そのうちに 2022.4.

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

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2022.4.20. 飲みやすい

①食レポで、「食べやすい」「飲みやすい」という声をよく聞く。どうも、「食べにくい」「飲みにくい」の反語ではないと思うのだが。

②以前、私の同僚が「ソムリエ」の資格を有しているというので、教えを乞うたことがある。一杯のワインを交互に飲みながら、ブドウの種類と味の特徴、表現の方法、栽培地の特徴など、さまざまな視点・観点から解説を受けた。3種のワインを試したところで、初回は、終了。

③そもそも、日本語には「味」を表現する単語が少ない。外国語でも同じような状況であるか知らないが、「〇〇のような味」とか「若草の匂い」とか、様々な工夫が凝らされる。詩的な表現が好まれる場合があるのもうなづかれる。このような状況で「飲みやすいワイン」とはどういうことだろうか。

④「飲みやすい」という言葉には、「誰にでも受け入れられる」というニュアンスが含まれている。「多様性」が重視される時代に、違和感を覚える。むしろ「個性的」な味覚表現が求められるのではないか。

⑤人の性格で言えば、「付き合いやすい人」と「個性的な人」との違いのように思える。個人的には「個性的な人」が好きである。全く反対の思想を持つ人との議論は、とても面白い。SNSでは絶対得られない。その理由も考えてみると面白いのではないか。

⑥まあ、どうでもよいこと(番組)と思えば、それでも良いのだが・・・。「格付けチェック」など見ていると、難しさを感じる。

2022.4.18. 岩手県野球連盟

①岩手県野球連盟の方が胸を張っていた。

②岩手県では「ストライクゾーン」が広いのだという。そのため、ピッチャーは思いっきり投げられるし、バッターは初級からの好球必打を心掛け、選球眼が育つ。

③「バント」は禁止とか。フォアボールは少ない。積極的なプレーは、エラーしても「ほめる」。勝利至上主義は「やめる」。

④最近の大谷・佐々木選手の活躍を見ていると、なるほど、なるほど、とうなづいてしまう。

⑤スカウトが日本中を駆け回り、全寮制で、「地元代表???」という高校野球も考え直す時ではないか。
そのような中で、練習試合でも一度も勝ったことがない、そんな弱小チームでも楽しく試合をしている教育現場を考えると、大人の責任は大きい。

追記 上記とは全く関係ないが、誰も言わないので、つい、ついでに、ひとこと

キャッチャー(松川虎生)が、「ひとつ外して」と思うと、球数が増えて完全試合にはなりにくい。積極的にストライクを取りに行くバッテリーの「若さ」も勝因のひとつ。

2022.4.18. 虫観図

①どこかのエッセイで、「鳥瞰図」に対して「虫観図」という言葉があった。広く全体を俯瞰するのではなく、自分の周囲だけしか見えないことを揶揄したものである。

②「教育未来創造会議」の答申案を聞いて、どこが「未来」なのか、どこが「創造」なのか、まさに「虫観」そのもの。岸田さんは「聞く耳を持つ」と言うが、取り巻きも「虫」も眼しか持ち合わせていないのか。

③給付型奨学金で、家庭の年収制限を引き上げるとか、子供3人以上の過程への給付案に続いて、理工農学系や女子学生のへの支援も盛り込むという。そもそも文系がしっかりしないから、政治家のレベルダウンを招いているし、基礎研究を軽視する政策から、ワクチンの開発に遅れを取った現実を反省すべきである。女子学生は「馬鹿にするな」と声を上げるべきだ。男女同数でないのは別に理由がある。

④半世紀前、国立大学の授業料は、月額1000円だった。ぼろぼろの学生寮で我慢すれば、2食付き月7000円で生活できた。確かに物価は安く、進学率は低かったし、国立大学への競争率は高かった。しかし、貧しい家庭でも「勉強さえすれば」合格の可能性があったし、予備校も少なかったから、みんなが「同じ土俵」で競争できた。

⑤経済格差の中で「公平な競争」がなされていないことに問題がある。日本は寺子屋の時代から、「可能性」があった。それが現在の日本の発展を支えてきた。

2022.4.11. 虚偽答弁

①ウクライナ駐日大使のインタビューを聞いた。プーチンさん、国営放送アナウンサー、ロシア軍報道官と全く同じ内容を繰り返すだけだった。我々が国際社会から受け取る情報と見事に裏返しである。このような状況下で我々はどのように判断すればよいのか。

②一般論として、意見が食い違うとき、自分を理解して欲しくて、いろいろ言葉を変えて説得しようとする。どのように表現すれば理解してもらえるか、そういう努力をするものである。実際に見聞きしたこと、多くの資料から裏付けられた信念ならば、様々な言葉で表現できる。しかし、ロシア側の言い分は、原稿を読み上げるがごとく一定の言葉・文字・表現にとどまる。理解してもらうことを期待していないかの如くである。

