そのうちに 2022.9.

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

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2022.9.30. 帰ってきたウルトラマン

①昨夜、眠れないでいるとラジオから「帰ってきたウルトラマン」の主題歌が流れてきた。「世界の正義と平和を守るため」という歌詞にアンテナが反応して、さらに眠れなくなった。

②そもそも、いずことも知れない宇宙の果てから、突然現れた「怪獣」が地球(なぜか日本)で暴れる。それを退治するのが、これも宇宙の彼方のウルトラの星?から来たウルトラマン。結果は、もちろん、水戸黄門と同じ勧善懲悪。「怪獣」に罪はないのに、と思うのは大人になってしまった私。

③アンテナが反応したのは、「正義と平和」。怪獣にしてみれば「正義」など、なんのことかわからない。突然、異星に投げ込まれて不本意ながら「平和」を乱しているだけ。やっつけられて、喝さいを浴びるのは迷惑な話。ここで「国土と国民を守る」という誰かさんの常とう句と結びついたのが、完全に眠れなくなった原因。

④「怪獣」は言葉が通じないから、力づくもありうる。まして「正義」とか「平和」のような抽象概念は理解させることは、ほぼ不可能。それに対して、「国土と国民」は地球上の一国家の話で、言葉も通じる世界にわれわれは住んでいる。抽象概念ではない。逆に、具体的な概念であるからこそ、その概念の本質を考えずに行動・判断に移行しているように思う。
迎撃ミサイルを整備することも必要悪かとも思うが、それ以前にすることはいくらもあると思う。政府・自民党は戦後70年の間、憲法9条を廃棄して「防衛軍」を明記することに躍起になっていて、本来の努力を忘れていたのではないか。

⑤よく、「9条で国が守れるのか」という逆の問題提起を受けるが、ならば、「ミサイルで防衛ができるか」という疑問に答えてほしい。あえて、「アメリカは守ってくれるのか」とも問いかけたい。いまどき「国土を広げる」目的の戦争は時代遅れ。デジタルの時代に「逆行」している。プーチンのような前世紀の遺物をなくすこと、国の力とは何かを真剣に考えること、いや、考えなければならない時代に入っている。

⑥というわけで、眠れないまま10月を迎えそうだ。

2022.9.27. 国葬・当日

①昨日も書いたとおり、今回の「国葬」は違憲・違法であると思う。二度と繰り返されないように「肝に銘じておく」ことが必要。

②一方で、安倍さんを静かに弔いたいという声が多い。全くその通りだと思う。一番悲しんでいるのは、家族であろう。私自身としては、政治的には意見が異なるし、法的に疑わしい点はそのままだが、葬儀の時くらいは静かにお送りしたいと思う。

③しかし、安倍さんの政治家としての評価は後世の判断に待つしかないし、モリカケを始め統一教会の問題など真実は追及されねばならない。どうも日本人は「水に流す」傾向が強い。今回の「国葬」がそのために利用されたのではないかが心配である。
費用のことが前面に扱われているが、正しいプロセスを経て行われるなら、費用は「問題外」と思う。必要なものは必要なのである。そこに無駄遣いや「癒着」がなければよい。

④安倍さんと統一教会の関係が明らかでないが、そのあたりが震源で銃撃事件が発生し、選挙にも影響し、多くの人たちが苦しんでいるとしたら「国葬」どころではない。自民党は党の全力を傾けて安倍さんの「濡れ衣」を晴らさなければならない。それが残された自民党の人たちの責任でもあろう。

⑤ついでにこんなことを書くのは不謹慎だが、東京オリンピックの理事さんが理事職を嘱望されたときの会話が気になる。
「今までの理事は、オリンピックの後でみんな逮捕されている」として、断ったところ
「私が、絶対そのようにはさせない。私が守るから」と言われて、受け入れた
その「守り」が失われて、大騒ぎになっているという「事実」。これも「寝れ衣」を晴らさねばならない。

2022.9.27. 小惑星ディファルモス

NASAが小惑星に人工衛星を衝突させて、小惑星の軌道を変える実験に成功した。将来、地球に衝突する可能性のある小惑星が出現した時、軌道を変えて、「地球を救う」ためだという。

