最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・
そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・
というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・
・・・2021年4月分 5月分 6月分 7月分 8月分 9月分
・・・2022年1月分 2月分 3月分 4月分 5月分 6月分
・・・・・・・7月分 8月分 9月分 10月分 11月分 12月分 はこちら
・・・2023年1月分 2月分 3月分 4月分 5月分 はこちら
2023.6.30. 天災・人災
①現在、西日本では大雨の影響で災害が発生している。
②しみじみ思うのだが、人類は自然の前に「なすすべを持たない」。治山・治水に万全を期すことも、正確に予報することも、大きな自然現象の前には「無力」であることをつくづく思い知らされる。
③改めて、「専守防衛」なのである。「専守防衛」しかないのである。人類は謙虚にならなければならない。
④世界は「温暖化」を食い止めようと、動き始めている。私の気持ちでは「分かち合うこと」しか手立てはないと思う。その意味で絶望的になるときもある。
「分かち合うこと」の意味は、いずれまとめたい。
⑤「生きているうちは大丈夫だろう」などと思っていてはいけない。指数関数のグラフは人知を超えたスピードで爆発する。
⑥しかし戦争は、人の力でくい止めることが出来るはずである。戦争を起こさなければ、「戦禍」は免れる。その分、人類は成長できる。それくらいのことが出来なければ、人類は長続きしない。
追記:極地の氷が融けたら、海面が7メートル上昇するという。その程度で済めば良いのだが。氷の下から比熱の小さい「陸地」や「海洋」が現れたとたんに、温暖化は急速に進む。人類は生き残れるだろうか。
2023.6.29. 人手不足
①半世紀も前の話だが、携帯電話(今でいう「ガラケー」)が普及し始めたころ世間は不景気に襲われ、いわゆるシャッター街が見られるようになった。なにが起こっているのか、真剣に考えたことがある。思いつくのは「通信費」。若者を中心として生活費の10~20%が通信費に費やされていた。それまで、外食費や医療費・交際費などに使われていた収入が「通信費」に消費されるようになっていた。
②やっと世間が落ち着いたころ、今度は「人手不足」。人口が減少しているのはわかるが、労働人口がそんなに減っているとも思えない。必要なところに必要な労働者が充たされていないことになる。むかしは、第一次産業から始まって、どの産業に労働力が流れているか考えたものだが、そのような調査を最近見かけなくなった。
③世の中、口を開くと「デジタル」「IT」の話題であるから、その方面の産業が爆発的に広がっていることは確かである。高齢者はついていくのが大変で、もっぱら若者の職場の感があるが、その分、従来の産業に高齢労働者が偏っているのではないか。そういえばスーパーカップルと呼ばれる年齢層が高層マンションの購入層になっているという。
④2024年問題が差し迫った問題として取り上げられているが、もっと広い視点で社会構造を変えないと、団塊の世代が高齢者となりつつある現在、社会が回らなくなるのではないか。そんなに遠い先の話ではないと思う。
2023.6.28. 厚労省がマイナカードで
①マイナカードで健康保険の加入が確認できない場合でも、とりあえず3割負担とし、残額を回収できないときは厚労省が補填する。とか。
②政府の無責任ぶり?を絵にかいたような図式。
③要するに、現場からの苦情を減らして「問題化」を起こさせないようにするための「施策?」。悪い言葉を使えば、「臭いものに蓋」。まあ、こういうことが昔からあったので、そういういう表現があるのだと思えば「なるほど」。でも、費用は税金。
