最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・
そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・
というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・
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2024.10.31. キャスティングボート
①政治が不安定になっているのか、安定して次の局面に進行しているのか、安定させることが出来るのか、そんなことを考えてみた。自民が過半数を保持できなくなって、キャスティングボートを誰が握るか。
②玉木さんが自民との「取引」の中心にあると思って、さまざまな発言が目立つ。私の見方は「自民に取り込まれる」過程のように思われる。取引で中間点を取って妥協することは、距離を狭めることで、すればするほど、個性を失う。
③一方、野田さんは野党を統合しようとしているが、さらに難しい。しかし、参議院の選挙を目標に反自民の勢力を持続させなければならない。自民が参議院で過半数を割れば、野党が野党でなくなる。
④キャスティングボートは、少数派が結果を左右できることだが、それが多数派に支持されているということではない。取引材料としては有効だが、支持を広げる力を持たないし、支持されているわけでもない。
⑤自党の政策を深めながら、支持を広めていく努力がしばらく必要なのではないか。混乱の中で、理解者を広げることが必要。自民は、一刻も早く裏金問題に決着をつけること。この点に関しては、自覚すら不十分で、問題意識が、ない。石破さん、どうする。
2024.10.31. マジック
①細かい計算や仕組みを知らないが、視点を変えるとこうなる、という意味で書いておきたい。決して玉木さんをどうのこうの言うつもりはない。
②報道によると、103万円の壁を失くすと一般的な他の給与所得者の税金も下がるという。その額、200万円の人が8万円、1000万円の人が22万円という。高所得者に有利だという。でも、200万×5=1000万で8万×5=40万、と較べるとどうか。高額所得者の方が有利になる率が低くなっている。
③提案者の仮定に基づいて話をどんどん進めると、気づいたら「風が吹けば桶屋が・・・」になる好例とも感じられる。そもそも、103万円の壁を失くした時の一般人の減税の根拠がよくわからない。落ち着いてゆっくり検討すべきと思う。
④私が以前から発信しているように、目先の税制をいじくるのではなく、この制度が出来た理由を検討すべきである。つまり、家父長(世帯主)が働いて家族を支え、妻は扶養者控除の対象であり、本来収入が予定されていない。この制度が出来たときの税制がそのような家族制度の考え方に依拠していて、男女が平等に働くという現代の仕組みと乖離していることによる。
⑤自民党を支えている団体の、さまざまな思い込み(家族観)から現代社会の「現代化」が遅れている。マイナカードの発想(個人を基本単位とする)もこの思い込みの影響で、スムースな移行が影響を受けている。
⑥本質をとらえない改善?では、目先の不合理は改善できるが問題を矮小化し複雑化する恐れがある。こんなことで野党共闘が阻害されるのが哀しい。
⑦配偶者への扶養者控除を失くして、子供たちへの控除を引き上げ、所得税率を変更すると税金は上がるのかな下がるのかな???。少子化にも良いと思うし女性も心置きなく働ける。
2024.10.30. 皇位継承問題
①何か大きな問題が起こると、それ以外の問題が小さく扱われる。こういう機会をねらって?問題をスルーするのが自民党のお家芸だったが・・・。今は忙しくて・・・。
②国連から「皇位継承」について改正勧告が出たことについて、「国内問題」としてスルーしようとしている。国連が問題としているのは「人権・(女性)差別」の問題。基本的人権は国境を越えて人類共通の理念である。そのことが念頭にないことがそもそもの問題。
