいで、石油の輸入を絶たれたため「やむなく」などと、都合の良い理由をならべたてて、鬼畜米英と戦う「聖戦」を正当化していた。
戦争とはそういうものだと言えばそうなのだが、70年経った現在でも、そう思っている(と、思われる)発言が後を絶たない。「真珠湾発言」に、ぶつぶつと言う声が聞こえることが、心配でならない。

④戦争が起こるのは「人類の性(さが)」として、あきらめたとしても、70年も経てばもう少し冷静な判断ができないものか。ロシア国民が一方的な価値観をシャワーのごとく浴びせられて生活している結果が、現状を生みだしている。現在の日本も逆の意味で価値観のシャワーを浴びているのではないか。欧米の「自由主義」が正義で、ロシアの「専制主義」が悪という前提での報道姿勢が、かくも徹底していることに不安を感じる。ロシアの姿勢には、わずかにでも汲むところはないと思うが、我々は、「正義」と「悪」の対立構造の中で無防備にニュースを受け入れてよいものか。

⑤最近読んだ評論で、「善」と「悪」を見極める際に、「特定の思想を権力で従わせる」ことを判断の基準においてはどうか、という意見があった。戦闘での悲惨さを目の当たりにしていると、本質がどこにあるか、見失いかねない。

追記:リメンバー パールハーバー」は、日常会話の中で慣用句になってしまっているとのことです。残念です。「HIROSIMA」や「HIBAKUSYA」のような、平和を訴える言葉として、「昇華された使い方」をされると良いのですが。なお、「TUNAMI」が被災の状況を表現するために使われましたが、東京大空襲の、3.10が戦禍の表現としては適切と思います。3.11の前日で、風化が進んでいて心配です。建設的な意味で、記憶に留めたいものです。

追記の追記:YES.I HAVE A DREAM」が黒人差別の歴史を背景にしながらも、差別をなくすという意味で、「昇華された使い方」をされていることを評価します。なお、初等教育の中で、数学の3.1415(円周率)を覚えるときに使われるそうです。(文字数)

2022.3.23. ゼレンスキー大統領の演説

※AERAオンライン限定記事 です

著作権の問題は理解していますが、とりあえず、転載します。
責任をとる必要があるときは、ご連絡ください。

細田衆議院議長、山東参議院議長、岸田総理大臣、日本国会議員の皆様、日本国民の皆様。本日は私がウクライナ大統領として史上初めて、国家元首として直接皆様にお話できることを光栄に思います。

両国の間には、8193kmの距離があります。経路によっては、飛行機で15時間もかかります。ただし、お互いの自由への思いに差はありません。また、生きる意欲の気持ちにも差はありません。それを実感したのは、2月24日です。日本がすぐ援助の手を差し伸べてくれました。心から感謝しております。

ロシアがウクライナの平和を破壊し始めたとき、私たちは世の中の本当の様子を見ることができました。本当の反戦運動、本当の自由や平和への望み、本当の地球の安全への望み。

日本はアジアのリーダーになりました。皆様は、この苦しい大変な戦争を止めるために努力し始めました。日本はウクライナの平和の復活に動き始めました。それはウクライナだけではなく、ヨーロッパ、世界にとって重要なことです。この戦争が終わらない限り、平和がない限り、安全だと感じる人はいないでしょう。

皆様は、チェルノブイリ原発の事故をご存知だと思います。1986年に大きな事故がありました。放射能が放出し、世界各地域で(事故が)登録されました。原発周辺の「30キロゾーン」というのはいまだに危険な場所で、その森の土の中には、事故終息後から多くのがれき、機械、資材などが埋められました。

2月24日、その土の上にロシア軍の装甲車両が通りました。そして、放射性物質のダストを空気にあげました。チェルノブイリ原発が支配されたのです。

事故があった原発を想像してみてください。破壊された原子炉の上にある、現役の核物質処理場をロシアが戦場に変えました。また、ウクライナに対する攻撃準備のために、30キロメートルの閉鎖された区域を使っています。ウクライナでの戦争が終わってから、どれだけ大きな環境被害があったかを調査するのには何年もかかるでしょう。