④こんなことをいつまでやるのだろう。***石井さんは返納したというが、石井さんのデータが他人に紐ついて参照されているかもしれないことは、防ぐことができない。私はカードそのものを作っていないが、私のデータが独り歩きしているのかもしれない。
⑤半世紀も前の話だが、当時の電電公社に電話の設置を申し込んで、最初の使用料金の請求があったとき、???であった。電話番号の登録で担当者が別人の番号を銀行口座に結び付けたらしい。この誤りを見つけて修正してもらうまでは、「戦い」であった。たまたま設置が初めてで、ほとんど使用していなかった電話だから、誤りを指摘出来たもので、「コンピュータだから間違いありません」の一点張りであった。
⑥今回の騒動も、たまたま病気になった人から誤りが指摘されたのであって、健康で過ごしている人は気づきようもない。震災があったときを考えると「逆対策」。そんな言葉が生まれそう。(震災があったときの足を引っ張るシステム)
2023.6.28. 処理水・汚染水
①政府の答弁の中に「十分希釈している」から安全である。こんな言い訳がまかり通っている現状を見ていると、半世紀前の「公害」を思い出した。
②当時、東京湾はどぶ池の状態であった。伊豆大島への旅行を終えての帰途、東京湾に入ると鼻をつまむような悪臭がしたもので、墨田川などは電車で横切るとき悪臭で目覚める始末であった。
③そのころの記憶で、次のような話があった。
工場Aで許容基準を超える有害物質Xが排出されていた。他方工場Bでやはり許容基準を超える物質Yが排出されていた。そこで、この二つの工場の経営者が相談して、両者の排水を混ぜて川に流すことにした。結果、有毒物質のXもYも許容基準を下回り、排出が許可された。
④現代では、誰でもわかることだが、「総量規制」でなければならない。うすめて、「濃度が下がればよい」ということではない。
私自身、トリチウムに関しては排水することに「やむを得ない」ことと「今の知見では安全」と考えられるから、反対はしない。しかし、希釈することによって国際基準の何分の一だから「安全」ですという公的機関の説明には納得できないし、だからこそ風評被害が起こるのだと思う。
⑤コロナもマイナカードも処理水も、科学的理解の欠如と、政治家の無知と面子から起こっている混乱と思う。まあ、もとを糺せば、そんな政治家を選んだ私たちの責任になるが、科学者も少し発言すべき時だと思う。
2023.6.27. ヒューマンエラー
①河野さんはヒューマンエラーを連発するけれど、それで済ませて良いものであろうか。
②例えば交通事故。そのほとんどがヒューマンエラーではないのか。車が突然走り出したり、爆発して燃え上がったりすれば別だが、注意不足・整備不足などはヒューマンエラーである。それを少しでも少なくするためにメーカーも利用者も必死に対策を講じている。河野さんの言動にはその必死さがない。挙句の果てに「**党が」などと愚痴るしまつである。
追記:ついでだが、「処理水にトリチウムが残っていて、放射線汚染が心配だ」という声ももっともだが、「エアコンを利かして過ごす生活は、地球温暖化を助長している」という意見と五十歩百歩と言えば言い過ぎだろうか。もちろん、精密な検討が必要だろうが本質的な共通性があると思われる。
③気になっているのは、政府がシステムを依頼したメーカーにどのような「仕様書」を出したかである。端末での入力ミスは当然予想されるのだから、それらの事故を洗い出して対処することを要求することである。想像するに、「入力システム」を発注したのであろうが、そこで起こるかもしれない「ヒューマンエラー」の対策を「発注したつもり」になっているのではないか。失礼な言い方になるが、SEと呼ばれる人たちは注文を受けてシステムを作るのであって、そこで生じるエラーについては「仕様書」になければ「仕事ではない」。
④結局、役所の「丸投げ」としか言いようがない。