③憲法に書かれていることは国境を越えた真理であることの自覚が無い。戦争の放棄も憲法で認めている国は少ないが、これを広める努力をしなければならないのに、真逆の方向に舵を切ろうとしている。
④天皇家に生まれてきたことによる人権侵害は、「国体」の維持のために必要との考えはしぶしぶ賛成するが(少なくとも戦争直後は)それは最小限に止めなければならない。世界の王室と較べても自由度は極端に少ない。
⑤女系天皇を認めるには、さまざまな法整備が必要となるし時間もかかる。「そのうちに」は私だけで十分。被害を受ける天皇家は発言もできないし裁判所に訴えることもできない。審議会は実現性の無い方策を棚上げにして、誰も責任をとる気配がない。
⑥一般人に生まれた「男系男子」を迎えるというのは、まず「無理」。本人にとっては基本的人権を売り渡す「自殺行為」。審議委員の人たちは「わがこと」として想像して欲しい。
⑦あなたたちの一派が、いかにこの国の国家・行政をゆがめているか感じてほしい。すこし言い過ぎたように思われるかもしれないが、私自身まだまだ、止まらない。
2024.10.30. 党議拘束
①思い付き。各党が「党議拘束をはずす」と言えば。八方一両損。
②まず、政党の中に様々な意見があって、一つにまとめることが難しい状況にある。過半数をとっている政党ならば内部妥協で「取引」も可能だが、政党間では難しく、妥協の余地は大きく狭まる。
③政党はと言えば、それをまとめられる党首がいない。自民は分党寸前、公明は・・・、立民はある程度まとまっているようには見えるが、国民は内部で検討していない課題がまだ多いような気がする。維新はお家騒動。分かり易いのは共産だが・・・。
④党議拘束を外せば、話し合っている政党は一致するだろうし、個々の議員は「わがこと」として考える機会を得るし、自己の意見を持たない議員は国民の意思で判断するだろうし、なんとなく大勢として国民の意思に沿った結論が出るのではないだろうか。
⑤誰かが、自民が「派閥ごと」に分党して、立民が1~2党に分党して、石破党と野田党で政権をとれば・・・、という夢物語を寝言していた。まんざらでもないと思うが・・・。
⑥固定観念にとらわれず、あらゆる可能性を検討しているうちに、「瓢箪から駒」が出るかもしれない。その努力が大切。
2024.10.30. 明るい未来?
①このようなことを書いても、何かの足しになるかと言えば、そうとも言えない。しかし、人々が自覚していないと大変なことになる。小さな声で呟いておくしかないのだろうか。
②環境温暖化への対策、サステナブルを目指すことが最近の企業コマーシャルの中心になっている。確かにどの企業も環境問題について最大限の努力をしている。それを企業イメージとして利用して、明るい未来を描いて見せている。しかし、そうではない。私の考えでは、そのすべてが実現できたとしても未来は限りなく暗い。
③そのような悲観的なことは「誰も言わない」。「不都合な真実」なのである。しかし、この事実と正面から取り組まない限り、人類に未来は無い。と、私は思う。
④最後の引き金を引くのは何か?。人口爆発・食糧危機・ウイルス・エネルギーなどなど、宇宙から・・・という奇想天外な話も飛び交いながら、科学が何とかしてくれると、そんな楽観的な雰囲気が充満している。
⑤私は、最近の状況から、「AI」が最後の引き金を引くのではないかと確信するようになった。将来の電力需要を見越して、企業が自前の原子力発電所の建設を計画しているという。それほどエネルギーの必要性が増大するのが「AI」の利用だということ。
⑥このことと日本のエネルギー政策の状況を考えると、暗澹とした思いに駆られる。どの国も「AI」が必須となれば国力を挙げてエネルギー開発をするだろう。エネルギー開発を抑制する国は、競争に負ける。しかし、作ったエネルギーは最終的に熱エネルギーとなる。
⑦人類はこれを制御できるだろうか。
2024.10.29. リスキリング
①最初聞いた時は何のことかわからず、しばらく意味を考えていた。総裁選で「解雇条件の緩和」が話題となって、再会した。政治家が気軽に使っていることが気になる。憤りも感じる。
