そのうちに 2025.6.

最近、もの忘れが激しく、そのうちに記事にしようと温めていると、なんとなく・・・

そのうちに、まとめて、OPINION のページに入れますが・・・

というわけで、そのうちに、そのうちにと言って、毎日が・・・

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目次(日付順) 目次(テーマ別・順次作成中)

 

2025.6.27. 米騒動③

①そろそろ煮詰まってきた感があるので、中間発言。

②コメの高騰については、いまだに真相がつかめていない。そこを究明して対策を打てなければ来年はもっとひどいことになる。その時は「備蓄米」は、もうない。

③備蓄米をいくらで買って、いくらで売ったかが定かでない。家畜のエサで売る予定だったのだから(緊急対策費として計上するから)赤字にはなっていないと言うのだろうが、結局、国民の食料となったのだから「差額」(仕入れ額ー販売額)は税金で埋め合わせるのだろうから「透明性」が必要。随意契約となれば、官民の取引・黙約などが無いことを示す必要がある。

④小泉さんの頭の中には、経済学でいう「安いコメを放出すれば、高いコメが値下がりする」という理屈しかないようだ。農家から一般家庭までの「複雑な流通過程」を無視して、販売価格だけ自由競争にすれば大混乱。精米所の奪い合いもあるだろうし、取次店の年間契約も守れなくなったのではないだろうか。流通が乱れれば、奪い合いが起こり米価は下がらない。
(銘柄米が下がったように見えるのは、すでに精米してあった分だと思う)

⑤気がかりなのは、「精米能力」。平均的な消費量に合わせて設備があり運営もしているが、それだけの処理能力しかない。そこに備蓄米と輸入米が大量に入ってくると、精米量の奪い合いにもなるし、本来の流通の障碍にもなっているはず。後回しになった玄米が、「売れ残り米」として新米の時期と重なってくるのではないか。混乱は必至だと思う。

⑥庶民としては、最終の米価格だけ心配していれば良いのだが、お米に関わる仕事をしている人たちは「生業」の問題として死活問題。
参議院選挙(党内の権力争い)が終わって、内閣改造(勢力争い)があって、いい加減な「引継ぎ」(首のすげ替え)があった日にはたまったものではない。

2025.6.25. 沖縄・慰霊の日(6/23)

①誕生日の2日前にあるので、誕生日が近づくとだんだん反戦ムードが高まってくる。伝承する人たちはもちろん私より年配の方々だが、年齢の近さを感じる今日この頃。

②体験を後世に残したい。そういう切実な気持ちが、いよいよ高まってきている。「災害は忘れたころにやってくる」というのは天災のこと。戦争は人間が引き起こしている災害。ここ数千年、人類は成長していない。語り部の想いに甘えず、ひとり一人が、我がこととして取り組むべき課題ではないのか。

③以前に「反戦と非戦」(2025.5.30.)というテーマで書いたことがあるが、より深く思いを致す時間を持ちたい。誰もが「戦争」は良くないものと言う。戦争が好きだ、必要だという人はいない。「もし・・・」の先に戦争が来る。憲法9条は「非戦」を謳ったものだと解釈しているが、これを検討した形跡がない。与党が党是として改憲を掲げているのだから、無理もない。

④公務員は憲法を順守する義務がある。この矛盾が80年の空白を作っている。「非戦」を考える力が日本人には無いのかと、哀しくなる。GHQで素案を作ったのは政治家ではなく法曹界のエキスパートだったようだ。だからこそ「理想」に徹した憲法を起草した。現実的な政治家にはできないこと。

⑤「理想論」だという理由で、考えることすらしようとしない人たちが権力を握る。最近の世界を見るとそういう傾向にまっしぐらに突き進んでいるように思われる。
理想に向かってたゆまぬ努力をするところに真の「平和」があるように思う。力による平和は脆いということに気づかねばならない。

⑥「非戦」の本質は、もう少し考えてみたい。

2025.6.25. カブトムシ

①ふるさと納税の返礼品にカブトムシを、という報道があった。年寄りのぼやきと無視されるかもしれないが、これでいいのだろうか。

②カブトムシが「生もの」扱いで「宅配便」で届く。虫かごからエサまで付いてくるのだろう。虫が死んだら「燃えるゴミ」として他のゴミと一緒に回収に出すのだろうか。このことに疑問を持つのは私だけだろうか。役所が関わっているから、市長さんや知事さんも認めているのだろう。仲介業者はお客さんが求めるなら、受け付けるのだろう。受け取った家族はカブトムシを見ながらどんな会話を交わすのだろうか。お父さんが子供の頃の話を、懐かしそうに話すのだろうか。標本の作り方は?。