⑤点検を自治体に要請しているが、これも「丸投げ」。自治体によって硬軟あるだろうから、「ヒューマンエラー」はなくならない。
⑥蛇足だが、以前「誤差」を辞書で引いたら「ERROR」と出てきた。日本語と英語の感覚の違いを感じた。軽々にカタカナ英語を使ってはいけない。
2023.6.23. 資格確認書
①紙の健康保険証がマイナ保険証に一本化されるにあたり、政府は資格確認書(1年間有効)を無償で発行するという。
②まず、「資格確認書の申込書を通知」しなければならない。つぎに、希望者は「申込書」を郵送?しなければならない。
③自治体?に申込書が届いたら、その人の資格確認書を印刷・郵送する。少なくとも4人に1人は希望する。(マイナカードの普及率70数パーセント)
④マイナカードの紐づけを「3か月以内に正誤確認せよ」と言われている自治体に、そんな余裕があるだろうか。
⑤結局、今まで通り全員に健康保険証を郵送するのが最も早道。とりあえず「例年通り」で様子を見るべきだ。
⑥政府が意地を張って強行すれば、大混乱は必至。当面、二本立てで良いではないか。
2023.6.22. 韓国で塩が
①韓国で海水から製造する塩が店頭から消えたという。福島の「汚染水」の排出を懸念してのことと言われている。なんと「非科学的」な行動であるのか。
②改めて開設すると、水素の原子核は1個の陽子からなる。しかし、たまに、原子核が陽子1個と中性子1個からなる水素原子がある。これ<2T>と書くそうだ。この水素原子が水の分子(H2O)の一つとして含まれている水を重水という。放射線は発しない。
③話題のトリチウムは、原子核が陽子1個と中性子2個からなる水素原子である。これを<3T>と書くそうだ。原子核が約3倍になるため不安定で、放射線を発する。今、福島で問題となっている処理水に混ざっているというトリチウムである。
④トリチウムは2個の中性子を含む水素原子<3T>が、水分子(H2O)に組み込まれるため、性質は水とほとんど変わらない。他放射性物質(ウランなど)は原子核の重さが非常に重く、他の原子と結合しづらいため、分離が容易・可能となる。しかし、トリチウムを含む水分子は通常の水とあまりにも性質が似ているため、分離できない。
⑤塩づくりの話にもどると。塩が乾燥していて水分を含まなければ、トリチウムは無い。人間の体内に入ったとしても、水と同様にふるまうから、いずれ体外に放出される。ラクダのように水を貯める臓器があれば別だが。もし、体内に蓄積されるメカニズムが発見されれば、ノーベル賞ものではないか。
⑥自然界には既に少量ながら存在するものを、さらに希釈して放出することに現実的な問題はない。
⑦風評被害というが、科学者が丁寧に説明し、それに本気で耳を傾け、理解すればこの問題は解決する。
⑧解決できない問題は、抽出した「被処理水」。これがどの程度の量になっているか、公表されていない。核ゴミの最終処分場の場所も方法も全く決まっていない。想像するに莫大な量だと思う。怖くて誰も聞こうとしないし、話そうともしない。
2023.6.21. リスキリング
①在職中の人を対象に、新しいスキルの修得に最大56万円を政府が補助するという。
②半世紀前までは終身雇用が一般的だったから、企業は採用した労働者を最大限活用しなければ存続できない。企業生命をかけて、リスキリングをしていたことになる。労働者側から見れば、誠実に働いていれば昇進はできなくとも家庭を持ち子供を育てることが出来た。
③欧米で転職・再雇用がスムーズに?行われている理由は何だろう。職能別採用が一般化し、教育体制もそれに即したカリキュラムを用意しているのではないか。高い技術や能力でなくとも「その道」で頑張れば、それなりの収入を得ることが出来るのだと理解している。
④聞いた話だが、欧米ではお金をためて大学に入学し、資金が尽きると休学して働き、再び復学して卒業するという。日本では入学するまでが勝負で、大学の「名前」で就職する。「奨学金」という借金を背負って。