②労働力の循環には欠かせないものなのだが、英米で使うときは環境が異なる。英米では「職能性」の雇用が一般的だという。「経理」で働いていれば、解雇されても「経理」の募集に応募すればよい。仕事に自信があれば職場を移動するたびに高い給料を期待できる。リスキリングなどは、「腕に磨きをかける」くらいの意味で使われているのではないか。
③現役の頃、コンピュータの知識が得たくて講習会に参加したことがある。初心者コースを選んだが内容も教え方も「初心者」でとても実用に耐えるものではなかった。最近教育の現場でITがもてはやされているが、おそらく「聞きかじり」の域を出てないと思われる。
④「選挙に落ちれば、ただの人」という言葉があるが、政治に携わる人も「リスキリング」を試みてみたらとおもう。再出発に耐えられる教育体制があるのだろうか。中年になっての再就職の受け皿を準備してこそのリスキリングであろう。それでも若い人たちには太刀打ちできない。
⑤「終身雇用」はこのリスキリングを企業に課していた。採用した人材がもっている能力を最大限生かさなければ企業は成り立たない。学ぶ方も必死であった。私なども「教務」の仕事を徹底的に鍛え上げられたので、35年間働くことができた。感謝。
⑥転職して給料が上がる。もしくは「引き抜き」の対象になるぐらいのリスキリングでないと「実効」は無い。終身雇用で企業にしがみついていても、結婚・子育ては安心してできる。物事には功罪がある。威張っている政治家の再就職は・・・。官僚の天下りよりも難しいかも。
2024.10.28. 一票の格差
①当選者の人数をその地域の人口で割った値。衆議院選挙でなんとなく速報を見ていて少し疑問を持った。
②小選挙区だから当選者は1人。だから選挙区の人口が同じになるように選挙区が決められている。その選挙区を地図に示していたのだが、意外にも「狭い」。私の選挙区など「練馬区」。区長選と大して変わらない。都市部はどんどん狭くなり、過疎地は合区で広くなる。
③そもそも、国の将来を考え、論理的に話し合い、実行力のある人材は国土に均等に散らばっているのだろうか。「血筋」で地盤・看板・鞄を受け継ぐことことも問題だが、同じ地域にひとりの有能な人材が現れることも、同じくらいおかしい。
④日本中を同じ人口の地域に分割して、「1人」を選出することになんの意味があるのだろうか。参議院などは「県の代表(利益代表)」を選出して国会を構成している。県知事の集まりと、どう違うのだろうか。
⑤一方で地方自治が意味をなさなくなって、陳情合戦や利益代表の性格が定着すると、表に出ない(出せない)選挙費用がかかるのは自然な結果だと思う。
⑥一票の格差を考える時、視点を変えることも必要と思う。
2024.10.28. 人事
①真偽はともかく、よくできた話なのでご紹介します。
②師と仰ぐ有力者が、人事の知らせを待つ若手?に言った言葉。
「どんな仕事でも断ってはいけないよ。人事とはそういうものだから。」
個人的には好きでない人の言葉だが、さすが苦労人。ただでは生きていない。短い言葉の中にすべてが含まれている。受け入れてくれた人への感謝なのだろう。
③すべての人が満足するような人事はあり得ない。誰かがわがままを言えば、その仕事を誰かが引き受けることになる。軽い仕事であっても「なくてはならない仕事」である。難しい、もしくはつらい仕事を頼むときは「その人を信じている」ことの表れともとれる。誠実に取り組むことでお互いの信頼が深まるもの。
④野球の練習での球拾いも、誰かがしなければ練習は成立しない。新人だからと言って、いやな仕事を押し付けるようでは、指導者として失格。どこかのテニス部では、便所掃除と球拾いは最上級生の仕事と決まっているそうだ。未熟な新人だからこそ多い練習量が必要だという。
⑤「年金生活者」に人事は無関係。その寂しさをわかってもらうことは難しい。その辺に高齢者の問題が潜んでいる。金だけの問題ではないようだ。
⑥さて、冒頭の二人は誰でしょう。
2024.10.25. 昭和レトロ