皆様。ウクライナには現役の原子力発電所が4カ所、15の原子炉があり、すべて非常に危険な状況にあります。ザポリージャ原発というヨーロッパ最大の原発が攻撃を受けています。また、工業施設の多くが被害を受け、環境に対するリスクになっています。ガス、石油パイプライン、および炭鉱もそうです。

先日、スムイ州にある化学工場において、アンモニアの漏れが発生しました。シリアと同じように、サリンなどの化学兵器を使った攻撃をロシアが今準備しているという報告も受けています。また、核兵器を使用された場合、世界がどうなってしまうかが世界中の話題になっています。将来への自信、確信は今誰にも、どこにもないはずです。

ウクライナ軍は28日間にわたって、この大規模戦争、攻撃に対して国を守り続けています。最大の国がその戦争を起こしました。ただし、影響の面で、能力の面では大きくなく、道徳の面では最小の国です。

1000発以上のミサイルや多くの空爆が落とされ、また数十の街が破壊され、全焼されています。多くの街では、家族や隣の人が殺されたら、彼らをちゃんと葬ることさえできません。埋葬は家の庭や道路沿いでせざるを得ません。

数千人が殺され、そのうち121人は子どもです。多くのウクライナ人が住み慣れた家を出て、身を隠すために、命を救うために避難しています。ウクライナの北方、東方、南方の領土の人口が減り、人が避難しています。また、ロシアは海も封鎖して、数十の交易路を封鎖しています。海運を障害することによって、他の国にも脅威を与えるためです。

皆様。ウクライナ、そのパートナーおよび、反戦連立だけが世界の安全保障を出すことができます。すべての民族、国民にとって、社会の多様化を守り、それぞれの国境や安全を守り、子どもや孫のための将来を守るための努力が必要です。

国際機関は機能してくれませんでした。国連の安保理も機能しませんでした。改革が必要です。機能するためには、「誠実の注射」が必要です。ただ話し合うだけでなく、影響を与えるためです。

ロシアによるウクライナ侵攻によって、世界が不安定になっています。これからも多くの危機が待っています。世界市場も不安定で、資材の輸入などにも障害が出ています。環境面や食料面の調整も前例のないものです。

また、これからも戦争をしたいという侵略者に対して、非常に強い注意が必要です。「平和を壊してはいけない」という強いメッセージが必要です。責任のある国家が一緒になって、平和を守るために努力しなければならないです。

日本国が、建設的、原理的な立場をとっていただいていることをありがたく思います。また、ウクライナに対する本当の具体的な支援に感謝しています。アジアで初めてロシアに対する圧力をかけ始めたのは日本です。引き続き、その継続をお願いします。また、制裁の発動の継続をお願いします。

ロシアが平和を望む、探すための努力をしましょう。また、このウクライナに対する侵略の津波を止めるために、ロシアとの貿易禁止の導入をお願いします。また、各企業はウクライナ市場から撤退しなければならない状況です。その投資は、今後のロシア5年の投資になります。

そして、ウクライナの復興も考えなければなりません。人口が減った地域の復興を考えなければならないです。避難した人たちが故郷に戻れるようにしなければならないです。日本のみなさんも、きっとそういう気持ち、住み慣れた故郷に戻りたい気持ちがおわかりだと思います。

また、全世界が安全を保障するために動けるためのツールが必要です。既存の国際機関がそのために機能できていないので、新しい予防的なツールを作らなければなりません。本当に侵略を止められるようなツールです。日本のリーダーシップは、そういったツールの開発に大きな役割を果たせると思います。

ウクライナのため、世界のため。また、明日、将来のために自信を持てるように。慢性的で平和的な明日がくると確信できるように。皆様、日本の国民の皆様、一緒になって努力すれば、想像以上のことができます。

日本は、発展の歴史が著しい国です。調和を作り、その調和を維持する能力は素晴らしいです。また、環境を守り、文化を守るということは素晴らしいことです。ウクライナ人は日本の文化が大好きです。それはただの言葉ではなくて、本当にそう思っているのです。