⑤「昔はよかった」というわけではない。転職するためにはそれなりの知識や技能が必要。それを、いつ修得できるのか。その対応が出来ているのかという問題である。
いまだに日本の大学入試では「一般的な知識」が問われる。東大などは全科目で優秀であることが要求される。結果的には、どんな職業にでも対応できる。しかし、一般的な現在の日本の大学には、専門性が欠落している。企業は「再教育」を必要としている。そこで「落ちこぼれ」となると、個人の努力でリスキリングが必要となる。
⑥雇用体制の社会的な大改革が必要であったのに、「同一労働・同一賃金」などと聞こえの良いスローガンで社会を壊してしまったようである。誰が責任を取るのだろうか。
2023.6.20. クロネコ
①わたくしの勝手な思い込みですが・・・ごめんなさい
②郵便は全国一律料金が原則で、都市部でも過疎地(失礼)でも極端に言えば南極の昭和基地でも同料金であった。小包も地域別料金があるものの「明治以来」同じ料金であった。
③クロネコヤマトが開業したころ、都市部では低料金に抑え、都市間も料金を抑え配達日数を短くすることに成功した。おいしいところだけつまみ食いの状況。当たり前の話で、郵便の一律料金より格安にすることが出来た。民間だから出来ることであった。
④一方、郵政は黒字の都市部を奪われ、赤字の僻地(失礼)が残った。郵便事業は悪化の一途だったろう。民営化への後押しとなった。クロネコは組織が拡大するにつれて、全国配達を可能にしたが民間企業ということで料金設定は任されている。
⑤そしていま、手間暇のかかる小型郵便物を郵政公社に転嫁するという。一律料金・戸別配達を原則とする公的性格の強い郵政公社としては郵便料金の値上げは必至と思われる。
⑥民営化の旗印を掲げさせ、一方で「公的」性格といって手足を縛られる。そんな政治をやっていて良いのだろうか。
⑦「国鉄」も同じような状況。新幹線も政治利用されている。
2023.6.19. AIを理解するために
①Forbes JAPAN の記事の中に興味深い一節があったのでご紹介します。部分的引用ですので、そのつもりでお読みください。
②「AIは、特定の目的のために設計されたのではなく、最適化技術を使って設計されている」(Blake Richards)
③「(AIは)因果関係ではなく関係性を導き出す。AIはデータのパターンを見出すが、なぜパターンがあるのかは理解していない。」(Ala Negeda)
④「人間の価値観や目標に合わせて行動するAIシステムを設計する課題」(Blake Richards)
2023.6.18. 山の端に
①上高地に宿泊しているとき、眠れない夜があった。ロビーの椅子に座って、夜空の雲を眺めていると、山の端が薄明るくなっている。月の明かり。
②日没から4時間、もし満月であれば地平から60度くらいは昇っている計算になる。上高地は谷あいにあるから、山の仰角は60度以上ある。さて、昇ってくるのは満月か?やっと出てきた月は13齢であった、あしたは満月に近づくだろう。
③突然、紫式部や清少納言も同じような月を眺めていたのかと、思いを馳せてみた。京の都なら、比叡山から昇る月で、満月なら日没直後、まだ薄明るい時間だろう。その時代の薄暗い中で彼女たちはどのような「想い」に耽っていたのだろうか。
④そんなことを話すと、早速スマフォを取り出して日没時刻や月の出・月齢まで調べてくれる親切な人がいる。数学の「四色問題」が話題になると、**年に**が解決しているなどという情報を調べてくれる。もちろん、どうやって解いたかなどはまったくの無関心であるのだが。
⑤chatGPTが問題になっているが、「どこに問題点があるのか」を真剣に考えている様子がない。そういうチカラが失われていくように思われる。
では、どうしたらいいのであろうか。
2023.6.18. 40年ぶり?