①最近、「昭和レトロ」という言葉を耳にすることが多い。明治・大正は古すぎるのかもしれない。でも、昭和の初めの20年は戦争に明け暮れた。戦後の40年くらいが「昭和レトロ」なのだろう。
②戦後、日本人は必死に生きてきたような気がする。焼け野原の東京の写真を見て、東京タワーが立ち、新宿に高層ビルが林立した。記憶をたどると、白黒テレビを近所の家に集まって見ていた。東京オリンピックのころカラーテレビが普及し、海外旅行も自由化された。ドルが360円から変動相場になり、1時期70円前後まで円高になった。今と「本質的に」異なるのは何だろうと思った。
③「昭和」の事を書くと「懐古趣味」のように受け取られかねないが、「失われたもの」として「現在の見直し」としたい。
④「漫画・今はアニメ」は手塚治虫の時代。漫画は子供のものであった。学生だった私が愛読していると、年配の人の視線が気になった。彼らは電車で新聞を読んでいた。漫画が子供のものだったから、内容はもちろん子供を対象にしていて、書く方もその自覚の下、題材を選んでいた。それが一気に「大人対象」になって、私など成長に合った変化で気にならなかったが、今の子供たちにはどうなのだろうか。
⑤個人商店がほとんどで、野菜は八百屋さん、肉は肉屋さん、靴は靴屋、傘は傘屋であった。スーパーと呼ばれる商店がどんどん成長して、スマフォの中に店を開くようになった。「昭和レトロ」の喫茶店は、形はもちろん昭和的だが、小規模で店主の顔が見える・対話できる店のようだ。八百屋さんに行って「今日のおすすめ」を買ってきたり、靴屋さんで様々な靴を試着して、その間、店の人から様々な情報を得たものである。山用品を買うときも、山の情報や危険性について教わっていた。
⑥映画など、たばこの煙は不快だったが、家族や友人との大切な時間で、行く前から行った後まで感想を共有し思い出を育むことができた。数少ない娯楽のひとつなので大人から子供までの共通の話題であった。
⑦切手収集が子供たちの共通の話題で、記念切手が出ると買ってきて見せ合う状況で、1枚10円(封書料金、今は110円)の切手を大切にした。50円の文通週間の切手は「高嶺の花」であった。朝、並んでも1人3枚の枚数制限があった。学校があるので親に頼んでみたり、郵便で購入したりしたもの。東京オリンピック(1964年)切手など、子供が学校を休むので、学校を通じて買える措置が取られるほどであった。
⑧例を挙げるときりが無いが、そこにあるのは「対話」のように思えてならない。議論とまではならなくても、対話・手紙・電話の衰退が顕著になった。闇バイトなどその極致ではないのだろうか。相当本腰を入れて考えないと、先々の不安が思いやられる。
2024.10.23. ルービックキューブ
①最近、産業博?でルービックキューブを0.30*秒で完成させる機械が展示された。ルービックキューブを固定し、色の並びを検知し、全面の色を揃えるまでが0.3秒だという。映像で見ていると側面を回転していることも「見えない」スピードで、「瞬く間」もない速さであった。もちろんギネスブックに記録されたが、それまでの記録も0.3*秒だったという。
②ルービックキューブといえば発売されたのは半世紀前。当時は授業中、の机の下でこそこそやっていたもの。私はというと、当時「数学セミナー」という雑誌がルービックキューブを数学的に解析して、手順を示した。手順を理解して、その通りにしてみたら完成したので、興味・関心はそれで終わった。
③しかし興味深いのはキューブ自体の構造と、「なぜ流行ったか」であった。構造は分解してみれば、発想の卓越さに感動した。「なぜ流行ったか」については別項を立てて分析したい。ここでは産業博?に参加した経緯を聞きかじりで述べておく。
④そもそもどんな会社かの紹介を聞き逃したのだが、まず、色の検知。これは写真を楽しみにしている私としては興味あることで、色による反射率の違いが分かれば「絞りの補正」ができるので、大きな技術だと思う。