2019年、私が大統領になってまもなく、妻のオレナが、目がよく見えない子どものためのプロジェクトに参加しました。オーディオブックのプロジェクトでした。そこで、日本の昔話をウクライナ語でオーディオブックにしました。これは一つの例ですが、日本の文化はウクライナ人にとって非常に興味深いものなのです。

距離があっても、私たちの価値観はとても共通しています。ということは、もう距離がないということになります。私たちの心は同じように温かいです。

今日の努力が、ロシアに対するさらなる圧力をかけることによって、平和を戻すことになります。また、ウクライナの復興を行い、国際機関の改革を行うことができるようになります。将来、反戦連立ができあがった際には、日本が今と同じようにウクライナと一緒にいてくれることを期待しています。(日本語で)ありがとう。ウクライナに栄光あれ、日本に栄光あれ。

*通訳をもとに構成しました

※AERAオンライン限定記事

2022.3.23. 国家の存亡

①ロシアの報道官が、「ロシアが核兵器を使うのはどのようなときか。」と問われて、「国家の存亡」の時は許されるというような発言があった。

②では、ウクライナは「国家存亡の時」であるから、ウクライナの核使用は「許される」とでも言うのだろうか。

③戦時下ではこのような「やりとり」の連続である。平和とは何か。平和な時にどうしなければならないか。日本人が「今」考えなければならない時だと思う。

2022.3.19. やれば、できる

①「為せば成る、為さねばならぬ何事も。成らぬはひとの為さぬなりけり」というけれど、職業柄、このフレーズを使うとき、違和感や「うしろめたさ?」を感じていた。「やれば、できる」と「やっても、できない」はどう違うか。

②「やれば、できる」というとき、実際には「やっていない人」を励ますことば。
「やっても、できない」というとき、最初から「やっていない人」も多いが、実際に「やってみて、できなかった」場合が世の中には多い。

③「やる」をCharenge、「できる」をSuccessとすると、チャレンジしたこと自体の価値が浮かび出てくる。チャレンジして成功した人は讃えるべきだが、世の中では少数派。

④日本の風潮では、失敗することを「いけないこと」とし、「安全なチャレンジ」の傾向が強い。もっと「気軽に」チャレンジできる日本であって欲しいし、そのような「教育」が必須と気づいた次第。「気づくのが遅いよ!!」

⑤あきらめないでやっていると、形ができてくるものだということを最近思う。年のせい?

2022.3.18. ロシア語・公用語指定

①ウクライナとロシアの停戦協定の中に、ロシア語の公用語指定があった。

②日本ではピンと来ないかもしれないが・・・郵趣の観点から見てみると。

③20世紀初頭、ポーランドがオーストリアの統治を受けていたころ、郵便の消印の局名はオーストリア名とポーランド名の併記が通常で、戦後ポーランドの独立の際にはオーストリア表記の地名を削って使用した時期がある。書留などのラベルも表記をポーランド表記にするまで、しばらくの時間を要した。

④ロシア統治下では、ロシア語地名を強いられていたので、独立後は手書きから始まって、暫定の消印・ラベル・切手などが使われた。

⑤ドイツは、占領と同時にドイツ名に「地名の変更」が行われた。よく知られている地名では「GDANSK」は「DANZIG」とし専用の切手もはっこうされた。「WARSZAWA」は「WARSAU」に。住民投票の行われた地域などでは、ドイツ名・ポーランド名・フランス語表記(郵便での公用語)による3か国語表記の切手も発行された。

⑥このように、「統治」することが「地名の変更」まで影響することがヨーロッパでは行われる。郵趣の世界では、この時間的変化を切手や消印・郵便物を用いて表現することが「郵便史」部門の研究対象となる。私の場合は、ポーランド、特に第1次世界大戦のあとの国境線の「画定」を主に調べている。

