そのうちに 2024.9.

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

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目次(日付順) 目次(テーマ別・順次作成中)

 

2024.9.28. 総裁選のスピーチ

①自民党の総裁選挙のスピーチを聞いた。勝負あった、と思った。聞いているのは(玉石混合ではあるが)国会議員である。大半は投票先を決めているだろうが、決めかねている議員もそれなりにいただろう。アントニーの演説とまではいかないが、勝負を決めた演説であった。

②些末なことだが、石破さんは練りに練った内容で5分間を使った。時計を見ていると、ほぼ5分だった。しかし、高市さんは感情的な部分もあり時間オーバーでスピーチを打ち切らざるを得ない状況であった。総裁・失格。ネットでニュースを見ていると、石破さんのスピーチを文字起こしして分析している報道機関があった。なるほど。

③石破さんは能登の災害から始めて、地方の置かれた状況に触れ、立候補声明をした鳥取での現状にいかに取り組むかを訴えた。「守る」というキーワードを繰り返し印象付けた。演説の基本に沿っている。「ルールを守る」というさりげない言葉を入れるほど、練りに練った内容だった。

④高市さんは歴代首相の側近を務めたことを前面に出したが、「何を学んだか」「どう生かしていくか」が欠けていて・・・。スピーチの始まりに、「女性として決戦投票に臨む」ことを強調したが、勝利の前に触れることではない。アメリカのハリス氏は副大統領指名を受けて「女性として初だが、最後ではない」と言って女性の共感を得た。高市さんも、ここで勝利することによって「女性議員の勇気」になること「日本のジェンダー意識」を世界に訴えるなど、スケールの大きさを示すことが出来た。

⑤石破さんの「怖い顔」に対して、高市さんは笑顔を作ることで親しみやすさを表現しているが、そういう「場」ではない。次の数年間日本のかじ取りをし、眼前の国会議員とともに働くことがかかっている「5分間」という時間。石破さんが今までの対人関係の中での「非礼?」を詫びて、真意を伝える努力をしたことと対照的。

⑥何よりも、石破さんの「あとに」スピーチする絶好のチャンスを有効に活用できなかったのは、まだまだ、の感がぬぐえない。ブルータスのあとのアントニーの故事?を理解していなかった。

⑦きりがないが、石破さんと野田さんの討論が楽しみ。舞台が出来た、開幕が楽しみ。

2024.9.27. 「大空港」

①先日の新幹線で車両の連結装置が外れた事故で、車両制作時の「削りくず」が原因ではないか、ということが挙げられている。むかし、「大空港」というタイトルだったと思うが、航空事故の原因を扱った映画で印象に残っている事案と関連するので紹介しておく。

②航空事故で数百人の乗客が亡くなった。双発の旅客機が離陸直後に墜落した。片方のエンジンに鳥が吸い込まれたバードストライクであった。しかし「反対側のエンジンで退避措置がとれるはずだ」ということで、パイロットの責任が問われた。現場検証で、そのエンジンが止まっていたことが判明した。なぜ「止めたのか」。

③パイロットの親友が、友人の名誉を守るために事故原因の究明に当たった。しかし、原因はわからない。現場の再現を試みる。乗客の体重に合わせた砂袋を積み、パイロット2人と乗客乗務員1人で行うことになった・・・。ところが、離陸直後にバードストライクを模して、片方のエンジンを切った。激しい衝撃ののち、突然、反対側のエンジンも止まった。事故の再現。最初に止めたエンジンを再稼動して事無きを得た。

④原因は、離陸寸前に乗務員がパイロットのために持ってきたコーヒー。衝撃でコーヒーカップが倒れて、電気回線がショートしたため。

⑤コンピュータのプログラミングに携わっていた経験から、どんなに注意深く点検しても「プログラムミス」は避けられない。安全性を強調したら、誤りである。原子炉や活断層の論議においても、科学者である以上、100%の安全(絶対)は保障できない。実行は「政治的判断」しかない。私はそのことに反対はしない。世の中は動かさなければならないから。