⑤各面を揃えることは②で述べたように、有限個(膨大な数)の解法をコンピュータに教え込めばあとは時間の問題。コンピュータ的にはなんの問題も無い。私がもっとも興味を抱いたのは、数百回の操作を0.3秒で行った場合の「摩擦熱」である。物と物とが高速で触れあった場合高熱が発生する。それに耐えうる材質の開発が背景にあったのではないか。企業秘密なのでしょうね。2年以上かかったそうですから。
⑥そもそも、この会社、なんの会社かよくわかりません。どなたか、教えて下さい。
2024.10.23. 選挙公約
①選挙報道を聞いていて、いろいろ考えた。
②まず、与党の大御所の選挙区。「あの人のおかげで」道路が出来た。産業を誘致できた。地元に良くしてくれている。幼馴染だから。
これは国会議員の選挙である。県会議員・市会議員ではない。町内会レベルのお話に思えて仕方ない。
③野党を見ると、税金を下げる、給料を上げる、政治資金を規制する。当たり前のことを言っているが具体的な方法を示していない。
それはそのはず、野党は権力を握っていないから。提言はできるが実行するのは与党。
④人口がどんどん減っている過疎地では、自分たちを助けてくれる「代表」に投票するのは自然。国全体の発展を考える余裕はない。選ばれる方も地域の「票」が生命線だから地域のためになることに奔走する。祝儀に参加し、メロンを配ることが仕事になる。
⑤小選挙区の弊害が極まれり、といったところ。「天下国家を語る」という言葉が、大言壮語というように受け取られ、国の政策は誰か?が考え、与党を支える議員は議席を確保することに必死になり、地元を大切にすることが「仕事」になってしまう。
⑥では、選挙制度を変えることは出来るのか。その話になると、与党も野党も「呉越同舟」。利害の問題になる。
2024.10.22. 袴田裁判
①58年。静岡県警の本部長が謝罪したが、彼の年齢が57歳。検察長官は、未練がましい発言。・・・・・
②でも、真犯人はいる筈。
③捏造した警察官・検察官もいる筈。指示したその上司もいる筈。
④真犯人を見逃したという視点で、警察も検察も大いに反省しなければならない。
⑤反省に基づいた「検証」がなされない。日本人社会の最大の弱点。
2024.10.22. 多数決
①昨日の記述で、いろいろ思い出してしまった。
②教師の頃、新設校で議論がまとまらないことがあった。様々な学校から集まった「一言居士」の集まりで、議長の私としてはどのタイミングで採決に入るか悩みどころであった。校長はとにかくどちらかに決着をつけろと言うが・・・。
③新設校では何を決めるにしても「前例」となる。僅少差で決着をつければ、のちのち「あのときは」という話になり、会議の議題となる前段階で、個々の教師の対応がバラバラになるのは目に見えている。その事情を話して、校長には時間をもらった。賛否が5:5から6:4,7:3くらいまで話が煮詰まってから採決に移ることができた。
辛抱強く結論を待った「校長さん、偉い」。今だったら、職員会議にも上げられなくて、校長周辺の決定で「報告事項」となるのだろう。
④そんなことを考えていると、高校時代のHRでの議論を思い出した。年寄りの想いは過去へと遡るらしい。なんの話題だったか詳細は覚えていないが、文化祭への参加事項だっただったような気がする。意見が割れて多数決で決まったとき、黙っていた一人の友人が「感想」を述べた。説得力のある意見だったのでクラスとして受け入れることになった。結局、最初の採決とは異なった結論にはなったが、クラスとしてまとまることが出来た。
⑤教師というのは、当時は、会議では平等に発言することが出来るが、「決断する義務」も負う。生徒指導に関わる場合でも賛否を鮮明にしなければならない。「保留・棄権」ということもありうるが「教師として無責任」という想いである。
⑥総選挙に「行く・行かない」という姿勢は、参加を放棄することになる。私自身、わからないことは仕方が無いが、判断しないことは避けたい。この歳になると私の「判断」が世の中に影響することは、まず、無い。気楽と言えばそれまでだが、判断しないことは(社会的)生存を放棄したことになる。そんな思いで選挙に参加している。
2024.10.21. 国民投票