①先日、40年前の卒業生と再会した。同窓会で会ったこともあるから、実質10数年ぶりであった。わずか3時間の再会であったが、その80%は彼女が近況や将来の目標などの話を機関銃のごとく話していた。私も負けじと写真について語り、デジタルカメラに移行する顛末を話した。「じゃ、またね」と言って別れたが、何年後のことやら。卒業時には15歳差で、それは今も変わらないが、会話は「良い勝負」であった。
②教師という職業柄、昔の卒業生と会うことが多い。その時、「取り組んでいるテーマ」を生き生きと語り合えることが最もうれしい。高校生の頃の特質が、みごとに?花開いて、いまの自分を「伝えたくて仕方ない」様子は教師冥利に尽きる。私も、「今」取り組んでいる課題を生き生きと語れるように努力しているつもりである。
③日本人は相手との「共通の話題」を探る傾向がある。「同じ年頃」の仲間との最近の会話は、まず「病気自慢」、次が家族のはなし(私が独身なので避けられることが多い)、つぎに年金・税金のはなし。なんとか話題を変えようとしても、またそこに戻る。70を越えて趣味に没頭している自分の方が、???となる。
④このコーナーでも、ついつい半世紀も前のことを話題にすることがあるが、それは、現在の状況と比較してどちらが良い悪いの問題ではなく、現在を検討するための比較対象として扱う様に心がけている。ひとつには50年でかくも変化するものだということ。ふたつ目には「文化論」として大きな危惧を抱いているから。
⑤学生時代に、何年ぶりに出会っても、「今」が語れる友人を作ろうと画策したが、あえなく失敗。いまでは、御近所の飲み仲間と、上高地でお会いする方と、できるだけ「今」を語り合えるように努力している。さみしいことに、その多くが「年下」になってしまった。ドンマイ・ドンマイ、懐かしい言葉。
2023.6.16. マイナンバーカード
①マイナンバーの個人情報と自民党の保守層が党是とする家父長制との相克。
②給付金を配るなら、家族単位で支給するのが効率的。赤ちゃんまで個人名義の口座を持たせるのは不合理。どこかの国では15歳以上にマイナンバーを割り当てる工夫もあるという。高校生を子供手当の対象とするなら、18歳でも良い。
同性婚や夫婦別姓なども、「根源」は同じ。改革を唱えるなら考え方も改革しなければならない。
③準備もなく見切り発車すると、給付金を、「個人口座」か「世帯主口座」かで分別・照合しなければならない。自治体は堪ったものではない。前回給付の失敗から反省も改良もしていない。77%くらいの普及率で自治体に丸投げされては堪ったものではない。23%は例外扱いできる人数ではない。
④現場は、さっさとあきらめて従来通りの方針を出している。
⑤2万円近いエサで77%の普及を目指した結果であり、見えないところでシステムの改善?でIT業界を潤しているだけである。そんな大失策に誰も責任を取ろうとしない。
⑥「国防」について必ずしも反対ではないが、この様な政府のままではとても任せることはできない。信頼が大切。
2023.6.15. 解散権の根拠
①自民党の憲法草案と現行憲法を併記し、私見を述べます。
自民案はH24.4.27に自民党が公表したもので、現行との「違い」を下線(省略)で示しています。
②現行憲法
第一章 天皇
第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行ふこと。
③自民党草案
第一章 天皇
(天皇の国事行為等)
第六条 天皇は、国民のために、国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命し、内閣の指名に基づいて最高裁判所の長である裁判官を任命する。
2 天皇は、国民のために、次に掲げる国事に関する行為を行う。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を交付すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 衆議院議員の総選挙及び参議院議員の通常選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の国の公務員の任免を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 全権委任状並びに大使及び公使の信任状並びに批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。