③「命の大切さ」を強調しての議論もあるだろう。この件については、後日・そのうちに、まとめたいと思う。

④夏休みの宿題に昆虫採集が問題になったこともあった。蝶などは劣化を防ぐため採集と同時に胸を圧迫して命を絶つ。甲虫類はアルコール注射をする。ゾウムシなどはなかなか死んでくれず、子供心に残酷さを感じた。もちろん林の中にはおびただしい数の生き物の死体があった。そんな中で、「死」というものを感じ取っていった。

⑤体育館の倉庫で、小鳥が迷い込んだのだろう、ミイラ化した死体があった。生徒に始末させるのもかわいそうなので「私が・・・」と言ったら、自分たちで花壇の隅に埋葬することになった。余計なことを言ったものだと、反省した。生徒の信頼がイマイチだったことも猛省した。

⑥カラコルムでのトレッキングで、子ヤギをつぶして私たちにふるまう日があった。物見高い私は一部始終を見ていた。血の一滴も無駄にしない手際に、命を無駄にしない人々の心遣いに感動した。なによりも、誰もが、いちばん嫌がる「命を絶つ」瞬間は、リーダーであるガイドの仕事であった。

⑦ニュースに接して、さまざまな記憶や思いが溢れた。カブトムシの命が、受け取った子供たちに様々な影響を与えることだろう。心に残るものであることを祈るばかり。

2025.6.25. 原点に

①人類が「野生」の状態から「知性」を得た時、宗教が生れた。「殺すなかれ」「姦淫してはならない」などの本能が抑制していたものが解き放たれ、いわゆる「パンドラの匣」が開かれたことに対する人類の「安全装置」が宗教の役割であり、それは必然であった。
これが、私の基本的な発想です。

②「野生」では基本的に子供や家族を守るために戦うことはあっても、それ以外の理由で他者を攻撃することはない。縄張りは家族の食料を確保するためのもので、必要・十分な範囲に限られる。自衛の本能はあっても無意味な攻撃はしない。
最近の状況を見ていると、世界はこの原則から逸脱する方向に動いている。

③「守る」ために先制「攻撃」する。このような図式が争いのタネになっているような気がしてならない。経済が成長する、資源の確保が必要、これらは環境が無際限で人類の版図が限られた時代なら争いに発展することもなく、人々の欲求を満たし、むしろ歓迎される行動であったが、現代はそうではない。

④地球環境の有限性に対して、人類は成長の限界を感じ始めている。トランプさんの「アメリカンファースト」などは国家としての「防衛」行動であると思う。それは、別の方法で解決しなければならない。家族のため、国土を護るため戦うという言葉が、だんだん空しい響きに変わっていく現実を理解すべき時が来ている。

⑤人類の本能は限られた環境のなかで生き延びていくためのものであり、過度の欲求は「宗教」のようなものでコントロールする必要がある。月や火星に行動領域を広げることが、この問題の解決にはならない。それ以前に「文化は自滅する」(ホーキンス)恐れがある。

⑥74歳の誕生日に、この様な文章を書いている自分がいて、AIが手を付けられない勢いで「変化」している。(AIの発達とか進歩という表現はもはや無意味で、人類の手を離れた「変化」のように思う。)次の誕生日には、何を考えているのだろう。楽しみ???。

2025.6.24. 水筒で節約

①こんなことを書くと「年寄りが昔を懐かしんでいる」と相手にされないで終わりそうだが、発言してみるのも一考。

②最近のニュースで、水筒を持ち歩いて出費を節約しているというのを聞く。水筒に水を補給する「水ステーション」なども話題になっている。同時に米価の高騰でスーパーの米価がいくら下がったという報道が毎週のようにある。

③水を「買う」ようになったのはいつ頃だったろうか。東京都は「東京水道水」を販売して東京の水道水のおいしさを宣伝したこともあった。水も米も生活に無くてはならないものであるが、話題の取り上げ方と対処方法が「なんだか、オカシイ」。

④むかし、アラブの王様が新幹線に乗って「用意されたお茶の値段が、輸出している原油の値段よりも高い」と、ため息をついていたという。お米の値段は、一食60円くらいだという。一本150円から200円以上するペットボトルを暑さ対策で持ち歩いていることを考えると、「なんだか、オカシイ」。