①モルドバがEUに加わるかどうかで、国民投票をしていて、賛否が拮抗しているという。モルドバについてはほとんど知識が無いので、結果についての論評は控えるが、「賛否が拮抗」ということが気になる。
②最近、世界各国の国民投票を見ていると、賛否ともが45%を超えている。アメリカ大統領選挙などは「激戦州」の数%で当選が左右されそうである。イギリスのEU脱退もそうだしフランスも。日本の総選挙はその傾向は緩やかだが、憲法改正の国民投票についての予備調査が徐々に拮抗してきている。
③いろいろな意見が出て、議論が深まるのは良いことだと思う。しかし、お互いの意見を検討して話し合いがまとまることがBESTなのではないだろうか。賛否が拮抗したまま投票というのは、お互い譲らず意見がことなるまま、対立したまま投票で決着をつけるしかない、ということか。このように考えてくると、「話し合い」が放棄され、対立のまま先へ進もうとしていることになる。
④日本でも、憲法改正は実質「平和条項」の問題であり、国の方向性を大きく変更することを意味する。これが、49:51などの割合で決定された場合、どちらに決まっても「ろくなことにならない」。歩み寄ることが難しい問題ではあるが、解決に向かう議論が少なく、国民もその重大性を自覚していないように思われる。
⑤当面、アメリカのトランプ大統領のような「分断」を力にするような方向に、日本が進まないことを祈る。
2024.10.16. 国会議員
①なんとなく、国会議員というものを考えてみた。その仕事は「国」の政策を考えることにある。例えば能登地震が起こったとき、「国力」を投じて復興にあたることが仕事。知人のお葬式に出席して香典を渡すことではない。プライベートを妨げるものではないが、秘書を使っての議員活動ではない。だれが考えても区別できる判断が、なおざりにされている。
②地元の支援者との交流は、県会議員か市会議員に任せておくべき。しかし、参議院議員は「地方代表」の色合いが強い。「県から1人」なら47人必要。半数改選でその2倍が必要。1票の格差で、合区や分区?を繰り返している。東京など市議会程度の面積の選挙区から選出されている。地域代表の色合いが濃くなっている。
③中選挙区が問題だったころ、広いと回り切れない、ビラの枚数が多くなる、金がかかる、後援会組織が大きくなるなどという理由で「カネのかからない選挙」ということで小選挙区になった。選挙区が狭ければ、贈収賄が起こりやすくなるのは自然の成り行き。
④振り返って、国会議員は「国の政策」を考えるのが仕事。御近所で人気ある人が国際情勢に通じているかというと、そうとは限らない。タレントやメダリストが比例区で当選するなど、なんの意味もない。安倍チルドレンの無鉄砲ぶりにはあきれてしまう。
⑤選挙制度の変更は、政党間の利害が衝突するかと思うとそうではない。政治家と大衆感覚とのぶつかり合いとなる。ここを何とかしないと、日本の政治は変わらない。
2024.10.13. 避難小屋
①山を歩いていると「避難小屋」が要所要所にある。遭難の危険を感じた時に利用する。そのため施錠はしていない。利用後は掃除をし、戸締りをして、必要なら管理者に連絡すべき施設である。富士山で山小屋の施設の南京錠がねじ切られていた事案が発生した。普通、小屋のどこかに身を隠すスペースが用意されているものだが、そのような知識が無かったのかと思う。
②印象に残っているのは、加藤文太郎という登山家の話。彼が真冬に、富山から長野に山越えした時の逸話。雪原を一人で歩いていた加藤は突然穴を掘り始めた。その下には山小屋が埋まっていて、安全に一夜を明かすことが出来たという。周到な準備と正確な判断に基づいた行動である。「登山」というのは、そのようなもので、「自己責任」とか「登山は自由意志」という言葉の背景には、大きな前提がある。
③残念な行動は昔もあった。しかし、多くの人達が安全に登山するために、眉をしかめながらも山を守っている人たちがいる。東北の避難小屋には掃除道具どころかトイレットペーパーが山積みしてあり、油絵まで飾ってあった。それに引き換え、入山を止められても無視して登山する人たちには「規制」「強制」しか方法は無い。さみしい世界になる。
