そのうちに 2024.7.~

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

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目次(日付順) 目次(テーマ別・順次作成中)

 

2024.7.26. もうやめて

①岸田さんが「認知症対策の一環として」、老人による学童などへの「読み聞かせ」の事業を立ち上げるという。「もうやめて」と叫びたくなった。これ以上教育現場に過重労働を強いるのか。

②学校側としては、施設との打ち合わせ、日程の調整・企画、生徒指導(事前・事後)、保護者への通知・参加?、時間割の変更、などなど。岸田さんは現地を視察したのであろうが、視察するにあたっての学校側・官僚の準備は半年くらい前から始まっている。CTを使った研究授業は数週間の準備の下たった1時間の「晴れ舞台」。

③そのような事業を恒常的に行うには、まず、予算。会場設営や老人の送迎。その人員は何人必要か。送迎のタクシー代など、学校予算には予定されていない。次に、教職員の誰が担当するか。担当者の日常勤務は誰もが代替えできるものではない。

④私の経験から、これらはすべて「現場の努力で」ということになる。「低賃金・使い放題」なのである。予算と教員の補充が必要だが、予算措置はないだろうし、あっても雀のなみだ。教員は定員すら確保できていない学校もある。

⑤岸田さんは眼前の問題に正面から取り組まないで、対処療法を打ち上げて、新しい矛盾を作っている。「◎◎眼鏡」が流行ったが、「乱視」も入ったようだ。側近のせいにしてはいけない。

2024.7.24. 薬の宅配

①AMAZON が薬の宅配に乗り出すというニュースが流れた。ほとんど宅配を使うことのない私が言うのもおかしいが、社会の流れの方向性に疑問を持つので、ひとこと。

②まず、料金面。AMAZON がどこから利益を上げるのかわからないが、安定供給?で製薬会社の出荷価格が下がるか、システムの使用料からなのか。それは薬局の収入減につながる。配送料金の負担は利用者。小口の宅配がずいぶん普及してきているので抵抗は少ないだろうが、体の障害で薬局へ行けない人たちには朗報だろうが、その費用は利用者の負担である。

③次に雇用面。最近の労働力不足の原因は、人口の減少もさることながら、「手間ひまのかかる」宅配を対策もなしに広げていっているのではないか。可処分所得の多い家庭は便利さを得られるが、利用できない社会的弱者はその影響を直接受ける。宅配に要する「労働力」の無駄遣いではないか。

④さらに将来的に、経済が縮小方向に動いた時、消費者が真っ先に節約を考えるのは「宅配」ではないだろうか。宅配業界が縮小した時、現在の配送・販売のシステムはすぐには構築できない。同じことは「キャッシュレス」導入にかかる手数料にも言える。手数料の2~4%を払えない小規模自営業も多いが、社会がどちらに向かうか、まだまだ、なんとも言えない。

注意 : 上述の文章が思いを伝えきれていないので、後日、全面改訂かな?・・・すみません

2024.7.19. 国立公園に

①ネットニュースを見ていたら、インバウンドを増やすために国立公園に高級リゾートを誘致するという。どこまでの成案か分からないが、「閣議決定」などされたら堪ったものではない。このところ、決定の最後の段階まで秘密にしておいて、公聴会などを形式的に行って決定する状況が増えているように思うのは私だけだろうか。

②政治の世界に「病の時に重要な決定をしてはいけない」という言葉がある。病で気弱になっている時、任期や周辺の政治的環境に押されて決定に踏み切るのは危険であるという戒めである。辺野古への基地移転が前知事の退職間際の決定だったように記憶している。記憶違いであったら、教えて下さい。岸田さんも、任期がままならない状況で「果たすべき仕事を」などと言いながら、「決定を急ぐ」というように見えて仕方ない。

③誰の発想なのか知らないが、私の言う「学生レポート」のような企画力しかない官僚の発想としか思えない。普通は政治家がチエックして叱責するような案件である。「学生レポート」は上司をさえ通過すれば、後の責任は無いことが前提。それをそのまま認めるような政治家の力量が下がっているのだから官僚は自覚しなければいけない。誰かがチェックしてくれるだろうという「あまえ」が許されない状況なのだ。