⑥しかし、AIの時代になり、仕組みが複雑になり、影響が拡大する現代において、「事故に対する準備」をおろそかにしてはならない。最も心配なのはサイバー攻撃。攻撃の影響そのものではなく、周辺のプログラミングエラーを誘導して暴走すること。すべてのコンピュータシステムに暴走の可能性がある。ミサイルのボタンが「オン」になる可能性もある。

⑦コーヒーがこぼれないようにするしかない。

2024.9.25. 総裁選

①日本が「危機」に陥っている。

②まず、9人が立候補したため、票の分散が起こり、意見が乱立して収拾がつかなくなっている。

③決選投票での判定材料に、個人的感情や、無くなったはずの派閥の権力争いや、組閣を意識した目先の利益などが錯綜している。

④さらに、党議拘束に馴らされた「判断できない」議員たちが右往左往している。

⑤その中で、憲法・外交・安全保障などの、国の骨幹を決める問題が表面に出てきた。下手をすると・・・。面白がっている時ではない。

2024.9.25. 決断

①兵庫県の知事さんが決断できなくて困っているそうだ。本当にそうだとすれば、「知事としての資格」に欠けていたとしか言いようがない。未練たらたらは「見苦しい」。厳しい言い方になったが、そういう世界(知事・政治家)に踏み込んだのだからしかたない。

②私は、「学生レポート的」という言葉を使う。課題に対して「及第点」をとれれば十分なのが学生のレポート。満点をとる必要が無く、教授の承認を得れば単位が取れる。そのような環境で、「ある程度」優秀な学生はほぼ満点が取れる。自分の力を出し切った経験がなかったのではないか。相手の反応を推測出来て、その対策まで準備するのが政治家の仕事。頭で正しいと考えたことだけで満足している「賢い」人にありがちなケース。

③話が横道にそれたが、人は悩んでいる時どのような状況に陥るか。教師として悩みの相談を受けることも多い。こうするべきだ、こうしたほうが良いと思っていれば、人はそのように行動する。相談には来ない。しかし、50-50であれば、「どうすれば良いか」を悩むのは当然。大体の人は30-70くらいの比率でも「お悩み相談」に来る。背中を押して欲しいのだ。30をあきらめる決心がしたい。そんな時、間違って30の方をプッシュすると怒って帰っていく。結果、その人の信頼を失う。50-50ではもとから相談に来ない。どちらを勧められてももう一方に未練が残ることがわかっているからだ。

④知事さんは、自分の構想に絶大なる自信を持っていたのであろう。それを否定されたのだから・・・。学生レポートなら「不合格」、単位が取れない。しかし、ここ、そこに至っては1-99くらいの比率で現実が迫ってきている。だれにも相談できないし、アドバイスをもらっても「受け入れる気はない」。

⑤私の経験から、大切な判断ほど「早い決断」が必要。大切であればあるほど、残りの部分に未練が残る。考えて決まるものではない。早い決断で、その後の対策を考えた方が、結果は良いと思う。あきらめた可能性も幾分は叶えることが出来ると思う。あきらめきれない状況から「未練」育ち、「どちらも失う」ことになる。

⑥そんなことに、報道陣が振り回されているほうが、「もったいない」。ほおっておけばよい。兵庫県民が判断するだろう。

2024.9.24. 防災対応

①石川の豪雨災害について、折しも総裁選挙中の自民党の9氏が、それぞれの考え方を披歴していた。教員であった私の採点では誰一人として合格点は得られない。そこに現代の日本が内包する政治の問題点があると思われるので・・・。

②どの候補の発言も、「気の利いた高校生なら思いつく」程度の内容で、本当に政治に携わる自負があれば、日頃考えている内容を発言すればいいので、「何も考えていなかった」ことの証明のようでもある。