④SNSの発達でだれもかれもが不十分な情報で行動するようになった。アプリの地図など便利そうだがバッテリーが切れたらなにが起こるか。その前に「必要な情報」がアプリに記載されているのか、はなはだ疑問。山小屋に駆け込む。ヘリの救助を依頼する。なにか、間違っている。間違っているのは、当の本人ではあるが、現代社会の文化の在り方のようにも思えて仕方ない。
2024.10.12. 大山のぶ代さん
①先日上高地を訪れた際、連日の雨で外出もままならず、ホテルの漫画でもと思って手に取ってみた。広げてみて驚いたのは、「人相が悪い」こと。昔の様な子供漫画ではなくて、登場人物の個性や性格を表現しようとして、難解であった。深刻に考えながら読むものでもなし、理解に困った。
②大山のぶ代さん(ドラえもんの声優)が、初回収録で「ボク、ドラえもんです」と自己紹介から始めたという。台本には無かったセリフ。相手が子供だからと言って、きちんと礼儀を尽くすべきだという。癌に罹ったとき、「ドラえもんが癌にかかって弱気になってはいけない」という。
そういえば、手塚治虫の時代に作者たちが「この言葉は、子供には・・・どうかな」と議論していたという。子供の成長年齢にあわせた「内容」を工夫した。
③SNSのせいにはしたくないが、子供たちの成育状況に応じた漫画・環境が配慮されていないように思う。成人年齢に合わせている節もある。
④この欄で扱ったことがあるような気がするが、幼児の遊ぶ「玩具」は極彩色にした方がいいという学者がいる。見分けることが易しい材料で「色彩能力」を育て、徐々に中間色を学ぶべきだという。犬や猫を覚え、動物園に行き、「分類学」を学ぶべきだという。音程のしっかりした歌で音階を学ぶべきだと思う。
⑤子供たちにとって「善悪」は明瞭でなければならない。鉄腕アトムがランプ(悪役)を見て(顔認証???)、「お前だな、悪者は」と言った言葉が印象に残っている。思春期になって「火の鳥」を読むようになって、人のこころの深部を理解するようになった。
⑥「のび太君」が健やかに成長していくのも、大山さんの細かい配慮のたまものかと感じた。ドラえもんで育った人たちには、いじめなどは起こらないのではないかと、そんなことを感じた。
2024.10.12. 日本被団協
①正式には「日本原水爆被害者団体協議会」というのだそうだ。歴史の長さがこの団体名に現れているような気がする。その歴史については、「そのうちに」。
②私が親の仕事の関係で広島県福山市に住んだのは、小学校1年から4年までであった。その間にヒロシマの原爆資料館を訪れた「記憶」がある。半世紀が過ぎ、「映像としての記憶」がほとんど無いが、「理念としての記憶」がしっかりと残っている。このような教育をしてくれた両親に対して、改めて感謝の念を抱く。私が良く使う「体験を経験にする」という本当の教育を受けたようだ。
③原爆の記憶を「風化」させないということの「意味」を改めて考え直す時ではないだろうか。災害の多い日本では意識的に「風化の意味」を考えないと、多くの体験が風化してしまう。そのような危惧を抱いている。(3.10が3.11の影響で風化の危機にある)
④私が都立国際高校の開設要員になったとき、アメリカ人とドイツ人と日本人の三者が、言語の壁を越えて「平和祈念碑」の前に立った時「何を語り合うだろうか」という状況を夢見ていた。私の在学した都立高校の修学旅行でも訪れたが・・・。自身でまとめることが出来なかった。教師となってからは「沖縄(OKINAWA)」の修学旅行が仕事となった。最大の障害は、教育委員会であった。そのうちに。
⑤教育問題で原告の立場に立った時、「公」との戦いが中心となった。被団協の活動費用は自身で調達する必要があり、世界を含めて「公」との交渉に費やされる。日本は国家としてどのような「支援」をしてきたであろうか。「国民を守る」と言いながら(私に言わせれば軍備にかまけて)足を引っ張ってきたのではないか。私の誤解であってほしい。岸田さんがオバマ氏を連れてきたことまでは評価するが、オバマ氏自身もノーベル平和賞をとるくらいまでの仕事しかできなかった。それほど被団協の功績は「大きい」。
