そのうちに 2023.8.

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

・・・2021年4月分 5月分 6月分 7月分 8月分 9月分

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・・・・・・・7月分   はこちら

 

目次(日付順) 目次(テーマ別・順次作成中)

 

2023.8.30. 三点確保

①登山用語です。両手・両足の4つの支点のうち3点を確実な状態で残りの1つの支点を求める。ロッククライミングの「基本中の基本」です。普段、平地を歩いているので両足が大地に安定していれば、なんの心配もありません。しかし、急傾斜になればなるほど、3点確保の重要性が増してきます。

②今年は山岳事故が多発しています。私の見ている範囲ですが、事故の起こりそうでないところで頻発しています。個人的な見解ですが、両手に持っているストックが危険性を増しているのではないかと思います。両手にストックを握っていると、4つの支点のうち二つはふさがれます、バランスを崩した時、掴まることが出来ません。それが岩場であればなおさらです。確かに高齢者にとってはバランスを保つ道具としては有効です。しかし、斜面では、いざというとき逆に作用します。

③また、ストックの仕様は登山道の破壊につながります。「浮石」(登山道にある不安定な岩石。触ったり踏んだりすると落石につながります。)を作ることにもつながります。山小屋では周囲の登山道の浮石を安定させるために莫大なエネルギーを投じています。赤土の多い滑りやすい道では、ふもとから石を運び上げて、埋め込んでいます。その石がストックで浮石となり、落石につながっています。

④最近のアルプスではヘルメットの着用が推奨されていますが、順序が逆だと思います。「考えてみましょう」。

2023.8.28. 続・トリチウム

①汚染水を、ALPSというシステムで「浄化」して、トリチウム以外は取り除いた水を、処理水と言っている。

②心配なのは、トリチウム以外の放射性物質を「完全に」取り除くことは不可能と思われるから、実際は(トリチウム以外の)放射性物質がどの程度残っているかということ。最近の報道によると、そのデータは公表されていないという。トリチウムに焦点をあてて、なにか胡麻化そうとしているのではないか。

③もしそうなら、国民をだましていることになり、同時に世界をだまし、地球の環境悪化をひた隠しにしていることになる。

④中国からの迷惑電話など、子供の遊びに見えてくる。

追記 : 29日の琉球新報の社説で、「処理水」にはストロンチウム90や炭素14も含まれており、そのための「希釈」というニュアンスで報じられている。もしこれが事実なら、政府による「非科学的な」背徳行為になるが・・・。

2023.8.25. トリチウム

①あまりにも的外れ、そう思うので、あえて一言。

②まず、IAEAの報告はあくまで「許容基準」を満足していることを示したに過ぎない。同時に、現在の許容基準は、おそらく100年経過しても「人類に影響を与えないだろう」とする、それこそ統計的な科学的基準に基づいている。この基準は今後変わることもあるだろうが、現在の科学的知識では精一杯。

③次に、トリチウムへの認識が人によって様々で、特に政治家の認識が「なっていない」。トリチウムは1個の水素原子に中性子が2個入っていることにより不安定となって放射線を出す状態である。水素が含まれる分子は、身近なところでは、水(H2O)かアンモニア(NH3)くらいしか思いつかない。通常の水とトリチウムを含む水はほとんど同じ性質を持つため、汚染水からの分離(ALPSで処理)は難しい。そこに技術上の問題がある。

④科学者も政治家もマスコミも、トリチウムを含む水分子を他の放射性物質と混同?というより同一視して扱うところに混乱が起こっている。たとえば、韓国や中国で「塩」の買い占めが起こっているが、乾燥した塩は水分を含まない。成分は塩化ナトリウム(NaCl)にすぎない、水素が関わる余地はない。これが「科学的」な考え方というものだと思う。

⑤問題は生物による「濃縮」と人体への「影響」だろう。水と同じ原子構成から考えて、生物の体内を通過する時間は短いので、「濃縮」される心配はない。(水が濃縮できるのであれば、「粉末の水」が作れるから、登山や宇宙旅行に使えるだろう)。人体への影響はこれからの研究が必要だが、他の放射性物質との比較から考えて、喫緊の不安は不要と思う。