⑦切手や消印にロシア語を採用(併記でも)することになれば、統治権を主張することと同じ効果を持つ。

追記:首都「キエフ」(Kyiv)はロシア語読み。ウクライナ語読みは「キーウ」(Київ)とか。
ウクライナ支持なら、「キーウ」かな。

2022.3.16. 反戦の意志表示

①ロシアの放送局で、反戦プラカードの飛び入りのハプニングがあった。

②とりあえず、「反戦デモを呼びかけた罪」で約30000円の罰金とか。14時間の取り調べののちの裁判。今後、別件での取り調べ・裁判があるようです。

③私が関係している「東京「君が代」裁判」でも、卒業式での十数秒間の着席を理由に、減給10%6月+αの処分がありました。もちろん、裁判に訴えることにより最高裁で取り消されはしましたが、数年の裁判が必要になりました。現在は別の形での圧力がかかっています。

④日本のような平穏に見える社会においても、権力の圧力は大きく、まして現在のウクライナでは信じられないようなことが起こっています。多くの市民が「命を」「家族を」「住居を」失いつつあります。今日のニュースでは、「白紙のプラカード」を掲げただけで連行されています。

⑤転がり落ちる石は、はじめは止めるのも簡単ですが一旦加速がつくと止められなくなります。現在のウクライナを見ているとその悲惨さに目を覆いたくなります。私たちにできることは「今のうち」を自覚することです。

追記: 14時間の取り調べですが、「協力者の追求」だと思います。「デモを煽った」という罪状で30000円の罰金は当面の処置で、ほとぼりが冷めたころ「拘束」して、(精神的な)「拷問」が予想される。同僚や家族に対する権力の行使が心配される。

2022.3.14. 順番

①つまらないことですが

②オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式の各国の入場順ですが、中国語表記の「画数順」だそうです。

③どなたか、一覧表をお持ちでは・・・

④むかし、国際高校の入学式で壇上に新入生の滞在国の国旗を並べるとき、順番で苦労しました。
今は教育委員会のお達しで「日の丸」と「都旗」のみですが・・・

2022.3.14. 党是

①自民党総会で憲法改正を「党是」として推進する。次期参議院選挙の争点とする。そのような発言が岸田さんからあったようで・・・政権与党が党総会で議論していることに「とやかく」言うことではないが・・・

③「党是」と断言する以上、「結論ありき」ということですよね。「聞く耳」を持っている岸田さんの発言とは思えない。憲法審査会で議論しようにも「結論ありき」の与党が推薦し多数を占める審査会になってしまう。これまでにも、息のかかった審査会で了解を取り付けて、結論に誘導した自民党のやり方である。

④百歩譲って、自民党の意見だとしても、国民に対して自民党案の周知が全くなされていない。「天皇を元首とする」「軍隊を保持する」など、大きな改訂があるようだが、具体的な内容は説明されていない。

⑤明治の帝国憲法でさえ、民間の憲法素案が飛び交ったという。現状の流れからすると、自民党の「改正案」を連立与党の2/3多数で国民投票に持ち込むことになる。国会の議論も、国民の議論もそれで逃げ切ろうとしているのか。

⑥そもそも「憲法改正」の目的が「あやふや」である。戦後70年が経過して時代にそぐわないというが、どこに問題があるのか。GHQの影響下で作られた憲法だというが、自民党の「党是」のもとに作っても良いのか。

⑦いずれにせよ、改正する必要性を明確にし、問題となる条項の対案を「国民レベル」での議論とすることが必要である。「党是」が信仰の対象のように掲げられ、真理扱いされていることは、危険である。プーさんの信念に共通するものが感じられる。(二人ともプーさんだった。発見)

2022.3.13. 廃炉作業

①福島の廃炉作業は残念ながら順調とは言えないようです。しかし、実際に作業に当たっている技術者たちは放射能の危険にさらされながら、緊張の連続と推察します。感謝しかありません。

②被災時に小学生だった子供たちが、いま大学を卒業して新しい戦力として廃炉作業に関わっている時期と思う。複雑な気持ちです。彼らが定年を迎えるころでも廃炉は終了していないだろう。廃炉は最優先事項であり、これからの日本を立て直すためになくてはならないことだから、仕事として誇れるものだと思う。

③しかし、事故さえなければ、平和であれば、と思う気持ちもある。原発事故さえなければ人生は大きく異なるものになっていたであろう。現在、ウクライナの戦況を見ると、その立て直しに予想されるエネルギーは計り知れない。政治に携わる者は、肝に銘じてほしい。惰性で、安易に原子力エネルギーや憲法の問題を扱うべきときではない。しっかり見守っていきたい。

2022.3.10. わが身のこととして 追記:3.13.