⑥若い頃、一時、科学部の記者になることを考えたことがあった。あのとき、その道に進んでいたら・・・と思うこともあるが、ふたつの人生は歩めない。今になって、「書けなかった記事」を「夢のまたゆめ」で書いている。そんなことを考えていると、眠れなくなった。現在、4:16。睡眠時無呼吸と闘っている。眠れないことが多すぎる。さいわい、無職なので「つじつまを合わせる」ことができる。人生うまくしたものだ。
2024.10.5. 指数関数的の説明
①前回の⑤で情報処理が指数関数的に増加すると述べたが、感覚的に説明する方法を考えてみた。
②A・B2つの項目を比較するなら、関係性はひとつ。A・B・C3つの項目なら比較するのはA・B、B・C、C・Aの3項目。これが4つになると6項目。・・・100個の項目にひとつ増やすと100個の関係性が生れる。40人のクラスに新入生が1人加わると40の友人関係が増加する。学級担任をしていると、30人クラスと40人クラスで仕事量が「爆増」する理由でもある。
③AIが多くの情報の「関連性」を分析するのが仕事なら、たくさんの資料を分析できた方が有利だし、そのためにはそれだけのエネルギーが必要になる。競争力が国の安全保障を担保するなら・・・。AIの進化を制御しようとしても、それが国力につながるなら、どの国も従わない。
④一方で、ネットなどで検索機能を使うと、AIを使用している状況が感じられる。今まではデータの蓄積の中から「適合するもの」を探すだけであったが、「関係するもの」を検索するとなると・・・。
⑤AIの基本的な構造を私は知らないので、詳細は結論できないが、電力消費が想像を超えて増えていることが報道されている。ここ1年間の状況を見ていると、来年の夏あたりに「なにかありそう」。乗り切っても、次の冬当りが・・・。指数関数の動きは「待ったなし」。止められない。
2024.10.2.. とどめ
①私が大学に入った1970年は、大学は70年安保に荒れていた。60年安保は学生の真摯な想いがあって、高校生ながら支持していたが連合赤軍のような過激派が問題になって、浅間山荘事件もこの時。三島由紀夫や川端康成の自死も。世紀末が近づいて、陰謀論の「はしり」など、世相は混乱していた。
②MIT(マサチューセッツ大学)の「成長の限界」が出版されたのも、この時期であった。スイスのローマクラブが出資して、人口と資源の問題を予測したレポートであった。いまから思えば当時のコンピュータの性能は「開発途上」であり、温暖化の問題も扱われず、環境や希少資源も問題化されていなかった。それでも国連のウ・タント事務総長は重大な課題として世界に呼び掛けた。私も数学からのアプローチを目指して、夢を抱いた記憶がある。
③人類の滅亡などという奇想天外の想いは無いが、地球規模での「事件」がどのようにして起こりうるか、私のライフワークのような課題となった。当時は蓄電池の問題で「電気自動車」などは夢のまた夢の時代であった。原子力発電が期待され、太陽光発電はともかく、風力や地熱発電は話題にもならなかった。人類の将来について、人口爆発、石油資源、エネルギーなどが話題になっていた。
④最近は温暖化が「焦眉の急」になっているが、「とどめ」を刺すのは何だろうと思っていたら、「本当に危険な事態」に気づいた。それは「AI」。それもAIが社会に及ぼす影響ではなくて、「電力消費」だと気づいた。少し検討してみる必要がありそうだ。
⑤まず、AIの本質は「情報と情報の融合」である。多くの情報を有機的?に結び付けることによって、人間の頭脳では及びもつかない大量の情報を処理することが出来る。その量の拡大の様相は私の言う「指数関数的拡大」にならざるを得ない。そのための消費電力も、当然拡大する。
⑥そのため量子コンピュータなどの技術が研究されてはいるが、指数関数には勝てない。AIの活用を世界的に管理しようという動きもあるが、国家間の競争になれば、そんなことは言っていられない。どんな問題が起こるか「未知の世界」に突入している。
⑦私としては、来年の夏の電力供給を心配している。