⑥政治家への不信は、「トリチウム」を前面に出して、汚染水から取り除いた高濃度の放射性物質の存在を避けていること。「汚染土」という言葉がポロリと出てくるようでは、次は「汚染土」から「処理土」なのかしらと勘繰ってしまう。

追記 : 何度も指摘しているが、政府の「海水で薄める」という表現が「最悪」。どんな有害物質でも大量の水で薄めれば「安全」になり、「許容基準」を満たす。半世紀前の東京湾の汚染のときと、同じ論法をしている。何を学習したのか。

2023.8.23. 三人称・単数・現在

①英語を習い始めたころ、なんで?こんなめんどくさいルールがあるのだろうと疑問に思った、日本語でもわけのわからないルールがあるだろうから、それが言語というものだろうと思った。でも、「S]をつけないと違和感というか気持ち悪さが付きまとうのだろうな、そんな気持ちが当たり前になったら英語も一人前?

②つまらないことを考えるのが日課になって、想像をたくましくしてみた。
まず、会話は「私とあなた」でするもの。一人称・二人称。会話の内容が第三者になるとどうなるか。今、ここにいない共通の知人の話題になる。集団(複数)であれば、一般論としての発言もあるが、個人ではそうはいかない。

③しかも、個人の、「彼・彼女」の今(現在)を話題にするとなると、「緊張感」がはしるのではないか。個人のことについての評価は言葉を選んでしまう。

④ほとんど完璧なバイリンガルの方に聞いてみたいが、近くにいないので・・・。
(複数形の「S」もきになっているのだが・・・。

2023.8.22. さっちゃんはね

①さっちゃんはね、「さちこ」っていうんだ、ほんとはね。だけどちっちゃいから、じぶんのこと「さちこ」っていえないんだよ。おかしいね。さっちゃん。
このシチュエイション、想像してみると面白いのですが。

②日本語では「呼名」が変化します。結婚した時はお互いの名前で呼ぶなど、工夫しますが、子供が生まれたとたんに、「おとうさん」「おかあさん」に変わり、孫が生まれると「おじいちゃん」「おばあちゃん」に変わります。原則的には、会話に加わっている中の、最年少の子供の立場を基準にした呼称のようです。
最近、近い親戚の人や、遠い親戚の人と会う機会がたてつづき、頭の中で「呼称」を選ぶことが意識され、問題意識を感じました。

③教師をながくやっていると、自分のことを「さちこはね」という表現で会話を始める高校生がいます。私も次男で、親戚に自分より年下の子供が少なく、「ぼく」で通していたような気がする、自分のことを「わたし」で表現するようになったのは、いつ頃の事であろうか。

④家族関係で呼称が変わり、社会に出たときの「意識」の違いで変化する?自己表現?が、日本の文化に与えた影響は?

⑤このことを、高校時代に気づいていたら、人生変わったかも。

2023.8.22. 「処理水」

①汚染水からトリチウムを除くほとんどの放射性物質を取り除いたものが処理水だ、と政府は言うが本当だろうか。話を、比較的安全なトリチウムに集中させているような気がしてならない。そして、その際取り除かれた「本来の」汚染水はどうなっているのだろうか。巧妙な問題点のすり替えである。

②「トリチウム水」の安全性?については(2023.8.15.)で述べた通り。

③国が「基準以下に薄めて放出するから問題ない」というが、半世紀前の環境汚染の際の反省が微塵もない。どんな有毒物質でも大量の水で薄めれば基準値以下になる。科学的根拠にはならない。総量規制もしくは安全性の確認が必要だろう。

④一方、中国やロシアが、「空中拡散をするべきだ」というが、これこそ中国が科学的根拠の認識に欠如していることを世界にあらわにしてしまった発言である。。トリチウムは酸素と結合して「水」の形をとっているので、水蒸気や気体となっても問題は解決しない。偏西風に乗って中国本土から遠ざかるという、まことに「身勝手な」科学的判断にしか過ぎない。