②いつものことだが、映像を見ていると小惑星の表面に小石がゴロゴロ散らばっているように見える。この小石が、なぜ小惑星の上に止まっていられるのか、不思議でならない。
小惑星は小石を止めておけるほどの「重力」は無いはずである。何らかの「力」で表面に止まっているのか、「張り付いて」いるのか。

③ま、「国葬」のことを考えているより、よほど「健全」?かな。
どなたか、教えていただけませんか。

2022.9.26. 明日・国葬

①国葬の是非はさておいても、一番いけないことは、「手続き」を踏まなかったこと。自民党が多数を占めているのだから、「多数」で押し切ることもできた。それすらも「無視」して強行したことは、民主主義の根幹にかかわる大罪だと思う。大罪という大げさな表現を使ったのは、今回のことが「確信犯」であるから。

②前日まで、おそらく当日も「反対デモ」は行われるであろう。為政者が二度とこのような振る舞いをしようと思わないぐらい、徹底的に反対すべきだと思う。ワルはワルなりに学習するから、今回のような失敗は二度としないだろう。そうなることを切に願う。でも、このことが世界中に喧伝されると思うと、日本人として恥ずかしい。

③普通のお葬式でも、社葬でも、自民党葬でも、内閣葬でも、集まるのは「仲間」である。たとえ義理であっても、個人を悼む気持ちは同じ。エリザベス女王の国葬では、国家を二分するような問題を孕む国でも、国民が一致して女王の死を悼んだ。それができない日本が「哀しい」。「手続き」を踏んで、「内閣葬」を行えば、反対することは「大人げない」しぐさとなったであろう。安倍さんも、後輩の教育を間違えたのか。

④それにしても、「ストップ」を言う側近はいなかったのか。裸の・・・とまではいかなくても、この人たちに「戦力」を預けることは、「恐怖」である。いま、プーチンがやっていることと同じことが日本でも起こりかねない。このことに気づいて、日本の政界の立て直しを望むばかりである。

2022.9.19. 数独

①腰椎骨折で入院した時、友人がお見舞いに来てくれた。その時、「数独」をお見舞いに頂いた。私の性格などを配慮した心づくしがうれしかった。

②さて、病状も回復し、退屈な日々に、数問解いてみた。ここで、私の性格が頭をもたげた。「この問題はどうやって作るのだろう。難易度はどうやって決めるのだろう」か。
(A)9×9=81のマスに条件を満たすよう数字を入れる方法は何通りあるのか。
(B)その一部分を隠して問題を作るのだが、その過程は?
(C)最後に「難易度」はどのように決めるのか。

③81マスを埋めることは、数学的に、そんなに難しいことはないと思う。何通りあるのか興味あるところである。意外と少ないのではないか、でも、本当に少ないと「解答集」ができてしまう。少なくとも数千通りはあると思う。「難易度」は何らかのモノサシがあるのであろう。やってみて、難しかった、ではすまない。

④(2022.9.20.改訂)ここまで推理してきて、はたと思ったのは、現代社会の文化構造に似てはいないか。「与えられた問題」を解くことに専念して、「問題の在り処」に思いを寄せることを忘れてはいないか。「受け身」で精一杯になってはいないか。一方、「情報を発信」する方の立場に思いをいたすことは少ないのではないか。
「おいしいお店」と評判の店でも「当たりはずれ」がある。そのことを前提に利用しているのではあるが、それで良いのか。昔は(この言葉は使いたくないのだが)、いろいろな店を自分で確かめながら、年長者に教えてもらいながら、少しずつ手持ちの店を増やしたもの。スマフォの怪しい情報を頼りにするのは、「非効率」のように思えてならない。

⑤「憲法」なども、自民党草案(統一教会草案との噂もあるが)を批判するのもいいが、自分で憲法の理念を考えることを忘れてはならない。「反戦」なども、感情に左右された議論が多い。出発点は、体験→感情であっても、「平和」とは何かを真剣に考えて議論を進めなければならない。

2022.9.17. 男女別定員

①都立高校の男女別定員が問題となっている。都教委はこの制度を撤廃するそうだが、いつものことだが、「結果」への対応を考慮して対策を用意しているのだろうか。個人的には制度撤廃に賛成の立場だが、派生する問題に対して対策を考えているか、疑問である。