③曰く、「国土強靭化」「インフラの整備」「首都機能の分散」「迅速・早急・最優先」・・・挙句の果ては「地震保険の強制加入」などの発言があった。「地震保険」というなら、我々は保険料として税金を(強制的に)払っているし、保険会社は国である、保証金の支払いは国による復興だろう。そんな思いには一顧だにせず「強制加入」を打ち出し、民間に丸投げする姿勢は「さすがこの人」と頷いてしまった。

④「国土・国民を守る」というのは防衛予算をとるための言葉であって、本当に「国土を強靭化して」「国民の命を守る」気持ちがあるなら、第一にやらなければならないことがあるし、それを日夜考えるのが「政治」ではないだろうか。

⑤石破さんが公約の一つとしている「防災省」はどの程度考えているかは不明だが、自衛隊を防災省に改名すれば良いだけではないか。そうすれば憲法改正など不要になる。世界平和にも貢献できる。戦禍に荒れた国の復興に防災部隊を派遣すれば、世界中が喜ぶ。もし、日本が攻められたときはある意味、最大の防災だから中心となって対応すればよい。

⑥私の自論「サンダーバード」(2022.1.18.)も、「もしあったら」と思えて仕方ない。

2024.9.21. 郵趣について

①昨日ポーランド切手の収集について書いた後、日本ではなじみのない「郵趣」について触れてみたくなった。子供の「切手集め」という感覚が日本では一般的で、大人になって「切手収集」というと、話が進まないことが多い。

②ある人曰く、「ヨーロッパでは家族の交際が主流で、そこで話題になるのが諸外国の切手なのだ」という。大人もこどもも異国の切手を囲んで話に花が咲く、という。集め方にもいろいろあって、①自国の切手②世界中の切手③テーマに沿った切手、などがある。①の自国の切手はともかく、世界中で今も発行されている切手は、事実上「完収」は難しい。③は、例えば「鳥」を描いた切手など興味関心に沿って集める方法で、「トピカル部門」と呼ばれている。飛行機とか国連とか環境など、その人の個性が発揮されて昨今、盛んになってきている。

③その中で、「郵便史」を追求することもある。私が専門としているポーランドなど、建国以来、周囲の列強に囲まれて安定した国境線が定まったのは最近のこと。ウクライナの現状を考えれば、現代も侵略の脅威が絶えない。侵略した土地に郵便局を設置し、郵便事業を実施することが「主権の存在」をアピールすることになり、戦後の国境線の画定に際して強力な証拠となることから、ヨーロッパでは人気のあるテーマである。

④余談だが、ポーランドがナチスに占領されたとき、「船舶上の郵便局は主権がポーランドにある」ことから「亡命政府」として切手を発行し、郵便の送達業務を続けた例がある。野戦局や捕虜収容所などもある。宇宙ステーションから、月からの郵便なども話題になる。日本でも戦時中の海外局のみならず、南極基地内郵便局や船内郵便局、戦時中の板東収容所などの例がある。

⑤私の専門は、第1次大戦後のシレジア地方である。国境線を画定するために住民投票を行うことになったのだが、その準備期間に通用する切手が発行された。3対7くらいの面積比でポーランド・ドイツに帰属したその経過が如実に伝わってくる。ちなみに同時期に住民投票を行ったマリエンヴェルダーの調停に当たった国のひとつが日本で、切手に日の丸が描かれていることで有名である。

⑥話が尽きないところが切手趣味の魅力で、一生楽しめている。

2024.9.20. 生きていること

①ミッドライフ・クライシスというテレビ番組を、聞くとはなしに聞いていた。40代50代の人たちが「自分の生きている意味」について「思い悩んでいる」そうだ。定年退職後に目的を失って、「鬱」になる人が多いとも聞いていたし、「なにか趣味を」とか、「稽古事」などの集まりに誘われることもある。