⑤西村さんが、「処理土」という言葉を使っていることが気になる。

2023.8.15.  玉音放送・現代語訳

①珍しい記事なので転載します。「玉音放送」はたびたび耳にしますが、全体を通して聞いたこともなく、私の年齢でも理解することの難しい放送なので、広く皆さんにお知らせする価値があると判断しました。内容について疑問を抱く表現も、当然ありますが、歴史的価値としてお伝えします。そのことを、あえて、付記しておきます。
著作権が気になりますが、お許しください。改行その他、多少変更がありますが、ほぼ原文です。不都合があるようでしたら訂正・削除します。ご連絡ください。

玉音放送、わかりやすく現代語訳してみた。
「戦争を継続すれば我が民族の滅亡を招くだけでなく、人類の文明も破壊される」
8月15日は「終戦の日」。1945年8月15日正午、昭和天皇が話す声の録音がラジオで流れ、ポツダム宣言を受諾することを国民に告げました。太平洋戦争の終結をアナウンスした「玉音放送」です。

③この玉音放送で昭和天皇が読み上げた「終戦の詔書 」は漢文調で難解な文章だったため、当日、その放送を聞いた国民の多くはその内容がほとんど理解できなかったとも言われています。現代を生きる私たちなら、なおさらわかりません。
そこでBuzzFeed Japan編集部では、「終戦の詔書」をなるべくわかりやすい文章で現代語訳しました。現代語訳するにあたっては、『【永久保存版】CDブック 昭和天皇 玉音放送 』の著書がある麗澤大学の川上和久教授に監修をお願いしました。
終戦から78年を迎えるにあたって、太平洋戦争とは何だったのか。昭和天皇の願いを私たちはかなえることができたのか。現代語訳を読むことで、改めて考えてみてはどうでしょう。

④「終戦の詔書」の現代語訳(BuzzFeed Japan編集部)

私は世界情勢と我が国の現状を深く考えた上で、非常の手立てをもって事態を収拾したいと思うようになり、ここで私の忠義で善良な国民に告げます。
アメリカ・イギリス・中国・ソ連の4カ国による共同宣言(※ポツダム宣言のこと)を受諾する旨を、私は日本政府から4カ国に通告させました。
そもそも日本国民が平穏な生活を送って、世界の国々と共に栄えるようにすることは、歴代天皇が残してきた手本であり、私の念願でした。以前、アメリカとイギリスの2カ国に宣戦布告した理由も、我が国が自らの力で存続することと、アジアの安定を願ったからです。他国の主権を排除して、領土を侵害するようなことは、もとより私の意志ではありません。
しかし、この戦争が始まってからすでに4年が経過しました。その間、陸海将兵は各所で勇戦奮闘し、役人たちもそれぞれの職務に励み、また1億人の国民も各職域で奉公してきました。このように各自が最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも私たちに有利に展開したとはいえず、世界の情勢もまた私たちに不利になっています。
これに加えて、敵は新たに残虐な爆弾(※原子爆弾のこと)を使用して、多くの罪なき人々を殺傷しました。その惨害はどこまで広がるか計り知れません。戦争を継続すれば、我が民族の滅亡を招くだけでなく、人類の文明も破壊されるでしょう。そうなれば、私はどうやって我が子に等しい国民を保護し、歴代天皇の神霊にお詫びできるでしょうか。これこそが、私が日本政府に共同宣言を受諾するようにさせた理由です。
私は、これまでアジアの解放に向けて我が国と協力した友好国たちに遺憾の意を表明しないわけにはいきません。また、我が国民のうち戦死や殉職するなど不幸な運命で亡くなった人々や、その遺族に思いをはせると身が引き裂かれるような思いです。さらに戦場で負傷したり、災禍に遭ったり、家業をなくしたりした人々の生活を豊かにすることを考えると、私の心は深く痛みます。
思えば今後、我が国が受けるであろう苦難は尋常なものではないでしょう。私は国民の心中もよくわかります。しかし、情勢の移り変わりはやむを得ないことなので、私は耐えられないようなことも耐えて、我慢できないようなことも我慢して、将来のために平和を実現しようと思います。
私はここに国家体制を維持することができ、忠義で善良な国民の真心を信じ、常に国民と共にあります。もし、感情の激するままに争い事をしたり、同胞同士が互いに相手をけなし、陥れたりして、時局を混乱させ、そのために道を誤り、世界の信頼を失うようになれば、それは、私が最も戒めるところです。
挙国一致してこの国を子孫に伝え、我が国の不滅を固く信じ、国家の再建と繁栄への重い任務と遠い道のりを心に刻み、全ての力を将来の建設に傾け、道義心を向上させ、志を強固にして、我が国の美点を発揮し、世界の進歩に遅れないように努力しなければなりません。
あなた方国民は、私の思いをよく理解し、それに従って行動してください。