②都は、中学の卒業生の人数から私立高校の募集人数を差し引いて、都立高校の募集定員を決める。

③15歳のころの生育状況を考えると、一般的に女子のほうが成績は上位である。これは性差別ではなく、成長過程の違いである。

④一方、男女の人数に極端な差があると、体育の授業攻勢に影響が生じる。男女比が30:10であれば、扱える種目が限られてくる。
同様に芸術科目も、緩やかではあるが男女の「選択傾向」に違いがある。非常勤講師の予算に余裕を持たせる必要がある。

⑤「リケジョ」は、私としては歓迎だが、様々な対応が必要であろう。コース別クラス編成なども必要。

⑥何を言いたいか。「予算措置」である。行政は様々な課題を現場に下ろしてくるが、十分な予算措置をつけている場合はまれである。次から次へと課題を下ろしながら、「現場の努力」に頼るため「過重労働」につながる。男女別定数の撤廃は必要と思うが、十分なフォローが必要である。

⑦具体例をひとつ。「総合的な学習」をご存じだろうか。この科目を導入するにあたって、研究校が指定され、予算措置や人的手当もあった。しかしそれが全校に実施されたとき、予算はつかず、教員の持ち時数も増えなかった。研究校の成果も伝えられなかった。現状は知らないが、昔の「道徳」の授業のような「処理」がされていると思う。コンピュータの「情報」もハードの予算はついても人的予算は限られているようだ。

2022.9.17. ドル高・円安

①わたくしが間違っているのだろうか?

②コロナの初期、欧米各国の企業は人員削減を行い、国は休業補償を行った。失業による社会不安を収めるためである。しかし、コロナが落ち着いた現在、「労働力不足」が顕在化した。売り手市場のため、賃金は上昇し、物価に転嫁され,、異常なインフレが始まった。そして「高金利政策」である。

③一方、日本では人員削減を最小限にとどめたため、賃金の上昇もできない状況になった。物価に「安易に転嫁しない」日本人の勤勉さ?が災い?した?
日本はコロナ収束が遅れ、借金政策の結果「低金利政策」から脱出することができず、世界経済では後れを取ることになった。そこにウクライナ問題から派生したエネルギー高騰、食料の奪い合いが始まった。

④さて、どうすれば良いのでしょう。アメリカでインフレが起これば円高に振れるはずだが、「金利差」で円安が起こっている。アメリカの異常な高金利政策が落ち着いた時、反動の円高が起こるのではないか。その時の日本の経済力が問われる。とにかく、赤字財政を何とかしておかねばならない。

2022.9.16. 旗と歌

①イギリスでの国葬を見ていてつくづく思う。旗と歌の役割。私が関係している裁判とも大きな関連がある。

②沿道にユニオンジャックがびっしりと旗めき、棺はスコットランド国旗?で覆われ、教会ではパイプオルガンで荘厳なミサ曲がBGMとして流される。キリスト教と君主制の壮大な歴史が繰り広げられる。「国威発揚」の歴史を見るようだ。一方で、ナチスの歴史を見ると、鍵十字の「旗」・ハイルヒットラーに象徴される「挙手・動作」・映像と音楽、これらを見事に総合したものが「ナチス」であった。私も長年の教員生活の中で、校旗や校歌を用いて「団結」を鼓舞したことがある。最近ではTシャツも(制服かな?)仲間に入った。

③「両刃の剣」とはこのこと。「日の丸」は美しいデザインで、オーストラリアで新しい国旗のデザインを募集した時、優れた国旗として例示された。しかし、この旗に「武運長久」・「百人針」・「寄せ書き」などをして兵士を送り出したのも事実。朝鮮半島や中国大陸では攻め込むときの「旗印」であり、敬礼を強要した「占領者」の旗であった。「君が代」は言わずもがな、である。

④要は「はさみは使い様」。エリザべス女王を弔う演出としては絶大な効果をしているが、安倍さんを弔うには「したごころ」見え見え。「国葬令」の廃止は、政治家や軍人の「神格化」に使われたことへの反省に基づいているのに、突然、断りもなしに押し付け、言い逃れに「強要するものではない」。「半旗」や「黙禱」は個人の意思に任せる。弔意のかけらもない。安倍さんも後継者の育成に失敗したようだ。