①ロシアのウクライナ侵攻を「わがこととして」と森永さんが言っていた。今のウクライナは「専守防衛」。日本が外へ侵攻することは考えられないが、「専守防衛」は見習うべきことが多い。話はすこし(大きく?)、異なるが・・・

②日本に外から軍隊が攻め込んで来たら。日本の自衛隊は結構強いのではないか。ウクライナの人たちが頑強なのは、ヨーロッパの人たちに共通の、「生地への愛情・民族意識」。ポーランドはここ100年のうちに、東へ西へと国境線が移動した。それでも、民族意識は高い。東京は少し心配になる。

③日本は周りを海に囲まれていて、戦車による侵攻を受けることは考えにくい。空爆が中心となるのだろうか。戦車が上陸できる海岸線は少ないから、守りには適している。

④空爆となっても、大量のミサイルを周辺の海上に持ち込まなければならない。攻める側に立つと、難しい。沖縄を占拠した米軍も、苦戦したようだ。

⑤次が、長距離ミサイル。その次が、大陸間弾道弾。たとえば、東京と大阪に核爆弾を落とされれば、立て直しようがない。海に囲まれているから、逃げるには海か空。袋小路である。

⑥私の考えでは、日本を占領して完全統治することは、不可能と思う。地の利もそうだが、民族意識の面で、これほど扱いにくい国民はそうはいない。

⑦日本に核兵器の装備は必要だろうか。核で脅されたとき、核で対抗すると、負ける。領土が広くなければ意味がない。日本に核を置いても「使わない核」になる、張りぼてで十分。迎撃ミサイルに徹して、精度を格段に高めることが不可欠。

⑧大切なのは「外交」。すぐれたリーダー。すなわち「人材」。今の日本で、最も必要なもので、最も不足しているもの。だんだん暗い話になるので、おしまい。

⑨追記:3.13.:最も大切なことを忘れていました。それは、近隣諸国を中心に世界の国々と仲良くすること。仲の良い友達が攻めてくることは少ない。私は、自衛隊を国際救助隊に再編して、憲法9条を積極的に宣伝・推進することだと思う。それ以外に有効な「防衛」は考えられない。
しかし、政府与党は改憲を党是とし70年間消極的であった。9条を掲げて平和を唱えたことがない。もしかして、代議士の皆さんは幼児期に「仲直り」を体験していないのでは、と勘繰ってしまう。独裁者とは言わないが、反対意見を言われない環境で、仲間同士が「ムラ社会」を作っている環境で育ったのではないか。親の庇護のもとに。

2022.3.7. ポーランドの歴史から②


ポーランド郵便局(1939-1945)

戦前と戦後の風景を比較して、戦争を告発

①首都ワルシャワの戦争被害を、記録写真で告発。6枚セットで発行。

②現在のウクライナと酷似。

③ワルシャワの一部:スターレ・ミアスト(旧市街)地区は、当時のがれきをそのまま利用して、旧市街を再現しているとか。

④直接手を下したのは、ナチスだったが、間接的にはソ連軍の進軍作戦?により、ワルシャワの90%の市民の命が失われた。・・・

2022.3.6. 核持ち込み

①高市さんが、核容認の発言をしたそうだ。別に、さもありなん、として驚かないが・・・

②自民党は何か大事件が起こると、それに便乗して、その騒ぎに紛れて、ものを言う習慣がある。

③それって、卑怯じゃないですか。

2022.3.6. 参加問題

①ロシアとベラルーシの選手に対する「国際大会への参加拒否」が広がっている。ドーピング問題はさておいて、「かわいそう」という感情論から「戦争責任」までさまざまな理由がささやかれている。どの大会にも適用できる「基準」を考える必要がある。「きれいごと」になるかもしれないが、とりあえず。