⑤農家が出荷するコメの値段が安いのか?流通の途中が問題なのか。政府の補助金はどの程度影響しているのか。ガソリンの補助金で予算措置をして、市場価格が「いくら下がった」という報道もある。ほったらかしの地価はどんどん高騰しているが、「都市計画」も的を外している。教育費など誰のために何をしているか、理解できない。

⑥場当たり的な行政の極み、ではないか。そういう代議士が力を持っていることを考えると、われわれ国民の責任も大きい。海外から輸入した水を、がぶがぶ飲むのはそろそろやめてはどうかと思う。
一杯600円のコーヒーも慎みたい。

2025.6.19. 営業妨害②

①農水省が放出した備蓄米、30万トンを精米するのに、国内の精米能力を総動員しても100日ほどかかるという。江藤前農相の30万トンが75%が出荷されたというが、小泉農相の30万トンは精米能力をもつ業者に放出したというが、精米能力は微々たるもの、JAに敵うわけがない。最優先で精米し運送したものがTVで取り上げられているだけで、今後続くわけがない。

②その中で本来の銘柄米は、精米が備蓄米優先で行われているだろうし、精米してあった銘柄米は買い控えで鮮度が落ちる一方。仕方なく値下げしなければならない。

③自社で精米できる業者が、「販促」を目的に経費度外視で受けた備蓄米がそうそう軌道に乗るわけもなく、混乱だけが残っている。

④価格高騰の理由が流通にあるのならそれも理解できるが、結局農水省の生産見積もりの甘さに原因があるようだ(農水省は認めていないが)。
去年の新米が出たときにJAが暫定価格(概算金)を高く決めたため、生産量の減少・価格高騰を懸念した大口業者が少しずつではあるが「多め」に確保したことが原因ではないかと思う。

⑤とすると、小泉さんのやっていることはコメの流通妨害・小売店の営業妨害・備蓄減少の不安ということになる。
さらに、この騒ぎで新米の暫定価格(概算金)の高騰がささやかれている。
今年は大変な年になりそうな気がする。

2025.6.18. 2万円給付

①この問題を取り上げるのは、あまりにもあまりなので避けていたのだが、疑問点が湧いてきたので、その視点から、少し。

②地方自治体に「丸投げ」状態だという。教育委員会に苦しめられた私としては「お前もか」に尽きる。友人が練馬区役所に努めているが、都議選・参議院と併行して準備かと、ぼやきが聞こえてくる。

③さて、疑問なのはマイナンバーカードの役割。2割の人は持っていないので、自己申告という。では、8割は迅速に給付作業ができるのか。扶養家族がいるかいないか。子供は18歳で扶養家族から離れるのかどうか。そもそも、誰と誰が結婚して何歳の子供が何人いるか、親は健在なのか、扶養家族かどうか、離婚していないか。「世帯主」にまとめて振り込むのか、個人口座なのか。それらの情報がマイナンバーカードで読み取れて、必要な振込額がCPTで自動的に振り込まれるのか。

④情報を扱ったことのある人ならばだれでもわかるが、情報が常に「正しく」更新されていることが、そのシステムが有効に働くことの条件。そしてその情報の更新に莫大な「人力」が必要なことも事実だ。情報は「ただではない」。公務員も「定額、働かせ放題」なのか。

⑤現在のマイナンバーカードがどの程度の情報を正確に保持しているか、はなはだ疑問である。それを踏まえた支給条件であるとは、とても思えない。中途半端でするよりは、全員「手作業」が最も「手っ取り早い」。

2025.6.16. 米価の行方②

①前農水大臣は「米は十分にある」「米価を釣り上げているのは流通だ」などとして流通を批判していたが、現農水大臣は流通の滞りを検証することもなく、生産量の統計・予測の方法を「まず」調べている。自身見通しの悪かったことを認めてはいるが、では、「行政による被害者」に対してどのように謝罪するのだろうか。

②まず、生産量が減少し需要が増加したのであるから、価格の上昇はやむを得ない現象で、その中で在庫を確保したいという行動が、さらに米価が高騰したらしい。

③そこになんの検討もなく、強引な「値崩れ」をさせる力が働いた。「備蓄米」という公共財を用いて、仕入れ値・無視、流通費用・国庫もち、精米機能への・横入りなど、採算度外視の安値で販売したため、銘柄米の流通が「滞った」。末端の米屋さんなどは、備蓄米は入ってこない、銘柄米は滞り価格は変えられない。