⑤ちなみに、ニュースの中で報じられたイギリスで王室以外の「国葬」の例は、チャーチルとニュートンだそうだ。チャーチルはわからないでもないが、ニュートンはいつ頃だったのか。その時の議会の反応が知りたいものである。
追記 : イギリスは「国葬」の基準はないそうだが、(1)国王の命令、(2)議会の承認、が必要とのこと。議会の承認を得ず、国王代行が岸田さん。開いた口が塞がらない。いや、ふさいではいけない。

2022.9.13. 国葬②

①安倍さんの国葬について。早々に「内閣・自民党葬」として「国葬」の看板を下ろすべきという「私見」。

②「法律に定めがない」ことが、双方の理由付けに使われている。このような現象は、時々見られるように思う。理由は(1)「定めの基準」が難しいとき、または、(2)判断が「時代」に左右されるとき、である。
こういう「定めがない」状況は、「良識的な判断が求められる」場合ということ。その場合には、状況判断を慎重にするとか、多くの人の意見を聞くとか、筋を通す(国会の了承を得る)ことが求められる 。
なんでもかんでも法律に定めることはできないし、法律になければ、好きにやってもよいということでもない。しかし、岸田さんは「法律にないこと」を根拠に「好きにやって」しまった。

③エリザベス女王の国葬と間に10日もない。エリザベス女王の国葬は数十年も前から企画されており、コードネームも使われていた。予算も16億どころか桁が違うようで、ロンドンオリンピックの予算を超えるかもしれないという。その1週間後に日本で行われる国葬は、その気がなくとも・・・。日本の国力の凋落を世界に宣伝するようなものだ。弔問外交も、たぶん行われず、各国首脳の欠席はこれからも予想される。国連総会の最中ということもある(これは当初からわかっていたこと)。国会議員も何割かは欠席する模様。「礼砲19発?」など西欧の真似をしている時ではない、ヒロシマの「平和の鐘」を打って黙とうを求めるべきではないか。
追記 : 「日本の国力の凋落」は「政治の凋落」とすべきか。同時に「国民の・・・」かもしれない。

④イギリスの国民の哀悼の気持ちをニュースなどで報道した世界の記者が日本に来て、日本の国論を二分する中での安倍さんの国葬をどのように報道するか。日本の「安全な国」という世界の評判が、「銃撃事件」に関連した反対運動の渦巻く中、厳重な警備の様子が世界に報道され、その理由として、安倍さんの在任中の問題や旧統一教会の問題も報道される。安倍さんへの哀悼の気持ちは、儀式的な国葬で、表面的なものとして「軽く」報道されてしまう。

⑤招待状を各国に送った後の変更は、「面子」もあるだろうが、そのようなことにこだわっている時ではないと思うが、皆さん、いかがでしょう。

2022.9.11. 国葬

①エリザベス女王の国葬と安倍さんのそれを比較するような、子供じみたことはしない。
イギリスの「国王」と日本の「天皇」を比較して、しみじみと想うところがある。どちらが良いとか悪いとか、そういう意味ではないことをお断りしておく。

②まず、イギリスの「国王」は莫大な資産を持ち、比較的自由に使うことができることである。おそらく「国葬」と言っても、自前の伝統に基づいた行事が多いのではないか。それも1000年以上も前からの「慣行」が多いと思う。日本の「天皇」の場合は、神道による部分は天皇家の財政になり、警備や弔問者の接待が国費なのではないのかと推定する。
同じように見えるが、天皇家の資産は、管理人は宮内庁・内閣。息苦しさを感じる。

③後継者についても、一応決まりはあるが、「女性天皇」の問題はまたも先延ばしにされた。天皇家に決定権はない。眞子さんの件でも、天皇家としての意思を示すことが出来ず、財政的援助も「うやむや」である。イギリスの場合、いろいろスキャンダルはありながらも、国民へのメッセージを発信し、理解を得る努力をしている。国民との間に人間としての交流が成り立っている。

④自民党の憲法草案では、「日本国の象徴」から「国家元首」の変更するようだ。何らかの自由や権利が、新しく付与されるかが疑問だが、内閣としては「使いやすいように」変更するだろうことは明らか。大切なことは天皇家はそのことに「疑義」を唱えることもできない。選挙権すら持っていないのだから、当然と言えば当然。

⑤つまるところ、「人権」のあるなしの問題に帰着するのではないか。

 

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