②高校時代、医者から「勉強するな」「運動するな」「思い悩むな」といわれながら3年間を過ごした。そのおかげで、健康を取り戻した時「思い悩む」ということが無い生活が身についていて、以降、ストレスを感じたことがない。しかしそれは「順風満帆」ということではない。専攻の数学は孤独な世界だし、登山も単独行が基本だった。書物の世界も生身の人間相手というわけにはいかない。宗教の世界も・・・、なにか違う。

③「生きること」って何だろう。などと20代の頃に問い詰めていると、「生きていることの価値」に思いついた。変な言い方だが「生きているだけで精いっぱい」もしくは「生きていくことが命がけ」という人から見れば、生きているだけで十分な「価値」がある。それ以上は「おまけ」。・・・生(命)ありて嬉し。

④最近、1818年ごろのポーランド切手を調べている。クラクフの郵便を見ると、ロシア・オーストリア・プロシャの3国を飛び回っている。当時、ポーランドはこの3国に分割統治されていた時期だ。しかしよく考えると、これらの郵便物や切手が、なぜ現代の日本の私の手元にあるのだろうか。当時の人たちの手から手へ渡って今がある。おそらく100年後も、誰かがこの切手を見ているだろう。その過程に私が立ち会っている。それだけで「生きていること」の意味があるのではないか。

⑤このサイトに、思いつくまま、なにやかやと書いているが。どうも数人のファンが出来ているようだ。あと10年くらいは続けるつもりだが、誰かの記憶には残るのだろう。でも、その人もいずれ・・・。手塚治虫の「火の鳥」の世界に入っていく。(病気の時「火の鳥」を読んでいた後遺症)

2024.9.19. 同じ土俵

①野口健氏が、中国での幼児殺傷事件について「毅然とした態度で」と発言したあと、「仕返し論」について問われて「それはダメ。同じレベルに落ちる。」と発言している。「毅然とした態度」は今の政治家の面々を見ていると、「無理かな?」と思えてしまう。しっかりした政治家を選ぶ努力をしなければならない。それができない人に限って「仕返し」を画策するものだと思う。

②日本には「同じ土俵で」という表現があるが、その違いをしっかり確認しておく必要がある。相撲の世界では、武器を持たない裸の状態で、自分よりも大きな相手に対しても、同じルールの下に正々堂々と戦うことを言う。相手が反則をしたからといって、自分がしても良いということではない。

③同時に思うのは、国連の存在である。どの国も「同じ土俵で」議論を戦わせることが、「理念」のはずだと思う。常任理事国の持っている「拒否権」は論外だが、経済的な大国が、「そうでない」国々に影響力を発揮して自国の「わがまま」を押し通そうとしている状況をみていると、「国連もまだまだ」発展途上にある。「大国」「自国が大国だと思っている国」が戦力・経済力を背景に弱小国?に圧力をかけてはいけない。

④「紳士的」という言葉で表現していた時代があった。地位や名誉、財産を得た人は「それなりの態度」が要求されていた。権力を持ったからと言って、それを振りかざしているようでは「紳士的」とは言えない。「紳士的」という言葉は「淑女」という言葉と対比的に使われることから、最近の日本語から消えていった。それにつれて「紳士」も少なくなっているような、大切なものを失った気持ちになる。

⑤イスラム教のことを調べていた時、「目には目を」という言葉が日本では曲解されて悪い意味で使われていることを知ったが、本来は大切な意味を持っていたそうである。詳しい説明を思い出せないので、興味ある方は調べてほしい。中東での争いに「報復」や「仕返し」の連鎖をとらえて、イスラム教徒が肩身の狭い思いをしているのではないか、遠くから心配している。