④正常な経済の流通体制の中に、猪突猛進の謂れのない「安値競争」が割り込んで大混乱を起こしている。

⑤小泉さんをヒーローのように扱うマスコミもあるが、その不法さを指摘する人は少ない。小泉さんは流通の透明化を言うが、今回の備蓄米の流通と価格を明瞭にして、小売業界に賠償する責任がある。
備蓄米の取扱業者は「良い宣伝」になったのだろう。新幹線で配送してもニュースになる。庶民の味方として・・・。

⑥さらに心配なのは、今年の備蓄米の買い上げ方針をはっきり打ち出し、輸入米の取り扱い方針を示さなければ、「農水省発の暴騰」が起こりかねない。

⑦ついでながら、東京に住んでいる私ですら備蓄米を見たことも食べたこともない。「全都道府県で販売開始」と宣伝しているが、現実が理解できていない。ほとんどの国民・街の食堂は、高い?銘柄米を食べている。

2025.6.13. 米価の行方

①素人で情報の少ない私が米価の予想を語るのは無謀。しかし、小泉フィーバーの危険性について注意喚起くらいは意味があるだろうと思う。

②スーパーの販売価格が数十円下がったと、備蓄米の放出効果として報道されているが果してそうだろうか。銘柄米の買い控えで、従来のJAルートのコメの流れが滞り、精米済みのコメがだぶついた結果、劣化を恐れての少しの値下げではないだろうか。このまま本来の流通ルートが滞れば、競争入札の流通米もストップするだろう。

③さらにMA米(ミニマムアクセス米)の流通の前倒しが加わると、銘柄米の流通が止まる。ならば価格が下がるかと言えば、流通過程にある米はそれなりの価格で仕入れているわけで、暴利をむさぼろうとしたわけではない。精米していなければ、古米もそれなりに保管できることが立証された今、あわてて廉価販売はしないだろう。

④米価高騰の真犯人はまだはっきりしていない。最近の分析を見ていると、気候の影響で品質が低下、コロナの影響からの脱却、本来の需要の復活などなど原因が明らかにされていく中、買い占めによる高騰説は見られなくなった。
とすると・・・小泉さんの米価対策は全くの「裏目」に出る可能性がある。

⑤「青田買い」と呼ばれるように、すでに新米の価格は高騰している。貯蓄米への供出は低迷するだろう。市場にさまよっているお米は政府が備蓄米として「税金」で高価購入するしかないのではないか。

⑥原因は農水省の調査・情報不足、というあたりに落ち着きそうだ。主食であるだけに、わずかのストックの増加の影響ではないか。「米は十分にあるはず」「買い占めだ」という誤った情報から起こった現象のように思う。
政府は、内閣改造で農水大臣の首のすげ替えでことをうやむやにするのだろうか。有事のための備蓄米が有事を起こす。なんとも。

2025.6.13. 給特法

①教員の時間外勤務が計りにくいということで、一律に本給の数%の割り増し支給するという法律。事情を知らない人は、「働かなくっても、もらえる給料」と誤解されるが、現在は「定額、働かせ放題」と、最悪の給与体系として批判を浴びている。

②今国会で割増額を数%から段階的に10%に引き上げるという。教員の負担軽減を目的としたはずなのに、これでは何の解決にもなっていない。どうせなら基本給を上げれば良いのだろうが、何か理由があるのかもしれない。政策の「劣化」もここに極まれりといったところだろう。

③負担軽減を目指すなら、2つの方向がある。ひとつは教育委員会から「降ってくる」仕事をなくすこと。調査・報告の書類があとからあとから降ってくる。いじめが起こると、すぐ調査が来る。IT化が話題になると機器やソフト、熟練度などの調査が来る。

④二つめは、仕事量の労働量評価。担任として40人のクラスを担当した時、1日ひとり3分としても120分。8時間労働のうち2時間を要する。病院で2時間待って5分の診療と問題になるがそれより短い。授業を4時間すると残りは2時間。試験の問題作成や採点。保護者への通信、職員会議(学年会とか指導計画など、職員間の連絡時間もある)などを数値化して、学校全体の配置人数の検討。これらがすべて「なおざり」にされ、超過勤務につながっている。

⑤コンピューターの利用でも、民間ならば他から増員して企画・運営できるが公務員は定数が決まっていてそれができない。職員の中から少しは知識のある教員が担当することになるが、その人の本来の仕事は、そのままか他の教員にかぶさってくる。