④私の大好きな上高地は、1960年代からマイカー規制を行い現在は観光バスすら規制している。そのため奇跡的な環境保全が保たれている。尾瀬もそうだ。対極が富士山であり。京都である。

⑤エピソード : 立ち入り禁止に入ろうとした外国人を私が制するということがあった。その状況をホテルの支配人に話したところ、「禁止の看板を立てる訳にもいかず・・・」「何もかも禁止するわけにもいかず・・・」ということで、「河童がいるから注意」くらいを検討中です、と頭を抱えていた。こういう人たちの努力が上高地を守ってきたのだ。大切にしなければならない。

2024.7.19. 眼からうろこ

①昨日、私の関わる「東京「君が代」裁判」の法廷が開かれ、「信仰の自由」がテーマになった際、私の懸案であった疑問について眼からうろこが落ちるような衝撃的な発言があった。かねてから「信仰の自由」を考えるに際してどのようなスタンスで臨めば良いのか不安であったが、これからの思考の土台ができた感があった。

「自らに誠実に生きること」である。人は社会生活をする中で、思い通りにならないことは多い。必ずしも人と人が同じ考えを共有するものでもなく、ましてや国と国との風習の違いは、多くの民族が行き交う現代においては衝突は免れない。そのような世界で妥協する・譲りあうところは話し合いで解決するとして、個人の「内心の自由」は認め合おうという思想が生まれた。

③宗教をいろいろ聞いて回ると、ほとんど共通しているのは「弱者」の苦しみを和らげる目的がある。思い通りにならず、迫害を受け、誰かに訴えることもできない。そのような境遇で「生きる希望」を支え続けてきたものが「宗教」のように思えてならない。

④遠藤周作の「沈黙」という小説は、神に救いを求めるキリスト教徒が描かれるが、神は応えない。しかし、信徒たちは自らの信仰を誠実に守り続ける。自身の心の底にある思いに、誠実に向き合うことの大切さ、その実践に勇気を与え支えてくれるのが「神」の「存在」なのではないのだろうか。

⑤裁判に立った原告は、生徒たちの前で自らに誠実であろうとした。最高裁が言うように、儀礼的な所作だから、(内心への)間接的な制約だからと言って、それに従うことは「教師として」許されないと判断した。

⑥私自身、学生時代に戦争を食い止められなかった大人たちを批判的に見ていた時期もあったが、自身がその場に立った時どうふるまえるか。それが試練だと思っていて、その意味もあって教職を選んだが、まさか生きているうちに直面するとは思っていなかった。

⑦図らずも、同じ思いの人たちと協力することが出来て、その意味では幸せである。あとは、裁判官が聞き届ける能力と勇気があることを祈るのみである。(少し感情的になって、失礼)

2024.7.17. 優生保護法

①戦後の混乱期とはいえ、この様な法律が、国会という「良識の府」で決議されたということは、日本人として哀しい。戦争直後といえば、人の命がもっとも尊重されなければならない、そのような時代だったとも思う。

②岸田さんが原告団に謝っている映像が流れたが、国会の総理という役職として謝っているのであって、岸田さん自身は当時、まだ子供だったろうと推測する。ニュースに触れながら、「時効」ということを考えた。「政治」という立場で決定したことの責任に時効は無い。だからこそ岸田さんが国として謝っているのではないか?

③今回のケースを考えると、事件?が起こってから70年以上経過している。時効という概念が無いから訴訟が成り立つ。ならば、「除斥期間」などもあるはずもない。しかしこの「除斥期間」が争われて何十年も経っていることになる。地裁も高裁も「除斥期間」を認めた。政府は判決を盾に裁判の継続を辞めなかった。その直接の責任は現政権にも少なからずあるのではないか。その責任を岸田さんは自覚しているのだろうか。

④なぜそのようなことを考えるかというと、「奇しくも」同じ日に第五福竜丸の時期に同じ水域で漁をしていた漁船についての裁判が放送されていた。これも「除斥期間」が問題とされている。最近では広島原爆の「黒い雨」訴訟もある。国は、責任逃れに終始していて資料も開示しない。これは「新しい犯罪」なのではないか。