2023.8.15.  振り返って

①私が生まれたころ(1951)、カラーフィルムが発売された。当時、撮影済みのフィルムは大阪か東京の現像所に郵便で送って、数週間後に書留で返送されてきたように記憶している。今も、写真屋さんは宅急便で、日本に数か所しかないであろう現像所に送って、なか5日くらいで現像したフィルムを受け取ることが出来る。たった70年で、1人の人間が生きているうちに起こった変化である。今では、撮影した映像が瞬間的に自宅のパソコンに記録されるらしい???。出来栄えも、あとでいくらでも修正出来るという。まあ、油絵などの芸術は最初からそうだったようではあるが。

②25歳で教員になったころ(1976)、PC8001が発売され、最初のボーナスをつぎ込んだものだ。データはカセットテープに保存され、読み込みに30分・書き出しに30分かかる時代だった。記憶容量は500Kくらいだったかな???。それが40年も経たないうちにAIの世界が展開している。おじさんたちがついて行けないのは「あたりまえ」、おじさんたちに十分な仕事と給料を与えないと社会は崩壊する。

③戦争も、最初は食べ物を奪い合っていたが、土地を奪い合うようになり、宗教・思想で対立、現代は何のために争っているのか「忘れてしまった感」がある。多くの人が死に、築き上げた文化が破壊され、勝っても負けても「得るものが無い」。でも、戦争の準備をしなければ、「モシ、攻めてこられたら」という強迫観念から。

④20才のころ、同じ下宿の推理小説にとっぷり浸かった友人に「人類が方向転換できる条件」を問いかけたところ、「数百万人規模で人が死ねば」政治家も考え直すかも???。という答えが返ってきた。数学科の私は論理で方向転換を図れないかと考えていた矢先、衝撃的な返答であった。原子爆弾でも、熱波でも、洪水でも、まだまだ足りなのかと、考えているうちに私の・・・が、あと・・・。

2023.8.15.  終戦記念日

①一昔前は、なぜ「敗戦記念日」と言わないの、なぞという斜めの角度からの発言もあったものだが、今の政権を見ていると、「この前は負けてしまったが、次回こそ!、負けないための装備を」と言っているようで、逆に「新しい戦前」という言葉が広がるような時代になってしまった、
小話の好きなドイツ人が、「この前は先に負けてごめん。この次は頑張るから」とビールで乾杯したとか。

②60年安保・70年安保と言っても、いまは説明が必要な時代になってしまった。私は70年安保の時代だから、信州の静かな街並みでもシュプレヒコールが、たまに、あった。私自身は体も弱かったので、喫茶店のマスターや食堂のおじさんたちの昔話を楽しんでいた。「なぜ、戦争に反対しなかったの」と聞くと、「言ったら・・・」。もっと早いタイミングで「反対」を叫んでいればよかった。必要な時に必要なことが言えるうちが「平和」、言えなくなったら、「ただでは済まないぞ」と言い聞かせてきたが、還暦を迎えるころになって「これが最後のチャンスかも」と思うようになった。

③20年前、2003年10月23日、いわゆる10.23通達が出されたとき、なんの迷いもなく「反対」の声を上げた。それが私の責任であった。しかし、権力側もそれなりの権謀術数に長けていて、残りの半生をたくましく生きることとなった。