⑥まとまらないが、人類の歴史そのものが「同じ土俵」に上がれないで、混迷に陥っているように思う。

2024.9.15. 勝負事

①私が子供の頃、ジャイアンツが9連覇した。ともかく強かった。ジャイアンツが何点差で負けていても、観客は帰らなかった。TVは巨人戦を中継していれば十分であった。そんな中でパリーグに西武ライオンズが登場し、破竹の勢いがあった。大鵬は「負けたことがニュース」になった。

②そんな中、ドラフト制度で「より面白い戦い」が期待できるように、戦力の均等を目指した。TVも「公平」に様々な試合を放送した。すそ野は広まったが、いまひとつ面白くない。

③最近の様子を見ていると、むかしに近づいているように思える。大谷翔平の活躍もあるが、藤井聡太、阿部兄妹、大の里などの「スター」が育っている。サッカーやバスケットなどのチームプレーも日本に止まっていないで海外でスターになる傾向にある。

④今年のオリンピックを見ていて、若年層の活躍が目覚ましいものがあったが、同時に「競技の新しさ」も感じた。新しい競技はルールも採点方法も成長段階にあり、まだまだこれから・・・という面がある。未熟という意味ではなく、競技が洗練されていった時の「美しさ」が楽しみになる。(野球は当初「フォアボールは4ではなく10くらいだったと聞く。1964年のオリンピックでは「ウルトラC」が流行語になったが、現在はG・H・Iまであるそうだ)

⑤パラリンピックの「ボッチャ」など、原点に戻った感があって、発展が楽しみである。

⑥ひところ、競争することを嫌う傾向があって、運動会でも順位を強調しない取り組みがあったが、少し考え直す時代になっているのではないか。「成果を称賛する」ような、人類の新しい進化の形が問われる。力ずくで勝負を決める、戦争のような姿勢から脱却することが重要。

2024.9.12. 自民総裁選

①日本の政治を預かっている自由民主党が、次期総裁を選ぶことが出来ない。これほどの大きな組織になれば、立候補する候補者は自然と限られてくる。覇権争いをするにしてもせいぜい2候補、冷やかし候補を入れても3候補。今回の9候補を見ると、失礼ながら「雨後の竹の子」状態。分裂する力もない政党が政権を握っているのが、今の日本。

②竹の子たちは、「竹」に成長するのだろうか。竹は節の数は生涯変わらないというが、みんなそうなのか、数個の節で地面に頭を出した「竹の子もどき」がほとんど?、そうでないことを祈るしかない。

③さて、選挙というものは立候補者の資質や経過はともかく投票が終われば1人が確定する。ところが、今回の選挙は9者9様で好き勝手な「本音」もしくは「人気取り」を公約にしている。どう考えても党としての統一見解がまとまりそうにない。最大公約数は「憲法改正」くらい。党としてのまとまりを示すためには・・・。

④日本の政治が戦後最大の危機に陥っていると思うのは、私だけだろうか。暴走を食い止めるにはどうしたら良いのだろうか。

追記 : どの候補者も独自性を示したくて、他者との相違点・対立点を強調している。だれが選ばれても、「党内をまとめる」ことが求められているのに、賛否は真っ二つわれるばかり。これでいいのであろうか。おおきな「将来の構想」を示して「協調」を求める候補者がいない。普段の「選挙」と異なる面に誰も気づいていない。立憲民主はそれ以前の問題。

2024.9.11. 党議拘束

①自民党の総裁選挙を見ていて思うのだが、「党議拘束」を考え直す時期ではないかと思う。

②例えば健康保険証の廃止に関しても方向性の合意が成り立っていないことがあからさまになった。憲法改正に至っては根拠がてんでんばらばらで、合意された改憲草案がまとめられている気配がない。

③閣議決定で多くの政策が実行されているが、総理の意向が前面に出て「忖度」以上の「遠慮」で推し進められている傾向がある。法案として国会に出すときも、必ずしも自民党の「総意」ではないにもかかわらず自民党票が決定権を持つ。