⑤あらためて言いたい。政治責任に時効は無い。

2024.7.16. デジカメ修行

①ひとつ、気づいたことがある。フィルムは枚数が限られていて、無駄遣いはできない。しかし、デジタルであれば枚数制限がなく、費用もかからない。そんなことは百も承知のはずだが、人間の性(さが)は弱いものだということをしみじみ感じた。

②たとえば、歩いていて気になるものがあったとして、今までは、構図を考えて「あとで必要になる」かどうか判断してシャッターを切る。しかし、デジタルのゆえに、とりあえず、パチパチ撮ってしまう。説明的な写真が増えることは自然な結果になる。気持ちが散漫になる。

③次に、山岳の写真を撮っていると雲の形が気になる。光の具合も刻々と変化する。ベストタイミングでシャッターを切るのだが、これが難しい。フィルムでも、ついつい何枚も撮ってしまう。20枚ぐらいシャッターを切ったこともある。19枚はボツ?。しかし、デジタルなら気楽なので、バチバチ撮って、かえってチャンスを逃す場合が生じる。

④いずれの場合も人間の方の問題で、「注意すればよい」ことなのだが、どっこい、ひとの気持ちはそんなに簡単にコントロールできない。

⑤今まで以上に状況を見定めることが必要になる。修行です。

2024.7.15. 海の日

①テレビのクイズコーナーで「海の日」を7月15日に決めた理由を放送していた。なんと明治天皇が横浜?に帰港した日で、昭和16年?に制定した記念日の「復活」だという。国民の祝日は、戦前、天皇家の「祭日」だったものが多く、戦後そのまま継続されることがはばかられた記念日が多い。そのため「祝祭日」という表現を避けて、単に「祝日」と呼ぶようにしている。

②「建国記念の日」も神話に由来するもので「建国記念日」に「の」を入れることで、やっと国会を通過した経緯がある。私もボヤっとしていて、海の日や山の日が、6月・7月に国民の休日が無いことぐらいしか考えていなかった。隠れたところでこそこそと実態を変える手法は自民党のお家芸だが、山の日は何が理由だったのだろう。

③私が関わっている「東京「日の丸」裁判」も、記念日ではないが、「習慣化」「実態化?」の目的がある。国旗国歌法案も国会を通すときは形だけの制定であることをさんざん答弁しながら、ほとぼりが収まりかけると、学校やスポーツイベントにかこつけて定着しようとしている。

④それにしても分からないのは、天皇家に由来する祝日の日取りは固定しているのに、海の日・山の日は第2月曜日としている点。ほかの不祥事で、気が回らなかったのかと?余計なことを考える。その時期、何があったのかと?

追記 : 調べてみると
1月1日 元日・四方拝
1月第二月曜日 成人の日・小正月鏡開き
2月11日 建国記念の日・紀元節
2月23日 天皇誕生日
3月 春分の日
4月29日 昭和の日・みどりの日・昭和天皇誕生日
5月3日 憲法記念日
5月4日 みどりの日
5月5日 こどもの日・端午の節句
7月第三月曜日 海の日・2020東京オリンピックにちなむ・上述
8月11日 山の日・2020東京オリンピックにちなむ
9月第三月曜日 敬老の日
9月 秋分の日・秋季皇霊祭
10月 第二月曜日 スポーツの日・体育の日・1964東京オリンピック開会式
11月3日 文化の日・明治節
11月23日 勤労感謝の日・新嘗祭

2024.7.14. 自動補正

①先日の都知事選で新聞社がある候補の写真に自動補正をかけて使用したところ、あまりにもひどいということで、あわてて差し替えたということがあった、そうだ。自動補正をかけると、輪郭線が強調されたり、色彩が原色寄りに修正される。一般的には「映える」写真になるのだが・・・。