④半世紀前、時の国連事務総長が「いま、効果的な手を打たないと、人類は大きな困難に遭遇するだろう」というような意味のメッセージを出し、警鐘を鳴らしたにも関わらず今を迎えている。それどころか、飽きもしないで戦争をやっている。「温暖化の時代」から「沸騰の時代」へと一歩進んだ。温暖化なら湯加減を見るくらいの気持ちでいられるが、沸騰した湯に不用意に手をいれると「やけど」する。
人類は、地球を暖めることはできるが、冷やすすべを持たない。片道切符の旅が始まった。

⑤戦争をやっている場合ではない。

2023.8.9. クレジットカード

①クレジットカードを持たない主義の私も、いつの間にか3枚も持っている。ほとんど使っていないが、便利なことは確かだ。

②店に聞くと、現金の方がうれしい、でも、お客さんの便利さを考えると・・・。本音を聞くと2%の手数料が必要との事。2万円の売り上げで400円。ここまで普及すると売値に転嫁せざるを得ない。消費税2%アップと同じ効果。税金なら政治家が無駄遣いしなければ、何らかの形で返ってくるが・・・。

③逆に考えると、月に30万円利用する人は、6000円をカードの利用手数料として払っていることになる。

④ある商店のご主人が現金払いに戻した時、「汗水流して稼いでいる俺たちから、何もしないで2%持っていくのは我慢ならない」と言った。確かにクレジットカードの運営には費用がかかるし、メンテナンスも必要だろう。しかし、歩合制?はおかしい。日割りの利用料が妥当だと思う。電話などもそうだが、設備が整えば、あとは電気代だけ。これは利用者が払っている。

⑤そういえば、ふるさと納税は10%の手数料だという。暴利も甚だしい。仕入れも発送も自治体がやっている。アイデアや工夫も自治体。それに対して、1兆円近くに膨れ上がった市場は1000億円の税金が仲介者に入っていく。システムを作るのは大変だったろうが、ここまでくると、データを右から左へ転送するだけで・・・「濡れ手に粟」。

⑥物価が上がり、高齢の失業者が増え、若年層の人手不足。関連を明らかにする力は私には無いが、私の被害は大きい。

2023.8.9. 原爆忌

①1995年にアメリカで発行しようとした切手の候補図案です。
発行には至らなかったのですが、当時は大きな問題になりました。

②「原爆が戦争を終わらせた」。別の案では「原爆が多くの命を救った」などという言葉もありました。

③日本人にとっては非常にショッキングな言葉ですが、アメリカでは「リメンバーパールハーバー」とともに日常の会話に登場するのでしょう。

④逆に、「太平洋戦争で、東南アジアの国々が植民地からの独立を果たした」という日本人もいる。

⑤切手はしばしば戦争のプロパガンダに利用される。身近なものであるだけに、「それが普通」となることがこわい。

⑥次の記事はスコット社の月刊誌の当時の記事です。英語が苦手で、詳細をお伝え出来ないのが残念です。どなたか翻訳、お願いできませんか。

追記 : スコット社は全世界の切手のカタログを発行している会社です。

2023.8.7. 国立科学博物館

①本日、夕方18:00ころ、国立科学博物館のクラウドファンディングが目標の1億円を超えたという。わずか9時間だという。

②以前のニュースで、目的は電気代だと聞いていた。複雑な気持ちである。

③寄付額は知らないが、収納品の倉庫へ入れてもらえるようなものもあるという。

④以前、法隆寺が同じようなクラウドファンディングに成功したという。

⑤いろいろ書きたいこともあるが、とりあえず、日本も捨てたものではないな、という感想で。

2023.8.7. 浮石

①登山用語です。不安定で、力を加えると(極端な場合は風が吹いても)斜面を転がり落ちる可能性がある石です。

②山小屋の管理者は登山道に浮石が無いか日々点検しています。あれば安定な状態に「埋め込む」作業を怠りません。むかし、今の天皇が北岳に登山した時。この浮石の除去が徹底して行われて、問題となったことがあります。

③10年ほど前から、歩行時にバランスをとるためにストックを使うことが流行っています。ヨーロッパアルプスの写真を見ると、トレッキングコースで気持ちよさそうに歩いている姿が見られる。しかし、これは平たんなコースでの話で急斜面では「もってのほか」なのです。