3 天皇は、法律の定めるところにより、前二項の行為を委任することが出来る。
4 天皇の国事に関する全ての行為には、内閣の進言を必要とし、内閣がその責任を負う。ただし、衆議院の解散については、内閣総理大臣の進言による。
5 第一項及び第二項に掲げるもののほか、天皇は、国又は地方自治体その他の公共団体が主催する式典への出席その他の公的な行為を行う。
④私見(永原)
(A)そもそも現行憲法に「衆議院を解散すること」とあるのは、法律で衆参両議院議員の任期が決まっているため、緊急時に国民の意思が反映できるように、任期満了まえに解散総選挙を可能とするためである。現行憲法の流れから考えると、解散の責任は「内閣」にあるように思う。これを内閣総理大臣の「専権事項」とすることには無理があった。
(B)「助言と承認」が「進言」と変更されていることも、気になる。天皇を「象徴」から「元首」とすることと呼応しているようである。
(C)文言が錯綜していて、法律の専門家による整理が必要と思われる。
2023.6.12. マイナンバーカード
①「今後マイナンバーに関わる誤入力は一切発生しません」。今日の国会での河野さんの国会答弁。前後の討論を知らないから、何とも言えないが、情報処理を扱う責任者として、無知蒙昧の発言。現状を理解する能力を持っていない。
②「誤入力は必ずある」。これを前提にするのが「情報処理の原点」。それを防ぐシステムの企画をするのが「政府」。実行できるシステムを作るのが「SE:システムエンジニア」。SEは言われたことしかしないから、企画倒れ。
③河野さんは、「間違えないように、迅速に、慎重に」という掛け声をかけているだけ。陸上競技で「思いっきり早く走れ」「最大限の努力を」のような声援を送っているだけ。誤入力を防ぐ、具体的なチェック体制を構築した気配がない。
④まず、マイナンバーのデータと健康保険組合のデータの共通項目をピックアップして照合する(名前と生年月日・住所)。これが1:1となればOK。同姓同名がいたり、生年月日が異なる場合は、完全手作業になる。
⑤その作業をする前に、データの標準化が必要。今回露呈したのは、マイナンバーの「漢字名」と金融機関の「カタカナ名」。これで照合すれば1:1どころか、「全部不一致」。当然、マイナンバーに名前の読み方を登録しておいて、それから金融機関との照合にかかれば、数秒で終わるはず。
⑥そのような準備もなしに、紐付けを始めたのだから、大混乱。全部手作業で入力して、チェックもしていなければ、まだまだ見つかっていないエラーがあるとおもう。8000万人の個人がチェックしたわけではないだろうから。
⑦大儲けしているのは、IT関連。補修費用は新たな予算を必要としている。コロナの時の「ココア」など、担当者が異動していて、新規に検討始めるようなことを聞いた。彼らは、1時間いくらで仕事している。時間がかかるのは「大歓迎」(まあ、迷惑かもしれないが報酬はでる)
2023.6.7. マイナンバーカード
①聞けば聞くほどあきれてしまう。
②そもそもマイナンバーコードを決める段階で、住民基本台帳から作ったようだ。それがもとは戸籍を土台に作っているので、フリガナがついていない。漢字の名前は旧字や外字・略字・当て字などがあり、読み方の難しい人もいる。(最近「杠」さんという人に会った。正しく読める人はいるのだろうか。)結婚や転居などを追跡することはできない状況。国際化で永住権を持つ外国人もいる。
ちなみに銀行などは、口座番号とカタカナ名で処理しているようだ。これなら外国人でも口座を作ることが出来る。それに漢字名を添付している。
③コロナの予防接種などは、普及の絶好のチャンスだったのだが、いまとなっては。
④ナンバーを振って7年ぐらいになる。これを使って給付金を配ることが出来るのだろうか。子育て対策の給付金など、住民基本台帳にたよるしかない。自治体はマイナンバーの紐付けた口座と紐付けてない口座の両方に振り分けなければならないので大混乱が起こることは「必至」。河野さんがいつも言っている「転居届が簡単」くらいしか今のところ使い道がないようだ。
⑤高校で教務を担当していて、わずか数百人の受検生でも世界中のどこからでも受検できるようにするシステムには大変苦労した。同姓同名の新入生がいて、性格を把握するまで細心の注意が必要であったこともある。「高橋」君/さんが1クラスに10人ほどいたこともあった。懐かしい思い出である。