⑥これでは教員の「なりて」が居なくなる。採用試験の競争率は私の就職したころ100倍を超していた。社会や国語などは教員免許の保有者がおおく、1000倍を超えていた。民間企業就職の「滑り止め」の意味もあったが、今では「ひとけた」である。

⑦中学・高校世代の志望職種では「教員」は上位に上がる。多少つらくっても大きな希望を抱ける職業として人気がある。それをつぶしている文科省・教育委員会の責任は大きい。

2025.6.9. 営業妨害

①小泉さんが人気だが、見ようによっては罪のないお米屋さんの営業妨害をしているとも考えられる。

②原因がはっきりしないまま、米価の高騰に「価格の引き下げ」が錦の御旗になっている。そんな中、仕入れ値や倉庫代、運送費用などたぶん税金で賄われているのであろう備蓄米が相場を無視して市場にあふれ出た。

③高騰しているとはいえ市場相場の中で商売している人にとっては晴天の霹靂。平和に生活している家庭に土足で踏み込まれた状況と認識する。街のお米屋さんにとっては、売り上げが低迷している時にスーパーなどで破壊的な価格で古米が販売されれば、たまったものではない。

④中間の卸し業者でも、仕入れ値を下回る商品が店頭に出れば、赤字覚悟でも売りさばかねばならない。その状況が「正常化」と報道されては立つ瀬がない。

⑤原因が究明されて、米価の安定化ができればそれでも仕方ないが、次の農水大臣が小泉さんとは限らない。デジ袋の二の舞にならなければ良いがと、祈るばかり。

2025.6.9. 手間賃

①「手間をかける」ということが忘れられいるように思えてならない。社会の活動はみんなが手間ひまをかけて、その代償で生きているようなものだと思う。最近話題のコメでも、一粒も籾から始まっている。スーパーに行けば1kgいくらで購入できる。

②外食することも多いが、自炊すれば1/10くらいの費用で済む。9/10はお店の手間賃。宅配で持ってきてもらえば、それも「手間賃」。

③スーパーのレジも自動化されて、買う方がその手間を提供している。売る方にしてみれば人件費の節約なのだろうが、客に仕事を押し付けているように思えてならない。

④泊ったホテルで宿泊費を払おうとして、クレジットカードを使うと例えば10万円の支払いで3000円くらいが手数料だという。人件費の節約なのかもしれないが、客は3000円余計に支払っていることになる。

⑤経済成長率が2%と言った時代もあったが、キャッシュレス分の付加価値で3%は大きい。〇〇ペイなど5%もアリと聞く。現金払いはー5%とすれば・・・なんてことも考えてしまう。

⑥話を戻して、「手間賃」に対して支払うのは当然と思うが省力化を理由に見えない相手に支払っているような気がする。「和食」など、原材料をいかに美味しく戴くかが世界遺産なのに・・・。
どこかが間違っている。

2025.6.9. 社会構造

①1970年代、「成長の限界」に触発されて私が考えていたこと。そのころの問題点は「資源・エネルギー」であった。しかし現在は「人口減少・情報」に変わった。ただし、問題の本質は変化していないように思われる。

②当時考えたのは「成長」ということ。このままの成長路線を続ければいずれは破綻する。モデルとしたのはドイツの文房具。50年経った今でも私の机の上には当時購入した文房具が使われている。良い製品を少量作って「手間賃」として高価販売する。物質的消費は減少するしエネルギー消費も抑えられる。そんな世界を夢見ていた。

③しかし現実はその逆。日本ほど多様な製品開発に明け暮れている国はないし、大量生産・廉価販売を目指している国もない。

④岩手県の農村で聞いた話。当時、自給自足に近い生活であった。例えば「とうふ」も家庭で作っていた。それが50円でも100円でもスーパーで買うことにしたら、現金収入が必須となり、働きに出なければならない。自給自足の生活は続けられない。悪循環??が始まる。

⑤何もかも流通社会から得ようとすると、資源に比べて膨大な「手間賃」への支出が必要になる。老人の年金暮らしが限界を迎えているが、一般家庭でも冷凍食品・レトルト食品が幅を利かせていて「自炊」する環境が遠のいている。ましてや外食や宅配に至っては「誤った方向」に社会が突き進んでいるように思われる。