③警察の取り調べを受けたことはないが!!、警察での取り調べは、一つの状況を様々な角度から尋問する。また、繰返し同じことを聞く。仲間で「口裏合わせ」をしていても、個人犯でも、細部にわたって事の顛末を聞いているうちに、証言の「矛盾」が生じる。逆に多くの証言が一つの現象に集約してくれば、それは信頼できる証言と考えられる。
ロシア側は、同じ内容を繰り返すことで、言葉の齟齬を避ける努力を徹底している。そこからは、「幼稚な絵」の表現しかない。逆に、世界から報じられる映像や解説は、時として矛盾していたり誤報もあるが、現実味のある景色を描きあげている。

④それにしても、フェイクニュースに取り巻かれているロシア国民を考えると・・・。
しかし、他人ごとではない。気づかないうちに、われわれも権力が志向する道へ誘導されていないか、慎重であるべきである。私の関係している「東京「君が代」裁判」も「君が代」の是非をさておいても、処分をもって「強制」することは、決して容認してはいけない。教員が口裏を合わせるようになっては、「世も末」である。

2022.4.8. ロシア「追放」

①国連の人権理事会からロシアが「追放」された。このことに異議を唱える理由は、全く、ない。
棄権58・不投票18を除いた、賛成93・反対24で、賛成が2/3を占めたことで「追放」が決まった。
(「棄権・不投票」は本当の意味で「権利の放棄」。「判断する権利」の「放棄」!!)

②しかし、これで「何かが解決した」という訳ではない。議論の放棄。

③在職中、何度か「退学・転校」を職員会議で議決したことがある。そのたびに「敗北感」を痛感した。若者の成長を少しでも良い方向に努力することが我々の務めであるのに、その立場を放棄する決定だからである。

④国連の場合、この決定で、ロシアが、良い方向に考え方を変えるとは思わないが、それを国連が「指導・強制」することは「内政干渉」である。国家を代表する以上、自ら「守るべきこと」を守ることは国家の責任である。それができることが「国家」としての資格であり、責任である。

⑤結論として、「話し合い」を辛抱強く続けるしかない。
「議論の放棄」ではなく「戦争の放棄」が必要。

⑥なお、現在では「職員会議」で議論されることはなく「報告の場」である。校長と少人数の教員で決定される(採決禁止の会議)。むかし、夜遅くまで議論した時代は「何だったのだろう」。10.23通達から20年。「今」が「当たり前」になりつつある。

2022.4.6. 健康不安説

①安倍さんの言動に、健康不安説が浮上している。

②以前、辺野古が問題になった時、当時の沖縄知事の健康に触れた評論があった。
「健康を損なっている時と退陣の時に重要な判断をしてはいけない」と。

③権力者が健康なうちは辛抱強く先を見越し、自身の政策を引き継いでくれる後継者を育てながら、政策の成就を図る。しかし、健康に不安を抱くようになると、自身が権力の座にあるうちに成し遂げようとする。その結果、強引になり、施策を誤る。

④プーチンさんも、バイデンさんも、その点、心配である。バイデンさんは時期大統領を期していないから少しは安心。習近平さんは、どうも後継者の育成がうまくいっていないのでは?というところに不安が残る。ゼレンスキーさんは、周囲のスタッフに全幅の信頼があるようで、全力投球できているようだ。

⑤気弱になって、感情が昂ぶることのないように、見守っていきたい。

2022.4.5. 顔認証

①子供のころ、鉄腕アトムのアニメ放送が始まったころのこと。悪役のランプが現れたとたん、「お前だな、悪者は」と叫んで、アトムがポカスカやっつける。初対面のはずなのに。「顔認証」で悪者を見分けたのか。

②ウクライナ戦争が始まって、各国の首長や報道官がたびたび現れて、顔なじみになってきた。しかし、その顔つきがだんだん「悪者」に見えてきたり、「嘘つき」に見えたり、「正義の味方」になったりする。「偏見」の芽生えかと反省はしているのだが、そうとばかりとも思えないのが不思議である。
そんな「顔認証」システムが開発されたら、恐怖であろう。

③むかしの漫画は「悪役」と「正義の味方」がはっきりしていた。アトムではないが、登場したとたんに配役が理解できる。最近のドラマをたまに見ると、正義面した悪人や、気弱そうな善人がいて、判断に困ることがある。外見で人を判断してはいけないが、もう少し配慮してほしい??。