②昨年4月から、フイルムカメラからデジタルに移行したが、どうもしっくりといかない。原因を考えていたが、どうもこの「自動補正」が影響しているのではないかと思うようになった。デジタルカメラであるから、レンズから入ってきた情報を、その「光量」や「コントラスト」などを調整して画面を作り、記憶していると思う。フィルムカメラと違って、絞りやシャッター速度を変化させても、ある程度の「補正」は自然と思う。

③もちろん、入射したデータをそのまま記録することもできるが、その際は「現像」という操作が必要で、自身のイメージに合った映像に「補正」できる。フィルムからもプリントの段階である程度「修正」できるので、大きな違いはないように思われる。違いは、撮影者の意思がどこでかかわるかである。

④一方、デジタルの良さ?は初心者でも、難しい環境でも、「それなりに」きれいに写せることである。薄暗いとき、逆光の時、被写体が動いている時などなど、フィルムカメラでは撮影者の力量が試されるが、最近のカメラでは相当緩和された。「手振れ」なども少なくなった。しかし、「一太郎の自動変換」や「生成AI]などで指摘したように、作品が「単調化」する不安もあり、新しい表現が阻害される不安がのこる。

2024.7.13. 富士登山

①富士登山が問題になっている。富士吉田口から標高差1400m。例えば高尾山なら駅からロープウェイを使わず昇って、標高差400m。標高差だけ考えても3往復分。登山道の整備や天候の急変、緊急事態の対応体制を考えても、ぞろぞろ登る山ではない。一般的には1000m近い高低差は、ある程度の体力が必要。それも登るだけで。耐えられる人は少ない。

②登山の基本の「防風・防寒・防水」の3項目を考えても、風速15m/s・5℃・横殴りの雨。対応する装備が無ければ命に係わる。

③ほとんどの人は危ない思いに会いながらも、なんとか下山できる。その体験を「なんとかなるよ」という言葉で喧伝する。これは富士山に限ったことではなく、北アルプスでも登山道の荒れ方をアドバイスしている最中に横から「大したことないよ」という人がいる。何の責任も負えないのに。

④確かに山頂からの日の出は圧巻で、あたりまえだが、日本中の山が「眼下」に見える景色は他では味わえない。しかし、一歩間違えば「滑落」「落石」「低体温省」真夏でも「疲労凍死」の可能性がある。そんな危険な山であることを認識しなければいけない。

⑤私も若い頃は無理な登山をしたこともある。しかし装備は万全を期した。「なにが起こっても、自分の責任で、下山できる」。そういう覚悟を持って初めて「登山の自由」がある。救助隊も命の危険があり、家族もいる。その人たちに命の危険を押し付けてはいけない。

追記 : ストックを両手に登る人が増えているが、転んだり転倒した時、手をつく・つかまることができない。そもそもバランスが心配な人は登る資格がない。登山はそんな厳しい世界なのだが、

2024.7.12. 公序良俗

①なつかしい言葉ですね。何年ぶりに聞いたのでしょう。「道徳」の教科書に真っ先に取り上げられそうな言葉です。最高裁が統一教会の「献金・念書」裁判の判決に使った言葉。正確には「公正なる秩序・良好なる風俗」の略。

②信仰の自由、信者の献金、財産権、など、「法律には反していない」「手続きは守っている」として、地裁・高裁を切り抜けてきた。しかし、最高裁で「おかしくはありませんか」という意味で使われた。痴呆症の可能性のある老人から、一億円余りの献金を受け、家族が取り消しを求めた裁判。それを見越して、念書や献金時のビデオまで撮っている。

③どこかで聞いたような文脈だと思ったら、裏金作りでした。パーティーを開いて、会費を集め、政治資金として「無税」、どういう使い方をしたかも明らかにしない。まさに、公序良俗に反している。検察は「証拠」「違反性」が無ければ告訴できない。

④そのような状況で出された、最高裁判決。

公序良俗という言葉は「だれもが正しい」というときに使われる。戦前の政府はこの言葉を使って自己の主張を正当化していた。だから、裁判の判決に使われるべき言葉ではないと思うが、今回の判決は、まさにタイムリーヒット。いや、タイムリーホームラン。

⑥「だれもが正しい」という内容は「憲法」の思想につながる。安易に使うととんでもない結果をもたらす危険性があるが、法の隙間を潜ってきた案件には勇気をもって使わなければならばい。「だれもが正しい」という内容は時代によって変化する。同性婚や夫婦別姓の問題でも最近の最高裁は頑張っているように見える。われわれはその勇気を歓迎すると同時に、行き過ぎを監視しなければならない。

追記 : 同義語?「お天道様が見ている」(24.6.29.)