⑥2026年から、カードのデザインを変えるという。生年月日や住所などの個人情報を減らすという。それで身分証明になるのか。交通違反をして、顔認証が働かないと「逮捕」されるのではないかと危惧する。健康保険証で十割負担の先例もあるし。お巡りさんも顔認証の機械を持ち歩かなければならない。
2023.6.7. マイナンバーカード
①銀行口座との紐づけの問題で、13万件の本人以外の口座の誤りがあったという。本当だろうか。どうやって調べたのであろうか。
②国民の80%に近いカードが発行されており、うち何人が口座を登録したのかわからないが(NEWSで5400万人とのこと)、問題発覚からの短時間で調べることが出来たのであろうか。デジタル庁の持っているデータと各金融機関が持っている顧客データとの照合である。銀行側が顧客情報を提供したのであろうか。それはそれで大問題である。また、そのような情報があるとすれば、偽名による隠し口座を抽出することが出来るはずである。
③13万人の人たちには、連絡済みなのか。ほとんどは子供のマイナンバーを保護者の口座に紐付けたのだと想像できる。たぶん、個人名義の口座を持っていないだろうから、新規口座の開設が必要になるが幼児が殆どではないか。銀行としては通帳を廃止しようと躍起になっているときに、子供の電子口座を作り暗証番号なども設定しなければならない。銀行にとってもいい迷惑だろう。
④健康保険の場合は公共組織に近いから、情報の交換はできるだろうが、そこで間違えば命に係わる問題である。健康な人は普段使わないから、誤りが発見されるのは遅れる。複数の病院で、何種類もの薬を処方されていて、複合的な作用が心配され、マイナカードの有効性の最たるものだと思うが、誤入力のテェックはどうなっているのであろう。おくすり手帳の役割を安心して任せて良いのであろうか。
⑤最大の問題点。最初の誤入力が発見されたとき、国民に通知して注意するような政府であるなら、信頼しても良いが10っか月もひた隠しにして放置していたこと。
2023.6.3. マイナンバーカード
①どうも、世間の見方がずれているのか、私がずれているのか。
②まず、ヒューマンエラーは必ずある。その対応の仕方の問題なのに、その点を追求するマスコミが少ない。
③次に、なぜこのようなヒューマンエラーが起こったのかという点が、全く顧みられていない。
④そのため、政府の信頼がどんどん失われていくのに、政治家たちは気づいている様子もない。河野さんは謝ったけれども、「努力する」の一点張りで、分析能力も具体的な実行力もない。現状、私の知っている限りの情報では、改善の気配は、無い。
⑤続きは後ほど。
2023.6.1. 冷静に報道
①北朝鮮が軍事衛星を打ち上げ、失敗した。日本国内では、Jアラートを始め日本側はそれぞれの機関で対応が行われた。しかし、「どうか」と思われる反応もあって、逆に不安になる。
②その一つはアナウンサーの「切迫感」。いたずらに「恐怖感」を煽っているようにしか感じられない。「はしゃぎすぎ」である。結果的に政府の意図する「防衛力強化」の世論を醸成しているようにしか感じられない。政府にとっては「思うつぼ」の状況。
③確かにミサイルの脅威は大きく、いつ、頭の上から落ちてくるかもしれないという不安は大きい。心理学的にも、行動的にもヒトは上からの攻撃に弱い。まして情報が少なく、地下などの少ない日本では、不安になるのもしかたない。必要なのは、正確な情報だと思う。
④まず、現状、このミサイルに弾薬は装備されていない。さらに、落下地点が地上を避けるようにしている。たとえ残骸でも他国の領土に落ちれば、世界中の反感を買うことになる。北朝鮮と言えども最大限の考慮をしている。ここまでは、あまり異論もなさそうだ
⑤さて、海上や、まして空中で何かに衝突する確率はどれくらいあるのだろうか。私は、宝くじの一等や競馬の万馬券よりもはるかに低いと思う。
誤解を招くような言い方だが、決して軽く扱ってよいと言っているわけではない。周辺国としては最大限の注意と対策はするべきである。Jアラートは必須と思う。
⑥私が心配しているのは、政府の国防に対する「世論の醸成」に使われていること。
⑦ウクライナに目を向ければ、弾薬や「核」を装填できるミサイルが、次からつぎへと飛来してきている。あとからあとから死傷者が増え続ける。これが「戦争」というものであり、国防というものはこの状態にならない努力をすることであって、戦争になったときのためにミサイルを配置することではない。