④心理学者によると、幼児教育では「見分けやすい」事象で「価値判断」の基礎を作るべきだということを聞いたことがある。赤や青・緑などの原色のおもちゃで育ち、だんだんと中間色に移行した方が、感性の成長には良いという。まず、善人と悪人が居るのだと理解させることが大切。

⑤私も、着色してない積み木や国境で色分けしていない地球儀に興味を持ったことがあるが、幼児にとってはどうだったのか、振り返って、思いを巡らしている。

2022.4.5. 将来への不安

①ワクチン接種が将来の健康に影響があるのではないか、副作用は?という不安がある。

②私自身、乏しいmRNAに関する知識から、「まあ、大丈夫」と考えているが、不安を覚える人の気持ちもわからないではない。人類にとって、未知の領域であるから。

③全く別の話題だが、隣のテーブルで小学生が夢中でゲームをしていた。ゲームの腕前から、日ごろから長時間やっていると思われる。「大丈夫だろうか」という不安がぬぐえない。

④眼科の学会が警鐘を鳴らしているのは知っているが、一向に効果がない。ゲームの歴史が短いから仕方ないが、相当数の子供たちが同じ状況でいる。老眼で生活に大いに支障をきたしている私としては、他人ごととは思えない。

⑤ワクチンと較べて、より切実な問題だと思うが、どうだろうか。

⑥そんな心配より、成人となった若者が車中で夢中になっているのを見ると、「日本の将来が・・・」という思いに駆られる。まあ、私も大人たちからそう言われて育ったのだから、そう言う資格はないが・・・。
残り時間を惜しんでいる老人の、将来への不安?。

2022.4.2. 戦争ということ・その3

①「戦争」がリアルタイムで報道されている。「戦争」というものを、表からも裏からも容易に想像できる時代となった。また、「新しい戦争」の時代に入ったことも感じられる。もはや、(地球サイズで)わずかな地域の支配権を、多大な代償を払って奪い合う時代ではない。

②3/29の記事で憲法9条について触れましたが、
現憲法のポイントは、「天皇制」と「戦争放棄」だと思います。「天皇制」はGHQ のにおいぷんぷんですが、「戦争放棄」は起草に携わった、憲法学者・裁判官・検事・弁護士などの司法関係者の「理想」であったように思います。政治家が関与していればこの9条は決して採用されなかったと思います。

④「国際紛争を解決する手段」として「交戦権」を認めることは「時代遅れ」の感があります。
では、「どうすればよいか」を考えることになり、70年前に「国連」が創設されました。その無力化に嘆いているのが現状です。今回の戦争を契機に、世界中の知恵を絞るときです。それができないなら、人類の未来は「多寡が知れている」ものしかないでしょう。

⑤憲法9条は時代の「最先端」を行く憲法だという認識で世界に呼びかけることが必要です。ロシアの行動を見て「防衛」の必要性や「憲法改正」を目論見るのは、政治家の「器」の小ささ以外の何物でもありません。

追記: ニュースを見ていたら、ゼレンスキーさんが日本に対して「武器の供与」を求めなかったことに関して、在日大使が「9条を意識して」と言うような記事がありました。日本人にとってウクライナは遠い存在だったのですが、憲法9条の存在は理解されていたようです。

2022.4.1. 都立高入試

①今年の都立高校の入学試験(社会)で次のような問題が出題された。

②「権利が、一定の決まり(ルール)の下で保証」とか、「新たな決まり(ルール)を定める必要」という表現が気になった。前半に関わる「問1」は憲法の条文を問う問題であり、後半は(情報取り扱いに関わる)法令を国会で審議する手続きを問う問題で、情報の社会への影響の問題とは直接関係のない設問であった。

③気になるのは、「一定の決まり(ルール)」という言葉である。法律や条例などを意識しているのであろうが、憲法の言う「自由権」は法律や条例で規制されるものではなく、基本的人権として生まれながらに持っているものである。互いの権利が衝突した時は、裁判により「憲法判断」すべきものである。最高裁に「違憲立法審査権」があるのも、そのためである。

④この設問は、現代社会の「情報」を取り巻く問題を扱っているように見えるが、言外に、「自由権は法令定める範囲内で許される」というニュアンスが濃厚である。それを「一定の決まり(ルール)」という言葉でごまかしているところに「悪質性」がある。

⑤さらに、この文章の出典が明かでない。文章の稚拙さから出題者の創作と思われるが、そうであれば教育委員会への忖度ではないか。入試問題は1年間にわたって、多人数で繰返し検討され、最終的には都の部長級の了承を得て確定される。その過程を経ているとは、とても思えない「ヒドイ」内容である。

⑥入学試験と言うものは、質問者の意図する答えを書かないと「落ちてしまう」。教科書に書かれている通りに答えなければならない。教科書の「検定制度」はその意味で慎重でなければならない。ましてや入試問題をや。

 

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