2024.7.10. 都知事選②

①選挙ポスターの掲示板騒動で、わからないことが多かったが、私なりに想像してみた。掲示板は48人分で候補者は56人。選挙管理委員会は張り切れない8人についてはクリアーファイルで対応したと言われている。しかし、寄付による「有料化」ポスターが左右と下部に集中的に貼られていた。理由は?
なお、この騒ぎを分析するとき、①立候補者②(有料スペースの)購入者③有権者、の三者に分けて考えるべきだと思う。

②まず、1党から24名の立候補者を出した政党の責任。1人の知事を選ぶ選挙だけに、候補者を絞り込まなかった責任は大きい。まして、あとで述べるように、混乱を計算し尽くした24という数だからである。

③選挙管理委員会はポスターを貼る場所を抽選で決めたと聞く。抽選会に10数名の候補者が集まり中央(3行8列)の位置を決めたらしい。残りのスペースは?よくわからない。掲示板の残り24か所は自由コーナー?だったのか、(有料化)されたポスターが貼られた。多数の候補者を出した政党は、24か所を独占できた。
ここまでの数を計算したうえで、候補者数を決めたのではないかと推測する。

④この政党以外に売名行為とも思える候補者がいたが、これを取り締まるのは難しいだろう。

⑤つぎに、(有料スペースの)購入者がいたことに驚いた。民主主義を支える選挙だから、まさかいないだろうと思っていたが、残念。ある購入者は奥さんにバレて、離婚も辞さない剣幕をうけて、全部剝がしに上京したとか。奥さん、あっぱれ。日本人の民主主義に対する民度の低さを感じた。

⑥最後に有権者。この程度の事で惑わされないように、これからも気を付けていきたい。

追記 : 法規制が必要かどうかが問題になっているが、政治資金規正法の体たらくを考えると、期待したくても出来ない。

2024.7.8. 都知事選

①当初、小池さんの対抗馬が出なければ、70:30くらいで圧勝するだろうと思っていた。蓮舫さんが出てきて、50:50くらいで接戦になるのではと見ていた。

②そこに石丸さんが出てきて、どの程度票を集められるか興味深く見ていたが、意外や意外、少し分析してみたいと思う。

③石丸さんの票が伸びて蓮舫さんと反小池票を二分してくれれば、40:30:30のように、小池さんは40#くらいでも勝てる。小池さんにとってはありがたいこと。とすると、石丸さんの票が伸びた理由はどこにあるのか。それを防がなかったのが蓮舫さんの大失敗。

④まず思うのは、蓮舫さんは裏金問題で断然有利なはずだったが、都民は反自民ではなく「反政治家」と見ていて、穏やかに正論を訴える石丸さんに新鮮さを感じたのではないだろうか。

⑤蓮舫さんは自民党を敵視して、いままでどおりの絶叫的な演説を繰り返した。この時点で小池さんと蓮舫さんは「同一視」され、激しい言葉は説得力を失い、騒音にすぎないものになった。一方、SNSから発せられた石丸さんの訴えは、「文字情報」であるがゆえに、若者に浸透していったのではないだろうか。

⑥石丸さんの短い単純な訴えは、まさに「正論」であるがゆえに広がりやすい。具体的な政策がないにも関わらず、単純な文言ゆえに受け入れられたのではないか。

⑦以上、私の根拠なき妄想です。
それにしても「AIゆりこ」が問題にならないのが不思議。AIだから声も動画も自由に操作できるので、原稿を誰が書いていても不思議ではない。それが選挙の期間中まかり通っていたのだから・・・。本人が了承のうえのことだから問題は無いが・・・。