②表彰式を終えた選手のインタビューで、「感謝」という言葉が繰り返される。自分を支えてくれた家族、クラブ等の団体・コーチ、支援者・ファンなどさまざまである。私は、羽生結弦選手が「震災・津波」の被災地の環境でスケートを続けることができたことへの「感謝」の気持ちを忘れずに表出していることに価値を感じる。

③オリンピックにしろパラリンピックにしろ、出場選手は「健康そのもの」である。その上に選手の「努力」、選手生活の「環境」が得られたときオリンピアンが成立する。最後の難関は、「平和」ではないだろうか。
現代でも、病に苦しむ人たちは多いし、貧困にあえぐ国もまだまだ多い、スポーツ選手を育成しオリンピックに派遣できる国は恵まれている。しかし、戦禍で「それどころではない」という国が多いのも事実である。

追記:3.7.

④本来は、IOC が率先して環境づくりに努力するべきだが、理想とは程遠い状況である。現実は政治的中立、思想信条や差別・人権、さらにはスポンサー・放映権などの問題が、見えない部分で、色濃く反映されている。
IOCは国際平和を条件にオリンピックを開く原則を貫くべきだと思う。4年間の選手の努力と参加チャンス、経済的な問題が生じるが、「平和」こそ、オリンピックを支える「必須条件」ではないだろうか。百歩譲っても、休戦協定は必要と思う。今回のパラリンピックは中止すべきだったと思う。

2022.3.5. パラリンピック

①北京パラリンピックの開催にあたり、ウクライナ問題で様々な報道がなされている。どの意見も私には「しっくり」いかない。こういう時には思考レベルを一段上げて、高い視点から整理する必要がある。

②選手にとって競う相手が「戦時中」の相手であれば、こころ穏やかではなく、スポーツマンシップにも陰りが出る。「選手に罪はない」と言っても、肉親や同僚が生死の境にある時、平静でいられる状況ではない。「個人参加」という名目を作っても、解決できることではない。ドーピング問題とは位相が違う。

③先ず、注意すべきは、選手が「国の代表」として参加していることである。一つの方法として「無国籍大会」にすることも考えられる。国旗・国家を連想させるものを完全に排除して、開催国の国家観も極力弱める。すべての競技者が「個人参加」の資格を徹底する。

④次の段階は、すべての参加国の参加を一旦停止して、参加国が協力して、「一時停戦」を実現する。当事国の問題としていては「それぞれの言い分」に国力が合わさって、埒があかない。

⑤このような思考を展開していると、IOCまたはIPCが国連の役割を果たすことが論理的に必要となる。国家が集まり、国家間の問題を解決することが、国連の仕事であるから、IOCやIPCはその自覚をもって活動することが要求されている。その自覚の欠如が、様々な問題を惹起しているように思われる。

⑥私の意見:IOCが音頭を取って、パラリンピックをしばし中止。その間参加国は停戦に向けて努力する。当事国でなくても自国の参加問題として検討する。停戦が実行された時点でパラリンピックを開催する。夢のような荒唐無稽なことのように、私も思うが、禍根を残さないためには必要なことではないか。
中止にあたって、開催国は多大な苦労があるだろうし、放映権などの問題も生じるが、現実に起こっている「戦闘」に比べれば、比較にならないぐらい「なんとかなる」ことである。社会はそれくらいの「力」を持っているはずだ。

⑦選手個人の問題について、稿を改めて述べたい。とりあえず。

2022.3.3. ポーランドの歴史から①

①ロシア革命により、後のソビエト連邦が作られ、ポーランドが念願の独立を果たした。(1918年)当時、ウクライナやベラルーシの西側、リトアニアの一部はポーランドに含まれていた。

②1939年、ナチスがポーランドに侵攻した時、ポーランド軍は解体され、兵士はナチスとソ連の捕虜となった。その後、ソ連と協力してナチスと戦うことになるが、この時「カチンの森事件」が起こっていた。

③その後のソ連軍の巻き返しで、ソ連軍がワルシャワを流れるヴィスワ川の対岸まで来たとき、ワルシャワ市民は立ち上がった。これが「ワルシャワ蜂起」である。しかし、ソ連軍は停滞し、ナチスが軍勢を立て直し、蜂起は失敗。ワルシャワの人口の90%が失われた。理由は・・・。