⑥情報も、新聞・TVからスマフォ・SNSに移行し、大量ではあるが質の大幅な劣化が食い止められないでいる。スマフォが無ければ万博にも行けない状況の一方で、スマフォの維持費にどれくらい使っているか考えようともしない。

2025.6.9. 米騒動⑤

①安い備蓄米が出始めて、業者間の一般米の取引価格が下がっているという。報道機関の論調を見ていると、滞留していた米が動き出し、適正価格に近づいているという内容が多い。果たしてそうであろうか。

②例えば急激な円高が起こり、原油の輸入原価が急落した時、国内のガソリン扱い業者は手持ちの在庫を原価割れする前に値下げするだろう。これは経済の原則であり、在庫を滞留させて価格の上昇を画策していた業者もそうでない業者も同じ行動をとる。

③問題なのは、急激な値下がりがなぜ起こったかである。米価の急落は経済を度外視した備蓄米の放出にあるが、これは経済活動ではない。「政策」である。米価を滞留させて釣り上げていた業者もそうだが、真面目に流通させていた業者も同じ被害を被る。

④農水大臣を見ていると、「正義の味方」のような態度で、真面目に商売をしていた人たちも被害を被っていることを理解していない。マスコミもその点を報ずるべきだと思う。街中にある米専門店は何の罪もないのに「商売あがったり」である。

⑤カンフル剤は「一発勝負」が原則で、何度も使用すると患者はどんどん悪化する。薬は患部に効かなければならない。正常な細胞を壊してはいけない。回復したつもりで病根を見逃せば、更に悪化する。
「農水族」は機会を窺っている。

2025.6.6. 米騒動④

①備蓄米の競争入札での販売がうまくいかなかった理由を考えてみた。
そもそもJAなどの旧来の取次店に販売したことから、新米と同じ流通経路に巻き込まれた。大河の一滴?早く流通させようとしても新米の流通経路の「空き」を縫っての進行だから、追い抜けるわけではない。

②その点、小売店への直接売却はスピーディであった。小売店のスーパーなどはこれを「販促」に利用した。どんなに無理をしても赤字を出しても時間との競争を最大の課題として取り組んだ。精米も最優先で行った。今季限りで来年の心配は不要。備蓄米は「有限」だから、「一過性」。

③驚いたのは備蓄米の劣化がほとんど無かったこと。家畜用に払い下げていたことが悔やまれる。同時に、空になった倉庫の保管料収入が宙に浮いていること。輸入米で補充するという「噂」もあるが本当のことはわからない。

④今年の備蓄米の心配も必要。農家は「いやだ」と言っているし(そりゃあそうだ)輸入するのも農水族は反対するだろうし、価格はずっと高騰するだろう。いや、もう売れ残っているかもアヤシイ。

⑤流通過程の見直しは必要だが、何十年もかかって出来上がったものはそうそう変わらない。「米専門店」の存続も疑問。スーパーが米屋さんを出来るか、「大河」の流れを「治水」できるか。小泉さん、これからが実力のみせどころ。

⑥TVのニュースを見ていると、「随意契約」への決断をほめそやす見方が多いが、売り渡し価格は公表されていない。「透明化」が第一と言っている小泉さんだからそのうちに公表するだろうが、マスコミが忘れていることを良いことに放っとかれては・・・。

2025.6.2. 米騒動③

①モト農水大臣の反応が情けない。小泉さんの反論はもっともだと思うので「敵に塩を送る」結果になっている。

②マスコミの対応は現状を報道していれば「無難」という域を越えていない。「来年は家畜のエサ」を「こんな(おいしい)コメを家畜のエサ」にしていたという反省から、備蓄米の処分方法を考え直すチャンス。

③それよりも「打ち上げ花火」にならない次の一手。まず、流通過程の整理。次に、来年の備蓄米の購入計画。さらには、外国産米の輸入計画。もしくは国産米の輸出計画。生産量の把握の正確性。などなど・・・。考えなければいけないことがまさに「山積」。

④この状況で現在の米価が下がるにしても、わずか。高い価格で流通している市場米の価格を変える力はない。備蓄米は数か月しか「もたない」。一方、この騒ぎで街の米屋さんは数か月は商売にならないだろう。「どうしてくれるんだ」というのが本音。

④小泉さんも、「米大臣」で名を残すくらい「腰を据えて」取り組む気なら時間はない。小泉さんをアシストする気はないが、この機会を逃して「モト勢力」が復活するようでは来年の(今年の?)米価は現状の坂道を上り続けるだろう。

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