④そもそも国会議員は国民の投票によって選ばれているのだから、個人の判断で採決に加わるべきで党派に同調するのは投票した国民を裏切る行為だとおもう。表現は悪いが「タレント議員」や「泡沫候補」が比例代表で当選し、党の判断で国会議員票を投じている。

⑤アメリカなど、2大政党制を敷いていながら逆の立場に賛成票を投じる例が多い。国会議員一人ひとりの判断が求められているし、個人判断する「義務」を果たしているように思う。

⑥まだまだ検討する必要があると思うので、今日はここまで。

2024.9.10. 富士山

①富士山が閉山したニュースを聞いていたら、「どんな山」という素朴な質問があった。「登って楽しい山ではないけれど、山好きなら一度は・・・」と答えておいた。

②本州の山を登っていると、遠くに富士山が見える。「日本一高い山」に見える。貫禄が違う。一方、富士山の頂上に立つと、周辺の山々が眼下に望まれる。
当たり前のことのようだが、二番手三番手の山に登ってもそのような「圧倒的な感覚」は無い。そういう意味で「登ってみる価値」は争えない。

③しかし、五合目の森林限界から先は火山岩・火山灰の急坂であり、遮るものはなにも無い。雨宿りも岩陰で風をしのぐこともできない。そのような登山路で、例えば東京近郊の高尾山の3~4倍の高さを一日で上り下りしなければならない。弾丸登山をしたいなら高尾山を3回、1日で往復してみるくらいの体力と経験が必要。それだけの時間を(平地でも)歩き続けた経験のある人は少ないはず。

④さらに、遮るものが無い急斜面は真夏の日差しの中、特に南斜面の富士宮口からの登山は後ろからの直射を浴びる。陽射しだけでも5時間近く同じ状況が続く。その中、温度変化は30度から10度まで急激に変化する。強風が吹けば体感温度はさらに10度は下がる。雨が伴えば、低体温症になってもおかしくない。山の雨は下から吹き付ける。普通の雨具はまったく役に立たない。

⑤富士山は「登山」のための施設が十分でなく、自然遺産の認定を得られず、「文化遺産」として世界遺産に登録されているように、登山の対象としては不合格なのである。そのことを自覚して取り組むべき山なのである。

⑥ついでに言うと、サンダル履きはともかく、5合目での半袖半ズボンは「最適な服装」と思う。気温や風の状況で、素早く装備を整えることが出来れば、だが。それでも日焼けはこわい。山で日焼けに苦しんだ経験のある人は少ないと思う。

⑦以上、自分の失敗に基づくアドヴァイスで、失敗を重ねながら成長していくものなのだが、「命あってのものだね」です。

2024.9.9. 解雇規約?

①「解雇規約」という言葉が正しいか不明ですが、初めて聞いたので・・・。要するに企業が社員を解雇しやすくしては、という。言った本人が「さもありなん」というお二人だったので、この人が総理になったらと思うと、ぞっとする。

②解雇しやすくすれば、雇用者は人材を得やすくなるし、転職希望者はよりよい職場を選びやすくなる。もっともだと思う人はどれくらいいるだろうか。私などは「才能にあふれた人達」はいいな!!とやっかみ半分の気持ちになる。だれもが幸せになるのが政治家の役割・仕事。だったら、今の仕事が合わず苦労している人や給料が低くて生活に困っている「弱い立場の人たち」の事を考えて欲しい。子供が小さいのに親が解雇されたら、大学進学にお金がかかるのに・・・。

③私は「強者の論理」という言葉を使う。私のような「才能の無い庶民」は解雇されると、路頭に迷いかねない。結婚して子供がいたら、「職にしがみつく」ことになる。転職などもってのほか。私が反対している「10.23通達」の殺し文句は「処分」。生活を考えれば反対など出来ない。