2024.7.4. 優生保護法

①最高裁が違憲判決をした。戦後13(16だったかな?)回目だという。岸田総理が、「真摯に反省して・・・」と記者会見で声明を行った。教師だったころ、こういう時に生徒に言うだろうお説教の言葉を思い出して、思わず笑ってしまった。

②「間違いを指摘されて、すなおに謝ることはたいせつだ。それは評価する。」「しかし、こんなことが、言われなければわからないようではいけない。」「自分で気づくことが大切だ。それが大人に、ひいては社会人になるということだ。」

③戦後すぐに制定された法律である。70年も経過している。だれが考えてもおかしい。それをさんざん理屈をこねてこんなにも長い時間引き延ばした責任を追及しないのはおかしい。裁判所も地裁段階で違憲判決をだすべきである。裁判所は「違憲判決」を出す権利があるが、「出す義務」もあることを自覚して欲しい。法律が誤っていることを指摘して、従う必要がないことを指摘できるのは裁判所以外にはない。その力を行使できなかった裁判官は、おおいに反省すべきである。

④教師をやっていると、生徒に対する「優位性」に慣れてしまって、自省することを怠り、謝ることが出来なくなる。

⑤西欧が必ずしも立派とは思わないが、たとえば、1960年代の黒人差別を糺そうとする姿勢には感心する。もちろん偏見がそんなに簡単に修正されるわけわけもなく、いまなお差別を感ずるところは多いし反動勢力もあからさまに感じられることもしばしばだが、なにが正義かを明らかにしようとする方向性は感じられる。

⑥同じことが、水俣病など政府の「かたくなな」態度で苦しんでいる人々は沢山いる。裁判官の勇気ある姿勢が望まれる。そのために裁判官を志したのであろうから。
国民も、あきらめないで辛抱強く戦わねばならない。それが民主主義だから。

2024.7.3. 名寄せ

①「名簿屋」という組織があって、いろいろな条件に合う人の名簿をつくるという。私が大学生の頃、高校のクラス名簿(昔はあった)が5000円で売れるという話があった。一番高いのは短大の卒業生名簿だという。就職・結婚・出産・子育てと物入りな将来が予測できるからだという。親の年収などの要素もある。

②何種類かの断片的な個人情報をつなぎ合わせて、詳細な「名簿」が作られていくという。同姓同名や生年月日が同じなど、不確定要素もあるが、徐々に正確なものが作られていくのだろう。もし、マイナンバーを軸に名寄せされたら、あっという間に完璧な名寄せが可能になる。

③個人情報がまったくの個人の情報だけだとしても、住所を軸に名寄せすれば家族構成は簡単に推測できる。年齢がわかれば進学・就職などのリクルートには有力な基本データになる。詐欺にかかった情報があれば、次のターゲットになる、

④幸いマイナンバーを軸にした名寄せは指摘されていないが、コンピュータの発達で国民全体の名寄せは可能な時代になった。世間では情報の流出が話題になっているが、情報が繋ぎ合わされる心配をしなければならなくなったのではないか。

2024.7.2. ことばあそび

①「うけたまわる」はおくりがなの間違いがよくある言葉だが、この欄では「おもんばかる」を話題(2024.1.24.)にした。そんな話を酒の肴に飲んでいると、ほかには?ということになり・・・いろいろ出てきました。あえて「漢字表記」はしませんので、読んでみてください。

②いきどおる、いつくしむ、うけたまわる、おもんばかる、かんがみる、こころよい、たてまつる、はずかしめる、よみがえる、・・・

③全部、すらすらかけた人は・・・素晴らしい。

④ほかのテーマで話題になったのは・・・鳥取県(取鳥県)・救急車(急救車)など「どっちが先?」と悩み始めるもの

⑤「点々のあるとなしとは大違い、「はけ」に毛があり、「はげ」に毛はなし。」。
「「つめ」のあるとなしとは大違い。「瓜(うり)」につめ在り「爪(つめ)」につめ無し。」。

⑥ほかにもいろいろあったように思うが、悪酔いしそうなので・・・。

 

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