④まず、岩石の周辺をストックで刺激することにより「浮石を作る」ことになります。さらにまずいのは、登山道の両側にストックをさすことが多く、浮石を作るだけではなく植物の生態を壊します。神奈川県の丹沢山系では関東ロームの赤土を「耕す」ことになるため、登山道そのものの破壊につながっています。山小屋の人たちはふもとから石を運び上げ、滑りやすい赤土にうずめて歩きやすくする努力をしているのです。

⑤もうひとつ心配しているのは、転倒した時、両手が塞がっていると木の枝や岩の角で体を支えることが出来ないのではないかということです。私が登山を始めたころ、両手は必ず開放しておくことと教わった。平地で転んでも手に物を持っていると身を守れない。まして山では。

⑥確かに高齢化に伴い、「転ばぬ先の杖」は必要かもしれませんが、それは平地での話。斜面では自己の危険性を招くだけではなく「登山道の破壊」「落石の誘発」につながっている。最近では落石事故が増えているため、ヘルメット着用が勧められるようになった。逆ではないでしょうか。

⑦登山は年齢や体力に応じたコースを選べば、一生楽しめるスポーツです。私のように腰を痛めても上高地ぐらいなら楽しめる。初老の男性がパートナーを車椅子に載せて楽しんでいる風景が時々見られます。
誰でもが富士山頂に立てるようにするのがよいのか。私たちが何を求めているのか。文化のありようを考え直す時ではないかと思う。

2023.8.6. 万博

①大阪の万博会場の建設が滞っている。財政難が問題とされているが。

②1970年の万博は、「民族の祭典」だったように記憶している。それまでの万博は先進国の「お国自慢」悪く言えば「見せびらかし」であった。それに対して、東南アジアやアフリカ諸国からの参加をもとめ、まさに、「お祭り」であったように思う。

③1964年の東京オリンピックは、「戦後の復興」がテーマであった。東京都は世界に恥じない都市づくりに奔走した。ゴミの収集態勢、し尿処理、首都高、新幹線など。また、アジアの復興をテーマに聖火は東南アジアの諸国を回った。その前にフィリピンで行われたアジア大会では選手の移動に軍隊の警護が必要だったと聞くが、成果は「日の丸」で迎えられたという。当時国交がなく、聖火リレーが見送られた地域が「そのまま」になっている。

④どちらの場合も「世界平和」が根底にあり、みんなが幸せに暮らせる「未来志向」があったと思う。政治的意図や経済的利益はあったであろうが、現在思い返してみても大きな「影」は窺えない。

⑤それに対して、2020のオリンピックが様々な問題を起こし、うやむやなまま終わらせようとしている。逆に、「2020の失敗を越えて」、というような想いが欲しい。

追記 : 当初、国立競技場は2020のあと、サッカーやラグビーの専用競技場にすると聞いた。陸上の準備をするためのサブトラックを作る敷地がないからという理由だったと聞く。会期中、そのために都営アパートは立ち退きを迫られた。現在再開発が進められようとしている。ラグビーの大好きな森さんの沈黙も気になる、2020の清算は終わっていない。

2023.8.5. 科学的根拠

①トリチウム問題で「科学的根拠」という言葉が飛び交っている。自分なりに整理してみた。

危険性について
A)日本の政治家は「基準値を満たす」とか「濃度は低い」というが、地球が有限のものである限り蓄積されることには変わりない。「希釈」という言い訳は、1960年代の環境汚染の時代に完全に否定された言葉のはずだった。
B)「希釈」を有効にすれば、あらゆる有毒物質の放出が可能になる。
C)「風評被害」はそれこそ「科学的根拠」で説明できる問題点であるが、科学者はわかりやすく説明する努力を怠っているし、政治家は学習不足で役に立たない。マスコミも説明に時間のかかる問題を避けているように思える。一方、国民大衆は科学的知識の不足から、「どちらにつくか」という選択肢しか与えられていない。