④その後、ソ連軍は進攻し、終戦。ドイツ東部(東ドイツ)以東は社会主義国となり(ほかに、ハンガリー・ルーマニア・ユーゴスラビア・チェコスロバキア・ブルガリアなど)、ソビエト連邦を構成した。冷戦の始まりであり、この時、NATOが発足した。1989年まで続いた。

⑤その後、東ドイツやポーランドは民主化し、EUに加盟している。残ったのが、ウクライナ・ベラルーシなど。

⑥このような背景のもとに、ポーランドはウクライナ難民を迎えている。

2022.3.3. 国連総会のロシア非難決議案

①反対5票、ロシア・ベラルーシ・北朝鮮・シリア・エリトリア。賛成141、棄権35とか。

2022.3.3. ナチス

①「日本はナチスを支持」。ロシア大使館がこのような文言をSNSに投稿したという。

②日本人は「ナチス」という言葉をあまり深く理解していないが、ヨーロッパでは重大な意味を持つ。相当する日本語を考えたが、最上級の言葉でも表現できない。「極悪非道」「鬼畜**」「残虐至極」・・・。たとえば、日本で宣誓する時、手を掲げるが、これをヨーロッパでやれば、大ごとになる。ナチスの「ハイル・ヒットラー」に通じるから。

③ロシア在日大使も国連大使も、相当追い込まれている証左だと思う。戦時の大使ほど苦痛なものはない。

④ロシアはナポレオンやナチスにモスクワ近くまで攻め込まれた歴史を持っている、日本と中国・朝鮮半島との関係にも似ている。最近まで、ポーランドの切手カタログにはヒットラーの肖像は図案が掲載されていなかった。

⑤上記のような感覚を拭い去るのは、大変。

2022.3.1. ウクライナ問題で、新聞記事から

   元横浜市長で衆院議員も務めた中田宏さん(57)がツイッターを更新。ウクライナ情勢をめぐる日本国内の動きについて疑問の声を上げた。
 中田さんは「ウクライナが日本国憲法と同等の憲法を有していれば、ロシアはウクライナに侵攻しなかった」「ウクライナの人々が『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して我が国の安全と生存を保持しようと決意』していればロシアは攻めてこなかった」と憲法を引用して例示。その上で「今そう言える人はいるのか。いつも言っている人は今どうしてる?」と護憲派に疑問を投げかけた。

①この報道を聞いて、日本の政治家はなんと思考力に欠けるのかと、悲しくなった。

②前日の、鳩山さんの発言にあきれたが、この人のことは「みんな知っている」。

③国の生い立ち、歴史、国際環境、地勢的環境などこれほど異なる国に、「他国が攻めてきたら」という単純な条件だけを取り上げて「憲法」の課題を問題化するなど、「思考」のかけらもない。

④ついでに言えば、何の配慮もなく転載したマスコミも「どうしようもない」。さらに、何の責任もないSNSの投稿を並べて報道しているのは、・・・。

⑤あえて、マスコミの名前を載せません。中田宏さんの問題として扱いました。

私の意見

①憲法に書いておけば誰も攻めてこない、と、信じている人がいれば、幸せな人である。

②憲法は進むべき方向、理想を述べるものと思う。理想を表明して、そのための努力をする。

③非常事態を想定して、軍備を肯定する。それで良いのか。軍備は、結局「人殺し」の道具である。

④では、どうするか。その地点から憲法を考えなければならない。

追記:3.3.

「ウクライナが他国と同等の核兵器を有していれば、ロシアはウクライナに侵攻しなかった」と言わんばかりの言行が議員さんから発信されている。そんなニュースを聞いている中で、ソビエト連邦が崩壊した時、世界第3位の核保有国はウクライナだったとか。もちろんソビエトがウクライナに作った基地だったため。その後、徐々に廃棄し、現在は「ゼロ」。その国をロシアが「核保有を目論んでいる」と言って攻撃している。

追記:3.4.