④数十年前、小泉さんが「自分に合った職業を選ぶことができる」ようなことを言って、転職しやすい環境(終身雇用から非正規雇用へ)を作った。実際にいろいろな職業を転々とした人たちが現在40・50代になっている。非正規雇用のため身分が安定しないし、若者と職を争えば負けて安い給料に甘んじなければならない。結婚や子育てどころではない。少子化を言うなら「安心して生活できる」環境こそ必要。

⑤親の七光りで、安定した身分・職業が保障されている人に「職業選択の自由」を言われたくない。就職するだけでも大変、選んでいる場合ではない。

2024.9.9. コメ騒動

①昨今のコメ不足、さまざまな問題を含んでいながら、マスコミの「悪く言えば助長する」報道が顕著なので整理しておきたい。

②まず、流通の問題。店頭や倉庫での在庫が最小限になるような「合理化」が進んでいる。コンビニなどでは24時間ごとに在庫を残さないように配送している。だからこそ「おにぎり」の販売ができる。生鮮食品に限らず、回転の悪い商品は「排除」される傾向にある。「ちょっと余分に買っておこう」ではなく「足りなかったらまた買いに来よう」の生活が通常になっている。それなのに・・・。

③コメに関してのニュースを聞いていると、「年間契約」をしている店のコメは供給されている。問屋?から余剰米を安く・その都度購入している商店の品不足が見られる。少しでも安く販売しようと努力すれば・・・なのだが、当然高値になるリスクが伴う。「年間契約」で安定した価格を求めれば、余剰米を高く購入する時もある。どちらを選ぶかは消費者の責任。

④新米の価格が30~40%値上がりしているという。理由を聞くと、「そうだろうな」と思われる理由が返ってくる。それはそれで仕方ないとも思うが、出荷時点で値上げを発表するのは、あまりにも身勝手。このコメ不足のタイミングにどんぴしゃり当たっている。そもそも新米の「出荷価格??」はJAが決めるという。JAといえば全国組織のように思うが、この値上げに至る経過は把握していたはずだし、把握している「義務」があると思う。生産調整や価格調整の責任があるはず。それは生産者のためにも消費者のためにも「責務」ではないのか。

⑤最後に農水省。備蓄を放出すれば流通価格に影響して、混乱が起こるのは確か。そうならないように調整する必要がある。「備蓄」の考えかたも整理しておく必要がある。言われてから取り掛かり、放出までに2週間もかかるのは、何もしていないに等しい。まったく、役人というものは・・・。

⑥ついでに消費者。状況をとらえる努力をして、強く・賢くなることが求められているようです。振り回されないように。

2024.9.2. 憲法改正

①自民党の総裁選挙で憲法改正が話題に上っている。さすが自民党、転んでもただでは起きぬ、なのでしょうか。

②8月21・23日にも書いたが、選挙の話題に何を取り上げても自民党の「内輪」ではマイナス要素。裏金・派閥・献金・・・何を言っても反発が出る。議員票は下がる一方。石破さんも河野さんも最初は威勢の良いことを言っていたが、徐々にトーンが落ちてきた。

③その点「憲法改正」などは誰がやっても同じ結果になるので、表明している人は多いが「通り一遍」の事しか言っていない。たとえ当選しても、憲法審査会に丸投げするのだろうし、総理が口出しする内容ではない。いや、口出ししてはいけない。

④それなのに、やるぞやるぞと雰囲気だけを盛り上げて、「9条をそのままに自衛隊を明記」とか「非常事態条項」だとかを隠れ蓑に、「天皇を元首とする」「軍隊の保持」など考えている。そもそも原案もしくは草案を提示しないで、発表したらごり押しで通過させる、いつものやり方を考えているのだろう。

⑤私の「そのうちに」でも自民党草案のいい加減さを指摘しているが、先が思いやられる。論点の無い総裁選挙のカモフラージュに使われてはしかたない。

⑥そもそも、こんなことをしていては3分の2どころか、過半数も割るだろう。無責任な野党と連立を組んで3分の2をとるようだと、日本もオシマイ。

 

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