トリチウムの理解
A)トリチウムは、通常の水素の原子核は陽子が1個だけで構成されているが、トリチウムは陽子1個と中性子2個からなる水素原子である。重量が3倍になる。一般に中性子の数が増えるに従って原子核は不安定になり、放射線を発するようになる。
B)水素の場合、中性子が1個であれば、放射線を出さない。これが酸素と結合して水となれば(これを重水という)、重量が増え比熱が高まるため、それを利用して原子炉の冷却水として利用されている(この冷却水は循環し、放射能を持たない)。ニュートリノなどの宇宙線を観測するカミオカンデ(現在閉鎖)もこれを利用したもので、重水に満たされていると聞く。
C)陽子1個と中性子2個が組み合わさった水素は放射線を発する。この水素が酸素と結合して水(H2O)となったのが今回問題となっている「処理水」である。

安全性について
A)放射線は自然界にもあるもので、生物の進化にも影響してきたものだから、良くも悪くも影響がないわけではない。問題はその強さである。
B)「許容量」という言葉で表現されるが、あってないような基準だと思う。もちろん強烈な放射線を浴びると即死しかねないし、弱い放射線でも長期間浴びると遺伝子に悪影響を与え、がんなども誘発する。要は、「匙加減」としか言いようがない。薄めれば解決するものではない。
C)安全性を考える時、問題となるのは半減期と生物による蓄積・濃縮であろう。トリチウムは他の放射性物質と比較して半減期が短い。12年くらいだという。12年で半分、24年で4分の1,36年で8分の1、72年で16分の1になる。これを長いとみるか短いとみるか。総量規制が必要か?
D)もう一つは蓄積と濃縮。水として放出されるから、生物の体内で蓄積されることも濃縮されることもない。考えられるのは、水素を含む他の分子(NH3:アンモニアなど)に置き換わる可能性だが、「ごく・まれ」との評価を聞いている。水分子としての結合力が強いからだと思う。

現実的な問題について
A)福島の浄化装置、アルプスがどうしてもトリチウムを分離できずにいるのは、水(H2O)とあまりにも特性が似ていることが原因。逆に、生物の体内に入っても蓄積されない。ここまではいいのだが、それ以外の放射性物質が十分に取り除かれているかの報道が「あまりにも少ない」。その信頼性が最も大切。
B)現在の復興状況を考えると、福島だけであと数百年かかるのではないか。その間冷却を続ければ、貯水槽は日本全土を覆うだろう。そして汚染水から取り除いた濃縮された汚染水の報道が余りにも少ない。こればっかりは固めて埋めるしかないのではとおもう。
C)高濃度の放射性物質はおそらく未来永劫、処理できずに隔離されることになるだろう。ロケットに載せて、太陽にでも打ち込む以外は。人類が身動き取れなくなる時は、そう遠くない感じがする。

2023.8.3. 資格確認証

①政府がマイナ保険証を持たない人に対して、健康保険の資格があることを証明する確認証を発行するという。本当にできるのであろうか、はなはだ疑問に思う。

②国は、誰がマイナ保険証を持っているか、当然知っている。しかし「そうでない人」の名簿を持っているのであろうか。条件を満たす人のリストは簡単に作れるが、そうでない人のリストは難しい。日本中に散らばっている国民の半数くらいの人に配らなければならない。(マイナカードは80%普及したが、マイナ保険証は50%くらい)

③それでは、各自治体の健保組合は組合員のマイナンバーや保険証との紐づけを知っているのであろうか。それをまさか手作業で確認するわけではないだろうが、ともかく膨大な手数を要するだろう。それくらいならば、例年通り全員に配った方が早い。遅れれば人々の命に係わる事態である。

④解決策 : 今まで通り健康保険証を配布して、マイナ保険証と二本立てにすべきである。国民は便利の良い安全なものを選択する。個人的には、マイナ保険証が整備されれば素晴らしい効果をあげると思うが、不備の多いシステムを強引に押し付けては、国は信頼を失う。

⑤現在の紙の保険証がおおきな問題もなく運用されているのに、強引に、疑問の尽きないシステムに置き換えようというのは、いくら何でも・・・。河野さんも岸田さんも側近に恵まれていないことが問題。まあ、息子を側近に置くようではわからないでもないが。