⑥安倍さんが「憲法9条は空想だ」「核配備が必要」と発言しているが、核をちらつかせてウクライナを脅かしているプーチンとどこが違うのか。「攻める」と「守る」の違いだけで、「恐怖」を裏付けにして主張を賭そうとする姿勢である。まさか、安倍さんの長期政権の根源だったのではないでしょうね。

2022.2.28. ウクライナ問題③

①ウクライナの市民たちが死を賭して国を守っていることに、尊敬の念を抱く。

②しかし、この機に乗じて「憲法改正」を目指し、「核の保有?」を正当化しようとしていることに疑念が湧く。

③戦後70年間、憲法(9条)を守る努力をせず、窮地に陥りそうになると「権力・軍事力」を求めようとする姿勢は批判されねばならない。

2022.2.26. ウクライナ問題

①この問題を正常な感覚で評価することは、意味がない。

②個人的に強硬な・過激な意見を表明するが、説明は、後日。

③まず、プーチン氏を殺人犯として「国際手配」をすべきである。

A)この問題は、国家と国家との問題として捉えるべきだが、大統領が国家の意志を体現していない状況で、「紳士的」な対応をしていると、問題点を見失う。「内政干渉」のような逃げ口上を許してはならない(台湾問題に通じる)。ロシアを独裁国家と位置づけ、プーチン個人の犯罪として責任を糾弾する姿勢をつくるべき。

④ウクライナがNATOに入るのが嫌なら、ロシアがNATOに参加すべきだ。(笑)

A)そもそもNATOは東西対立の国際関係から作られた。ソ連が崩壊した時点で、NATOは解体すべきものであった。それが残さざるを得ない状況が残った。
B)ロシアがNATOに参加し、友好に努めれば、NATOは「対中国」の組織として存在価値が生じる。同時に、アメリカがNATOに発言する影響力は格段に減少し、太平洋を挟んで中国と対峙することになる。
C)ヨーロッパとロシアが友好的であれば、ロシアは大きな発言力を発揮できるようになるだろう。

⑤ポーランドの戦時中の切手を蒐集している知識から、彼らの「愛国心」を軽く見てはいけない。

A)私も含めて、日本人には十分理解できない「国民性・民族性」について。
B)日本でいうと、九州独立論や沖縄特別区などが話題になることもあるが、ヨーロッパでは日本の県単位の規模で、言語・国民性・民族が異なるような状況で、ユーゴスラビアなどはソ連崩壊後7か国に分裂している。昔のチェコスロバキアもチェコとスロバキアに分かれた。
C)ヨーロッパでは、戦争終結と同時に「国境線の画定」が行われる。たとえば、1920年ころ、ドイツとポーランドの国境のシレジア地方では、住民投票を行い、7:3くらいの比率で国境線を「画定」した。その間、独自の切手を発行するなど中立地域を作り、住民の移動も行われた。地名すら、「ドイツ名」と「ポーランド名」の変更が行われている。
D)第2次大戦の時、ソ連軍の侵攻に合わせて立ち上がった「ワルシャワ蜂起」ではドイツ軍の抵抗の狭間に陥り、当時のワルシャワの人口の90%の人的被害があったという。「地下水道」などの映画で見られるように子供も動員しての抵抗運動であった。
E)ウクライナからの報道をみると、女性の志願兵が取り上げられているが、被害が最小になることを祈るのみである。

⑥当面、ロシアでの国際大会・行事に参加しない。
ロシアが国家として参加する国際大会には、選手個人の判断で参加しない。

A)ロシアはスポーツを「国威発揚」の道具として使っているので、案外有効かも。
B)難しいだろうが、個人・チーム単位での「忌避」が望まれる。

⑦26日の渋谷のような「反戦集会」を世界の中小都市で開催する。

A)「だからどうこう」、という効果をもたらさないが、世界中のほとんどの国で開催されれば、反応せざるを得ない。
B)その際、「反戦集会」を押さえつける国家、「反戦集会」すら行えない国家は今後要注意。安保理事国で言えば、ロシア・中国・UAE ・インドが「反対」「棄権」であった。

⑧とりあえず、私の憤懣は以上。「とりあえず」ですので、以後、増え続きます。

 

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