追記 : 有効期間を5年にするとか。5年の間に転居・転職・逝去など、いろいろありそうですね。混乱の種まき状態。

2023.8.2. はだしのゲン

①広島教育委員会が「はだしのゲン」を平和教育の教科書から削除したという。その決定過程が不透明であることが報じられた。私自身「はだしのゲン」を読んでいるわけではないので、直接の意見は避ける。

②広島と言えば、国旗国歌法が制定された発端が校長の自死からだったことが記憶からよみがえる。当時、入学式や卒業式に君が代を斉唱するかどうかが職員会議の大きな事案となっていた。当該の校長は職員会議の話し合いと教育委員会の狭間で悩みぬいたという報道であった。

③東京では、石原元知事が「10.23通達」と呼ばれる校長への通達で君が代斉唱を強制してから今年で20年になる。当時新卒で教師になった人は今年で42才。違憲判断を求める裁判も第5次訴訟となり、支持者の高齢化が進んでいる。

④10.23通達の後、さまざまな過程を経て「職員会議の採決禁止」などが強行されている。教員の自由な発言の場を取り上げ、調査や報告が教育委員会から雨あられと降ってくる。教員採用試験の応募者が激減しているのも、「さもありなん」としか言いようがない。

⑤「はだしのゲン」が教科書から消えても、教員には教材を選択する「教育の自由」が憲法で保障されているが、それを実行するだけの「覇気」が教員に残っているだろうか。教育は危機に陥っていることを国民は自覚するべきだと思うが、最高裁は動かない。

⑥今年の10.23.に向けて、所信をまとめようと思う。

2023.8.1. 「おまえだな、わるものは」

①子供のころ、アニメになった鉄腕アトムが突然現れたランプ(悪者)に向かって発した言葉。振り返れば、昔は悪者は悪者の顔をしていた。善人と悪人は見ればすぐわかる時代であった。

②いつの頃からか、ひとを見た目で判断してはいけないと教えられ、悪人のように見えるけれども良いところもある人。善人のようにふるまっているが実はとんでもない悪人。SNSなどの被害者の話を聞いていると、「安易にひとを信じる」ことの危険さとその環境にさみしさを感じる。人と人の関係は長い付き合いで育むもの。デジタルでは判断できない???

③幼児教育の話の中で、幼児には三原色の、区別の明瞭な遊具から「色彩感覚」を育て、成長するにしたがって中間色を教えていくべきだという。朝鮮の白磁では白だけで何十種類もの表現があるという。「なんでも・・・」という番組の面白さはそこにある。
別の話。地球儀で国ごとに色分けしていることは「国境」や「人種」「政治」などを連想させるという意見があった。砂漠や山岳を色で表現しているほうが、「教育上」?良い、という意見があった。

④アトムに戻るが、AIが善人と悪人を判断できるようになるのだろうか。ネットに出てくる情報を「鵜呑み」にする習慣が身についてしまっているが、だからと言って全部を疑ってかかっては現代では生きていけない。

2023.8.1. 「誤解を招く」

①政治家の弁明会見で「誤解を招くような発言・・・」という表現が通例になってきている。誤解を招いたのは誰が悪いのか。誤解したのは聞いた方で、発言したほうの真意は間違っていない。悪意を持って受け取るから、誤解を招くのだ。そんな気がしてならない。

②政治家は言葉が勝負。真意を理解してもらえるような言葉を選ぶことは政治家の責任。それができないなら、政治家の資質はない。

③SNSに載せた写真が炎上しても、「軽率であった」と弁明する。確かに軽率であったと思うが、本人は「載せたこと」が軽率であったと反省しているようで、身内だけにしておけば良かった。「今度から気を付けよう」程度の反省。御迷惑をおかけして謝っているのは、所属政党のえらいさん。それから地元の支持者たち。国民一般に対しては「ごめんね」程度。何が悪かったのかは、知ってか知らずか、触れようともしない。ま、悪いと思っていないのだろう。

④この欄は、この様な愚痴を書くことが目的ではないが、豊かに物事を考えようとしても、あまりにも障害が多い。この齢にもなって、恥ずかしい。反省しきり。

 

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